Ptychodera flava Eschscholtz, 1825 ヒメギボシムシ
記念すべき最初に記載されたギボシムシ.最初はナマコの仲間と考えられていた.
インド洋から太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布.
日本では紀伊半島の串本以南に生息.
特に沖縄にはたくさんいる.誰でも採れる.
ここは沖縄本部半島にあるエメラルドビーチという有名な海水浴場.珊瑚礁のラグーンになっている.ここの潮間帯をちょっと掘るとわさわさ出てくる.
ちょっと掘るとこんな感じでゴローンと出てくる.これが採れなかったら,一生ギボシムシには縁がないと思っていい.
その他にも残波岬にあるホテルのプライベートビーチなどにもたくさんいる.みんなが南国で浮かれてうきゃうきゃ言っている足下には,ヒメギボシムシが蠢いているわけです.
Balanoglossus carnosus Müllar, 1893 ワダツミギボシムシ
みんな大好きワダツミギボシムシ.スケールバーが1cmなのでその大きさは相当なもの.大きい物では1mを超える.
温帯から熱帯まで広く分布する.図鑑では館山以南とか書いてあるけど,青森からも見つかっている.日本では本州以南で見つかっているけど,北海道でもがんばれば見つかるかも!?
このような糞塊を築くことで有名.むしろこの糞塊が有名すぎて,ギボシムシはみんな糞塊を作ると思っている人が多いが,実際は糞塊を作るのは少数派.じゃあどうやって見つけるのかって?そんなん砂があったら掘るんだよ!
ちなみにタマシキゴカイも似たようなところに棲んでいて,似たような糞塊を築くので要注意.糞塊を見てワダツミギボシムシとタマシキゴカイの見分けがつくようになった一人前のギボリスト.見分けのこつは太さ.ギボシムシの糞塊は太くてたくましい.タマシキゴカイの糞塊は細くてひょろひょろしている.
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