法学部図書室(通称:法政研)の蔵書は大まかにいって以下によって構成されています。
①教員が基本研究費で購入する書籍
②教育用図書費(現在、政治学コースでは院生に推薦の裁量を与えている)
③寄贈(たとえば教員が外部研究費で購入した書籍など)
ただし、図書費の減少などの事情で、古い本はともかくとして、わたしが着任した2020年時点で(人社を入れても)日本政治・日本政治史関連の史料・書籍はかなり抜けている状況でした。加えて、②では三省堂経由で新刊和書しか買えないという縛りがかかっているため、(書籍でないものはもちろん)洋書や古書を購入することができないという制限があります。従って、教員と学生とが協力して穴埋の充実を図っていく必要があります。
そこで、①ではなるべくデジタルデータベース、洋書や古書を優先して入れる一方、②について院生の方々に以下をお願いしています(強制ではありません)。
A. 自分の研究テーマに不可欠な基本文献で、本館や他館からの取り寄せもできない書籍は積極的に推薦する。
B. 基本資料や基本文献など、自分の修了後もそこに残る価値のあるものを選定して推薦する。(教員は基本資料や基本文献は自分の研究室に備え付けているので、①で購入するインセンティブがありません。)
C. 必ず希望に添えるかは分かりませんが、AとBの基準に照らして必要な洋書・古書がある場合にはなるべく早く教員に連絡してください。①③の枠で購入できないか検討します。また洋書・古書でなくても教員の研究室にある史料もありますので、気軽に問い合わせてください。
着任以来、これまでの院生たちの協力によって状況はかなり改善していますが、未だ入れられていない史料として占領期日本社会党機関紙集成(Ⅰ・Ⅱ)、社会民衆新聞・社会大衆新聞 (復刻版)などが挙げられます。
なお重ねて、他の門下の教員・院生に当てはまるものではないのでご注意ください。