Shoji Komai

駒井章治 (Shoji Komai)

東京国際工科専門職大学工科学部情報工学科 教授

科学技術振興機構 サイエンスアゴラ推進委員会 委員長

科学技術振興機構 CRDS 特任フェロー

日本学術会議 前会長アドバイザー

日本学術会議若手アカデミー委員会 前委員長

科学技術振興機構 前さきがけ研究員

Ex-Executive Committee Member of Global Young Academy

Alumnus of GYA


駒井章治って?

1989年に上智大学文学部心理学科に入学し臨床心理士を目指すも、「無意識」の魅力に翻弄され脱落。同生理心理学教室に在籍し、Morris博士の水迷路を追試。水迷路がネズミにとって極めてストレスの強い行動課題であることを見いだした一方で、ネズミは水泳時に自らの体毛を浮き輪代わりにして泳いでいることを見いだした。これをまとめて同教室を卒業。その後科学の言葉で心理を明らかにしたいという志のもと、京都大学霊長類研究所分子生理学教室、大阪大学医学部神経生理学教室に各1年ずつ研究生をしながら分子生物学、電気生理学を学ぶ。1995年に奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科に入学し、あるプロテアーゼがシナプス構造可塑性に関連するという可能性を示した。2000年に学位取得後、ポスドクとして神経可塑性のメッカ(当時神戸大学)で電気生理学の修行を果たし、更なる修行の場を求めて渡独。電気生理学とイメージングを組み合わせることによって分子から行動に至る神経科学研究の一元化を試みる。2005年の帰国後は奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科の教員として、脳の最小単位「局所回路:メゾスコピック神経回路」の解明を目指し、多角的に研究を進めてきた。現在はヒトの行動を中心に,コンピュータビジョンや機械学習などの統計的手法を用い,数理的に日常行動を理解したいと考えている.行動のチャンクと脳活動の関連を明らかにし,私達自身の理解の深化とその応用を目指している.

2010年には日本学術会議若手アカデミー活動検討分科会のメンバーとして、若手科学者集団(若手アカデミー)の立ち上げを目指し,2011年日本学術会議若手アカデミー委員会設立。初代委員長.若手アカデミー委員会はその後若手アカデミーとして「部」と並列の形で組み込まれた.同時に2011年にはGlobal Young AcademyのExecutive Committeeメンバーとして選出され、世界規模での若手研究者の活性化についても尽力させてもらった。将来的には性別、年齢、人種などの区別無く、学者全員が心から学問を楽しむことができ,活躍できるチャンスのある社会を目指したいと考えている。