【Macの使い方超基本編(Winとの違い)】
・起動方法:電源ボタンを押す.画面を開くか何かキーを押すだけでも起動しますね.
・終了方法:画面左上のアップルロゴの「システム終了...」から.ただしOSが安定しているため,システム終了せずに使う(画面を閉じるだけ)のが普通.
・メニューは常に画面最上部:Macは,常に使用中のアプリのメニューだけが画面の最上部のメニューバーに出現します.常に画面最上部のメニューだけ使用すればOK.システム関係のメニューは左上のアップルロゴから選びます.
・アプリの起動:
Dockにあるものから起動(画面最下部)
トラックパッドを親指と3本指でつまんで(ピンチ)Launchpadから選ぶ
DockからLaunchpadをクリックしてそこから選ぶ
Spotlight(デフォルトではCommand+スペース)で入力して起動
Finderを開いて、サイドバーのアプリケーションを選択するか、Command+Shift+Aで、アプリケーションフォルダを開いてそこから選ぶ.
Finderからファイルをダブルクリックして起動(拡張子に関連づけられたアプリが自動的に起動)
【Dockは非表示がおすすめ】下記のいずれかで設定
「システム環境設定>Dockとメニューバー」で「自動的に表示/非表示」をチェック
Dockの隙間で右クリックして「自動的に非表示をON」
【メニューバーは表示がおすすめ】
メニューバーも「Dockとメニューバー」で「メニューバーを自動的に表示/非表示」にチェックすれば非表示にできます.メニューバーはやたら使うので表示がおすすめ.
【Commandキーとは】
Commandキー(⌘)とはその名の通りコマンド(命令)のためのキーで,他の文字と組み合わせて使用します(ショートカットキー).各アプリに対してメニューバーから選ばなくても命令(操作)できて便利です.ショートカットキーはメニューバーに書いてありますので,よく使う機能はショートカット(近道の意味)を覚えましょう.アプリが変わっても,ほぼ同じです.MacのCommandキーはWinのControlキーと似ています.
【主なショートカット】
編集系(まずこれだけは覚えよう)
Command+C:コピー(Copy)
Command+V:ペースト(Cの右)
Command+X:カット(Cの左)
Command+Z:取り消す(Xの左)
Command+Shift+Z:やり直す(取り消すを取り消す)
Command+A:すべて選択(All)
Command+F:検索(Find)
ウィンドウ操作系(覚えると便利)
Command+N:新規ウインドウ(New window)
Command+T:新規タブ(Tab)
Command+W:ウインドウを閉じる(Window close)
Command+M:最小化(Minimize)
Command+Q:終了(Quit)
ファイル操作系(覚えなくても大丈夫)
Command+O:開く(Open)
Command+S:保存(Save)
Command+P:印刷(Print)
Command+I:情報(Information)
Command+,:環境設定
フォントや画面操作系(便利)
Command++:拡大(USキーボードはCommand+=)
Command+-:縮小
移動系(覚えたら便利)
Command+{:前のタブ
Command+}:次のタブ
Command+[:戻る(Finder/Safari)
Command+]:進む(Finder/Safari)
Finderで便利な技
スペース:クイックルック(開かずに中身を確認)
return:名前を変更
→:フォルダを展開(リスト表示の時)
←:展開されたフォルダを畳む(リスト表示の時)
Command+↓:実行.ダブルクリックするのと同じ(フォルダの場合中へ入る.ファイルの場合実行)
Command+↑:上のフォルダへ
Command+Shift+N:新規フォルダ
Command+delete:フォルダ・ファイルを削除
Command+D:フォルダ・ファイルを複製
もちろんCommand+C,X,Vも使える
アプリ切り替え
Command+Tab:次のアプリ
Command+Shift+Tab:前のアプリ(USキーボードはCommand+`)
【Controlキーとは】
Controlキー(^)とはもともとUnix系OSにてターミナルで制御文字(コントロールコード:C言語の \r (return), \n (newline), \t (tab) などもこれ)を送り出すためのもの.Unix系OSでは主にターミナルでのカーソル制御に使われ,後にエディタ(Emacs)での割り当てが標準となる.Windowsは当時のキーボード(UnixやIBM)を流用したため,ControlキーでCommandキーを代用した.MacはOS XからUnix系OSになったため,主にターミナル操作やカーソル移動系の操作ではUnix系由来のControlキーによるショートカットを使用する.簡単に言うとGUI(アプリの操作)のショートカットがCommand,CUI(ターミナル)のショートカットがControlと思うとわかりやすい.ちなみに,Macのほとんどのアプリは文字入力にControl系のショートカットに対応しているが,Microsoft製のアプリ(Word, Excel, PowerPointなど)は対応していないので使いにくい.
