このページでは、「予備登録説明会」で配布された「授業紹介」のゼミの説明内容をより詳細に述べることを目的としています。
なお今回募集するのは「大倉ゼミ24期生」となります。
(1)どのようなテーマのゼミなのか?
「授業紹介」にも書きましたが、「日常生活におけるリスクマネジメントと保険」をゼミのテーマとします。「リスクマネジメント」や「保険」と言いますと、「すごく難しそう」「難解な分野なのでは?」などと思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。むしろ、様々なリスクや災害が生じている昨今においては(例えばみなさんが大学に入学してから起こった事故や災害を思い出してください)、非常に身近なテーマであると言えるかと思います。
例えば、「授業紹介」とは異なる例として火災リスクを考えてみましょう。火災リスクはどのようにリスクマネジメントされているのでしょうか?1つとして、天井に設置されている火災警報器の存在があり、火災の早期発見に役立っています。あるいは建物のいくつかの場所に消火器が配置されているのもリスクマネジメントであり、発生した損害の波及を防ぐ役割を担っています。また不幸にも火災が生じてしまって自宅などが焼失した場合、生活再建を早期に行うための資金を確保する手段として、前もって火災保険に加入しておくこともリスクマネジメント手段の1つとなります(よって保険はリスクマネジメント手法の1つとして規定することができます)。
上記例から、リスクマネジメントや保険は、みなさんの日々の生活の中に無意識的に登場していることがわかるかと思います。そして大倉ゼミでは、このような日常生活におけるリスクマネジメントや保険をテーマとした研究を進めていくゼミとなっています。
(2)どのようなことを行うゼミなのか?
大倉ゼミでは、主として以下の2種類の研究を進めていきます。
1つめは、各ゼミ生が個人で実施する研究であり(以下では「個人研究」と呼ぶことにします)、4年生の終わりに「卒業論文」として成果発表するものです。この個人研究では、リスクマネジメントや保険に関連する分野の中から各ゼミ生が興味あるテーマを自由に選択し、選んだテーマについて研究を行っていきます。なお卒業論文にかかる研究は大きな研究となることから、3年生の春学期から少しずつ準備していく方式で進めていきます。
なお、「個人研究(卒業研究)のテーマとして具体的にどのようなものが挙げられるか?」と思われる人もいるかもしれません。基本的にはリスクマネジメントや保険に関連するテーマであれば何でも良く、テーマの自由度は高めに設定されていると思って下さい。その一部は「授業紹介」に書きましたが、過去のゼミ生の全ての卒業論文のタイトルについては、このウェブサイト内の「卒業論文・修士論文・グループ論文一覧」のページに掲載していますので、興味のある人は見て下さい。
URL:https://sites.google.com/site/mahitookura/home/paper
2つめは、ゼミでグループを作った上で、そのグループにおいて実施する研究であり(以下では「グループ研究」と呼ぶことにします)、3年生の12月に「全国学生保険学ゼミナール大会」(Risk and Insurance Seminar: RIS)で成果発表するものです(そして発表後に、発表したグループ研究を論文にまとめて刊行します)。なおグループの数は、ゼミ生の人数によりますが、2グループとする予定です。なおグループ研究は3年生の1年間をかけて行います。
RISは、全国のリスクマネジメントや保険を主たるテーマとするゼミが数多く集まって行われる研究発表会です(例えば2024年度大会では全国から13大学・15ゼミが参加しました)。詳細については、下記のRISのウェブサイトを見て下さい。
URL:https://sites.google.com/site/riskseminar/
(3)どのような活動を行うゼミなのか?
