shutodai2012
<レポート課題>
災害について、自分の体験や特定の事例、講義で扱われていたトピックなどからテーマをひとつ決め、論じること。
字数は4000字以上。字数には注、参考文献も含む。
MSワード等のソフトを使って作成し、タイトル、学籍番号と名前を冒頭に書き、ページ番号も入れること。フォントは10.5ptがのぞましい。内容は序、結論等、何章かに分節すること。必要に応じて章の下に節を設けてもよい。また、注や図表などがあってもよい。ただし、他の文献からの引用(文字通りのものも、大意だけのものも)は必ず、カギカッコや改行等でどの部分が引用かを明確にし、その文献の筆者名・タイトル・出版年(・論文であれば書名あるいは雑誌名、および可能であればページ番号、ウェブサイトであればURLと閲覧日)を注あるいは参考文献表で示すこと。
講義で扱った本や論文(ただし自分が担当したものを除く)および関連する本や論文等を複数読み、それを踏まえたうえで自分の考えを展開することが望ましい。
提出期限は2月10日です(早い方が望ましい)
提出先は shuhei.kimura[ at ] gmail.com に添付ファイルとして送ること。メールのタイトルは「社会人類学特殊講義レポート(名前)」にする。タイトルなし、本文なしのメールは受け付けない。提出後、こちらから確認のメールを送りますので、3日経っても連絡が無い場合は再送してください(その場合、別アドレスから送る方がより安全かもしれません)。
評価は、講義中の発表とレポートを合わせたもので行います。
1. [10/5] 概説:講義の全体像についての説明。
2. [10/12] 災害とは何か:災害人類学史。
木村周平「災害の人類学的研究に向けて」『文化人類学』70(3)、2005
市野沢・木村・清水・林(2011)東日本大震災によせて『文化人類学』76(1)、2011
3. [10/19*] 理論と実例:インド洋津波の研究を事例に
鈴木佑記「創られた災害」『地域研究』11(2)、2011
――「『悪い家屋』に住む」林編『自然災害と復興支援』、2010
西芳実「裏切られる津波被災者像」林編『自然災害と復興支援』、2010
4. [10/26] 休講(岡杯) *11/2も学祭のため休講
5. [11/9] 方法としてのエスノグラフィ&フィールドワーク再考
林勲男「災害のフィールドワーク」『フィールドワーカーズ・ハンドブック』世界思想社、2011
林春男ら『防災の決め手「災害エスノグラフィ」』、NHK出版、2009
6. [11/16] 休講(講師出張のため)
7. [11/23*] 災害のエスノグラフィを読む
清水展『噴火のこだま』、九大出版、2003(特に1,6,8章)
村上春樹『アンダーグラウンド』、講談社、1999(はじめに、669以降)
8. [11/30] 記憶
蘇理剛「阪神・淡路大震災と慰霊:震災モニュメント以前」岩本通弥『記憶(現代民俗誌の地平3)』、朝倉書店、2003
林勲男「災害を伝える」日高真吾(編)『記憶をつなぐ』千里文化財団、2012 ←佐々木さん?
9. [12/7*] 記憶論を読む
米山リサ『広島:記憶のポリティクス』岩波書店、2003。(序、ch.4)(*pdfなし、ハードコピーのみ)
笠原一人「記憶のアクチュアリティへ」笠原・寺田編『記憶表現論』、昭和堂、2009。
10. [12/14] 主体、ボランティア、市民社会、コミットメント
渥美公秀 「災害コミュニケーション:災害ボランティア活動を事例として」『季刊東北学』28、2011。
11. [12/21*] 日本における災害ボランティア(批判)
仁平典宏「災間の思考」赤坂・小熊(編)『辺境からはじまる』明石書店、2012
(+仁平『ボランティアの誕生と終焉』、名古屋大出版、2011、序)
菅磨志保・山下祐介『震災ボランティアの社会学』、ミネルヴァ、2002 (*pdfなし、ハードコピーのみ)
12. [12/28]
13. [1/4] 防災、リスク、不確実性
渋谷望『魂の労働』、青土社、2003、ch.4
ギデンズ『モダニティと自己アイデンティティ』ハーベスト社、ch.4
14. [1/11*] リスク、リスク管理について
福島真人「野生のリスク管理」『学習の生態学』東大出版、2010
渡邊日日、2013(予定)「コミュニケーション・リスクと不確実性について」『リスクの人類学』(pdfなし、ハードコピーのみ)
関谷直也「日本の防災システムの陥穽」遠藤薫(編)『大震災後の社会学』講談社現代新書、2011。
15. [1/25] 東北・復興まちづくりについて
小熊英二・赤坂憲雄「対談」『辺境からはじまる』明石書店、2012
佐藤滋(編)『東日本大震災からの復興まちづくり』大月書店、ch.1、2011
★マスターコピーは5号館3階の社会人類学助教室にもおいてもらうようにします。