Post date: Oct 15, 2009 8:24:22 AM
テレビや雑誌で最近過活動膀胱(OAB)という言葉を良く見聞きします。過活動膀胱の患者さんは、おしっこがたまると我慢ができなかったり、漏らしてしまうようになります。多くの患者さんは中高齢者の女性ですが、実は夜尿をする子供にも少なくありません。なかには、夜尿は全くしないが昼間の尿失禁だけがあるといお子さんもいます。このようなお子さんは、トイレに行きたくなると股を手で押さえたり、足を組んで我慢していたり、しゃがみ込んでしまったりすることがあります。子供の過活動膀胱には大人と違う原因のことがあります。例えば、尿道に狭い個所があったり、便秘がひどかったりすることがあります。尿道に狭いところがあるかはレントゲンの検査や膀胱尿道の機能検査が必要になる場合や、MRIで脊髄の状態を見る検査が必要な場合もあります。これらはいづれも入院の必要は無い検査です。こういった症状は便秘が伴うことが少なくありませんが、便秘の治療をすることで過活動膀胱の症状も軽快することがあります。