大倉ゼミでの活動は「週1回のゼミ」と「それ以外の活動」の2つに分けられます。よって単純に「週1回90分のゼミ」だけではありませんのでご注意ください。
(3-1)週1回のゼミ:
ゼミを実施するのは週1回です。実施曜日については未定ですが、2時限目での実施を考えています。そしてゼミ生の人数が多い場合、各ゼミ生の十分な発表回数・学習機会を確保するために、ゼミをランチタイムまで延長(30分程度延長)して実施することも考えています。
(3-2)それ以外の活動:
大倉ゼミでは、週1回のゼミに加えて、以下の活動を実施いたします。なおこれらの活動については、原則として全員参加となります。
RIS関西ブロック キックオフミーティング:12月のRIS全国大会に向けて、関西圏のRIS所属ゼミが集まって行われる顔合わせを兼ねた会です。開催場所は関西圏の大学(2025年度については京都産業大学)となります。開催日時については、概ね6月の土曜日となります(2025年度は6月28日(土)に開催)。
夏合宿:グループ研究のレベルアップを図るとともに、ゼミ生間の親睦を図ることを目的に1泊2日の合宿を小豆島で実施します。開催時期については、インターンシップ等との関連で概ね9月中下旬になる予定です(2025年度については9月22日(月)・23日(火)に実施予定)。
RIS関西ブロック中間報告会:12月のRIS全国大会に向けて、関西圏のRIS所属ゼミが集まって研究発表を行う会です。本番約1ヶ月前のプレ発表会として位置づけられています。開催場所はキックオフミーティングと同じく関西圏の大学であり、10月あるいは11月の土曜日に開催されます(2025年度については11月1日(土)に同志社女子大学で開催予定です)。
RIS全国大会:いわゆる「本番の大会」であり、全国の大学が集まって(よって関西だけでなく、関東や九州の大学も参加します)研究発表を行う会です。よって開催場所についても年ごとに異なります。RIS全国大会は、例年12月の土曜日・日曜日の2日間にわたって行われ、2025年度については12月6日(土)・7日(日)の両日に東洋大学で開催される予定です。またRIS全国大会で発表した研究は論文にまとめられ(翌年の1月末が提出期限となっています)、年度末をメドに論文集として刊行されます。なおRIS全国大会でどのような研究発表が行われたかを知りたい人は、先に述べたRISのウェブサイトを(大会論文集がダウンロードできます)、大倉ゼミにおいて過去にどのようなグループ研究発表が行われたかを知りたい人は、先に述べたこのウェブサイト内の「卒業論文・修士論文・グループ論文一覧」のページをご覧ください。
(4)どのような学生を求めているゼミなのか?
「ゼミで何かをやってやろう!」「とにかく一生懸命に頑張りたい!」という意欲の持っている学生の応募を歓迎いたします。また、週1回のゼミ以外の活動を積極的に行っていくスタイルとしていることから、このような活動に積極的に関わる意欲のある学生を強く求めます。またゼミの活動内容等との関連から、「ゼミのまとまり」を重視するスタイルを採用しており、それゆえに「ゼミでの集団行動」を非常に重視いたします。よって「みんなで頑張りたい!」という気持ちを強く持つ学生を求めるゼミとなります。
さらに具体的に言えば、ゼミ紹介動画で示したとおりです。すなわち、
ゼミの3つのモットー(「学びがなければゼミじゃない!」「楽しくなければゼミじゃない!」「みんながいなけりゃゼミじゃない!」)に強く共感する学生
「勉強する時」(オン)と「遊ぶ時」(オフ)の切り替えがきっちりできる学生
責任感を持つとともに、自らで考えて主体的・積極的に活動できる学生
「ゼミを自分達で創り上げる」という意識を強く有する学生
を求めています!
(5)大倉ゼミを応募する上で留意すべき事項は?
(3)に書きましたように、90分を超える長いゼミの実施となることおよび週1回のゼミ以外の活動を大きく求めることになることにご留意下さい。よっていわゆる「ゼミの負担」という意味では少し重く感じる可能性があります。またゼミ活動に際して交通費・宿泊費・参加費等がかかりますが、いずれも自己負担になります(ただし一部については大学からの補助が出ます)。ただしゼミの負担が重い分だけ実力や経験が多く得られることも事実です。
またゼミでは「研究活動」や「グループでの活動」をメインに行うことから、保険・リスクマネジメントに関する知識等については「保険論」および「リスクマネジメント論」を中心とした授業の中で得てもらうことにいたします。ゆえに、「保険論」および「リスクマネジメント論」の履修を強く推奨します。
(6)予備登録の前に、ゼミ担当教員(大倉)と面会したいのだが可能か?
予備登録前の面会を強くお勧めいたします。ゼミに入った場合、2年間のおつきあいとなることから、事前に「どんな教員だろうか?」を確認する意味でも面会することには大きな意義があると思います。なお研究室は知徳館3階301号室(C301)です。
また、10月6日(月)、10月7日(火)、10月10日(金)の5時限目に先輩ゼミ生および担当教員と面談(茶話会方式。入退室自由)する機会を設けます。場所については9月中旬ごろにこのウエブサイトでお知らせいたします。
(7)最後に
以上、大倉ゼミについての説明をいろいろと述べてきました。ここでの説明がみなさんのゼミ選びの一助になれば幸いです。ゼミ選択は、コース選択を含んでいることもあり、非常に重要な事柄だと思います。自分の興味、研究のテーマ、ゼミの進め方などをしっかりと把握した上で、2年間のゼミ生活が有意義なものとなるような選択して頂ければ幸いです。
なお上で書いた説明は、「授業紹介」よりは詳細に示しているものの、それでも「良く分からない」と思う部分が出てくるかも知れません。その際には、メールでも直接でも構いませんので、遠慮なくご質問頂ければと思います。