【主なショートカット】ターミナルでの動作.Emacsでは少し異なる.アプリによって使えないものもある.
カーソル移動系
Control+N:↓(Next)
Control+P:↑(Previous)
Control+B:←(Back)
Control+F:→(Forward)
Control+A:行頭(Alphabetの先頭)
Control+E:行末(End)
文字削除
Control+D:カーソルの文字を削除(Delete)
Control+H:バックスペース.カーソルの左の文字を削除.
編集系
Control+K:行末まで削除(Kill line)
Control+U:行頭まで削除
Control+W:単語削除
Control+Y:削除した文字列を貼り付け(Yank)
Control+T:前後の文字入れ替え(Transpose)
Control+L:画面クリア
その他
Control+J:改行(return+Tab)
Control+M:改行(return)
Control+I:タブ
Control+C:中断
Control+D:EOF(入力終了)
おまけ:タブ移動(Safari・Finder他)
Control+Tab : 次のタブ
Control+Shift+Tab : 前のタブ
【Optキーとは】
Optionキー(⌥)はオプション(Option: 選択)の意味です.WinではAlt(Alternative: 二者択一)キーに該当します.
WinはControlキーみたいな感じで使用しますが,Macは普通の文字にも作用しますので,ちょっと動作は違います.
私がよく使う例(USキーボード)です.
Opt+p : π
Opt+/ : ÷
Opt+v : √
Opt+, : ≤
Opt+= : ≠
Opt+- : –
Opt+y : ¥
Opt+m : µ
Opt+` a : à
「-」キーはわかりにくですが,そのままではハイフン(短い)ですが,Optでマイナス(長い)です.
ちょっと変わっているのが,最後の例のように西欧文字で2回で入力するものもあります.
USキーボートとJISキーボードで(キーの場所が違うので当然ですが)入力される文字の対応は異なります.
自分の環境で入力される文字は「システム環境設定>キーボード>入力ソース」に表示されているキーボードの絵から確認できます.この「入力ソース」の設定では「メニューバーに入力ソースを表示」をチェックしておくと便利です.チェックしている場合は,メニューバーの入力ソース(「あ」とか「ABC」)から「キーボードビューアを表示」すると何が入力されるかわかります.ちなみに「絵文字や記号を表示」すると普通に入力できない記号を選べます.
【USキーボードの例】通常・Shift・Opt・Opt+Shiftの順です.
【Shiftキー・Caps Lockキーとは】
Shiftキー(Shift:ずらす)の説明はもういいかなw.一応しときます.
Shiftキーと同時に押すことで,アルファベットは大文字が入力され,その他のキーではキーの上側のものが入力されます.
Caps Lockキーは,押すとその名の通りアルファベットが大文字(Capital)に固定(Lock)されます.トグル動作(押すごとにON/OFF)します.
USキーボードの人は,CapsLockキーがAの左にあって不便です(タイプライタの名残らしい).Aの左はJISキーボードのようにControlキーの方が便利です.
【USキーボードの人】(オススメ)
「CapsLock」と「Control」キーを入れ替える.
「システム環境設定>キーボード」の「キーボード」タブから「修飾キー」をクリックして設定.
【fnキーとファンクションキー(F1…)】
キーボードの最も上の列にあるF1〜F12をファンクションキーといいます.
もともとは「fn」キー(function:機能)と一緒に最上部のキーを押してOSの制御(画面の切り替えとか音量とか)をしてましたが,今では逆で最上部のキーを押すとOSの制御で,「fn」キーと一緒に押すとファンクションキー(F1〜F12)に戻ります.逆になっているのを元に戻したい人(「F1〜F12」の機能をよく使う人)は「システム環境設定>キーボード」の「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」にチェックしてください.
皆さんは日本語入力時に「F6〜F12」を使う(文字種の切り替え)くらいと思います.「fn」と一緒に押せば使えますのでチェックはなしでいいでしょう.
今では「fnキー」(最近のMacでは地球儀のアイコン)は単体で押すと入力ソースの切り替えに使えて便利です.特にUSキーボードの人は「かな」「英数」キーがないので「地球儀(fn)キーを押して入力ソースを切り替え」の設定がお薦めです.
【USキーボードの人】(オススメ)
地球儀(fn)キーを押して「入力ソースを切り替え」
ファンクションキーは,OSやアプリによって割り当てられている機能が異なりますので,一概にこうだという説明ができません.
例えば日本語の文字種の切り替えとか,PowerPointではF5でスライドショーとか…
アプリ毎に使いこなしてください.