Projects (研究内容)
本研究室では、ヒトが物を見るための、世界を理解するための大脳情報処理メカニズムを研究しています。
研究方法は、
最新の生理学的知見に忠実な神経回路を計算機上でシミュレーションする計算論的研究
厳密に制御したコンピュータグラフィックスを被験者に見せ、その知覚を計測する心理物理実験
を用いています。
これらの脳情報処理メカニズムを理解する事で、ヒトと同様に物を見る事ができるコンピュータの実現、つまりコンピュータ・ビジョンアルゴリズムを発展させる事も可能になります。
Research Topics
Saliency map by the integration of Border-ownership signals
(図領域統合による Saliency map 構築の計算論的研究)
Coming soon...
Top-down attention for the modulation of the neuronal spike synchrony
(Top-down的な視覚的注意と神経細胞同期の計算論的研究)
我々は、その瞬間瞬間で最も大切な情報に焦点を当て、世界に対応しています。
この機能を視覚的注意(Visual Attention)と言います。
この注意は、我々の物体知覚をも変化させる事が知られています(例:ルビンのツボ)。
実際、生物が視覚的注意をコントロールする事で、神経細胞の活動が変調します。
従来は、注意により、神経細胞の発火頻度がどれくらい変わるかが主に議論されてきましたが、
近年では、2つの神経細胞の発火タイミング(同期発火、シンクロ)が、注意によりどのように変化するかが盛んに研究されています。
視覚的注意がどうやって複数の神経細胞を同期させているのか。
どのような神経回路により、視覚的注意が伝達され、神経細胞の同期が発生しているのか。
これらの疑問を、生理学的知見に忠実な計算論的モデルの構築とそのシミュレーションから研究しています。
(Japanese only)