第2回研究会および第3回領域会議(2013年10月12日)

投稿日: 2013/07/28 23:52:34

下記の要領で第2回研究会,および第3回領域会議を開催しました。

午前中に開催される研究会部分(9:00〜11:50)は公開で行われました。

○研究会日程

日時:2013年10月12日(土)

○場所

北海道大学工学部

材料化学棟1階 MC102 会議室

(アクセス地図などは、本項文末に掲載)

研究会プログラムは、このページの下部に記載。当日の模様を、写真で振り返ります。

(敬称略)

研究会参加者で記念撮影。

招待講演:長谷川靖哉。希土類発光体とその応用について、エネルギッシュな講演が分かりやすく、たいへん好評でした。

原野雄一の講演模様。タンパク質の水和に関して、統計力学と分子科学とを結びつけるために何が必要なのか、課題の設定が絶妙でした。

招待講演の最後、山口 毅。溶質-溶媒の相互作用の強さとその応答について、実験と理論の両方の観点から、精緻な検討がなされました。

続いて、ショートプレゼンテーションです。ひとり数分の持ち時間の中で、最新の研究トピックを熱く語りました。

写真は、宮田竜彦の発表模様。

研究会に先立って行われた懇親会。。。というか、前夜祭です。サッポロビール園にて、ご当地グルメのジンギスカンを堪能しました。クラシックな雰囲気のもと、研究会本番が待ちきれず?? この研究分野の将来について熱い議論が繰り広げられました。

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【公開日程】

招待講演(講演25分、質疑15分、合計40分)

9:00-9:40 座長:西山 桂

○長谷川靖哉(北大院工)

「希土類錯体の強発光特性を誘起する特殊配位構造」

希土類錯体は4f-4f遷移に起因する色純度の高い発光を示し、ディスプレイやバイオセンシングへの応用が現在期待されている。この発光特性は希土類錯体の幾何学配位構造に依存する。ここでは、希土類錯体の強発光特性を誘起する特殊配位構造について説明する。さらに、2種類の希土類錯体を組み合わせた「カメレオン発光体」についても報告する。

9:40-10:20 座長:吉田紀生

○原野雄一(阪大たんぱく研)

「蛋白質と水和:分子論と熱力学の両立を目指して」

蛋白質の特徴は、その側鎖の構造的、化学的自由度の高さにあり、その結果として形成される立体構造の特殊性にある。従って、各構造に対する化学ポテンシャルの計算が立体構造の理論解析には必須であるが、溶媒和の取り扱いの難しさから計算上の多くの困難を伴う。講演では蛋白質の水和を取り扱う様々な理論的なアプローチを紹介するとともに、分子論と熱力学を結びつけるために、如何なる問題を克服するべきか議論したい。

10:35-11:15 座長:高椋利幸

○山口 毅(名大院工)

「強クーロン系液体のダイナミクス ~相互作用の強さと分子運動~」

分子間相互作用が強いと溶液中の分子の運動性は低下すると、一般には考えられている。実際には、静電相互作用が強い系では、相互作用相手の分子数が増えた場合には、平均的な相互作用エネルギーが増加しても、分子の運動性が増加する場合もあるが、これらのケースは「異常」とみなされ、それぞれ個別の説明がなされている。本発表では「揺らぎ」の観点から、これらの異常性に共通する一般的な説明を与えたいと考えている。

11:15-11:50 座長:吉田亨次

○研究トピックス・ショートプレゼン。ひとり5分(発表2分、質疑2分、交代1分)。

勝本之晶(広大院理)

墨 智成(岡山大院自然科学)

高椋利幸(佐賀大院理工)

西山 桂(島根大教育)

宮田竜彦(愛媛大院理工)

吉田亨次(福岡大理)

吉田紀生(九大院理)

【以下、非公開で行われる事務的会議・個別討論】

11:50-12:20

○第3回領域会議

【当会議議事録は、本ページ下部にて公開】

13:30〜17:00

○個別研究討論

当日午前中の研究会の内容、及び新領域研究グループメンバー間の共同研究について、個別に議論する場とする。

【会場へのアクセス詳細】

北海道大学工学部

材料化学棟1階 MC102 会議室

○北海道大学 キャンパスマップ

ここをクリックしてください。 (新しいウィンドウで開きます)

○工学部付近拡大図

行き方

(a) 地下鉄南北線・北12条駅下車。西へ進み、北大の「北13条門」を入る。

(b) JR札幌・地下鉄さっぽろ駅下車、北へ進む。

研究会当日は、点線で示されている経路を参考に、

「材料化学棟 正門」からお入りください。