授業では、デフォルトのプログラミング環境を Windows 上で動く「CPadとBorland C++コンパイラ」で進めます。CPad は簡便なプログラミング統合環境、Borland C++はフリーの高性能なC言語コンパイラです。
しかし、C言語開発環境はほかにもいろいろあるので、すでに他のプログラミング環境のある人、別の環境で学びたい人は自分で環境を構築してそれを用いてもかまいません。フリーで使用できるものには、Microsoft Visual Studio Community など非常に高性能なものがあります。しかし、高性能な環境は簡単なプログラムがどのように動くかを確認するような用途には不向きです。そこで、現在私の知る限り最も簡単にプログラムの動作を確認できる環境として、CPad とBorland C++の環境を選択致しました。授業としてはこの環境を用意していますが、自分の使いたい環境が別にあり自分でその環境をセットアップして使えるように出来るならば、授業においてどのような環境を使用してもかまいません。
※ この講義では、上記の Windows 環境を想定して講義をすすめます。ただ、Mac でも Unix/Linux でももちろんC言語は使えます。例えば、「Mac C言語 プログラミング」などで検索して、入門者用の環境構築ガイドを探してみてください。
たとえば、以下のページでは、Mac 上で gcc というC言語コンパイラと Atom というエディタ(ソースコードを書くためのツール)を使ってプログラミングする方法を解説しています。
https://hacknote.jp/archives/53322/
<Windows 上での CPad + Borland C 開発環境の構築>
(a) この授業のWebページ(渡辺先生クラスへのリンク http://www.u.tsukuba.ac.jp/~watanabe.norio.fw/)の中の以下のページを参考にしてC言語環境を構築してください。
http://www.u.tsukuba.ac.jp/~watanabe.norio.fw/BorlandCpp.html
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以下、昨年の記述を参考のために残しておきますが、上の渡辺先生のページが最新版です。
授業概要の下の、[Borland C++ CPad Down Load]をクリックして、適当なホルダーにC_Programming.zipファイルをダウンロードしてください。
(b) ダウンロードしたファイルをマウス右ボタンを押しながらクリックして、表示されるポップアップメニューから、"解凍=>出力先を指定して解凍"を選択し、自分のPC上で開発環境をインストールしたいフォルダ(適宜選択)を出力先に指定して解凍してください。(サテ室利用者は home(Z:) を出力先に指定してください。)
(c) 上の指定したフォルダの下に解凍された C_Programming\Compiler\bcpad231\bcpad.exe" を右クリックし、'スタート画面にピン止めする'を選択して下さい。 以上で、このプログラムのスタート画面のアイコンをクリックすると開発環境が立ち上がります。
デフォルトのソースファイル保存ホルダーは、C_Programming\Source となっています。C_Programming.zipファイルを解凍する場所はどこでも良く、各自のUSBメモリー上に解凍してUSBメモリー上に開発環境を置くことも可能です。ただしそうした場合にはコンパイラの場所等を最初の起動時に表示されるダイアログボックスでそれぞれの条件に合うように設定する必要があります。
(※サテ室利用者:ローカルのUSBメモリー上に置く方がネットワークドライブへのアクセスが無くなるため、動作が早くなります。)
(特にサテ室利用者の注意点)コンパイラの場所等を設定する場合に、必ずアルファベットで始まるパス(Z: など)でパスを設定してください。まったく同じファイルに対して"Z:"で始まるパスと"\\"で始まるパスを設定できますが、後者ではうまく動きません。
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<Cコンパイラの使い方(Borland C++ 及びCPad)>
(a) bcc32.exe(あるいはそのショートカット)をダブルクリックする。
(b) CPadというプログラムが立ち上がり、以下のウインドウが表示される。
(c) 下図のように適当なプログラムを入力し、ツールバーの実行ボタン( ▶)をクリックする。プログラムが保存されていない場合には、“名前を付けて保存”ダイアログボックスが開くので、適当なファイル名(拡張子:.c)を付けて保存する。保存されると自動的にコンパイルが始まり、下側のメッセージウインドウにその情報が表示される。エラーが無ければ自動的にライブラリとのリンクが行われ、実行ファイルが作成・実行される。実行結果は、新たに開いたコマンドウインドウ上に表示される。
(ファイル拡張子を.c とするとC言語のプログラムとしてコンパイルされ、拡張子を.cpp とするとC++言語のプログラムとしてコンパイルされます。大抵の場合、どちらでも同じように実行できますが、文法等で異なっている点もありますので、この授業では拡張子は .c としてください。)
(実行結果)
(d) エラーがあればメッセージウインドウにどのようなエラーがあるかの情報が表示される。このエラーメッセージをダブルクリックするとエラーのあった行に移動するので、メッセージにしたがってプログラムを修正・保存して、もう一度実行ボタンをクリックする。
より詳しい使い方は、メニューのヘルプを参考にしてください。