2015年の足跡

投稿日: Jul 19, 2016 8:42:39 AM

1月:1/5〜30日までの一ヶ月間宇多野病院にリハビリ入院をしLSVT

BIG とLOUDの二種の運動機能、発声機能強化訓練を受講した。一日当たり各90分週4回であった。BIGは病気の進行と共に小さくなる体の動きを大きくするための体操で、LOUDは発声法、大きさ,長さ、滑舌の衰えを自覚させ大きな声ではっきりゆっくり話せる訓練をやります。

これらのリハビリの御陰で病気の進行は進んでいません。

3月:京大農薬研究施設の西田律夫教授の定年退官講義があり、なかなか印象深い講演であった。

私の名前も何度か登場した。その後のパーティーでは指名を受け祝辞を述べ彼は農薬研のために産まれて来た様な人物だと褒めておいた。

5月:小学校の同窓会を琵琶湖でビアンカを貸し切って行なった。

6月:府大バレー部の二部昇格当時の同期会に招待された。早いもので彼女らも五十代らしい。

7月:7/1:聖教新聞7面の“ヒューマン”のコーナーに登場、タイトルは

ニオイで“見る”世界。小さなアリの作り出す大きな社会を探究。書斎でアリのオブジェを手に写真に納まっていた。

センターの中間発表会に参加した。

8月:EOS会の主要メンバーだった堀場製作所最高顧問を偲ぶ会を三條ガンコで挙行

山際京大総長、日高夫人、保賀君、私ほか計8名が参加し冥福を祈った。

10月;宇多野病院でのパーキンソン病セミナーでLOUDについて公開実演

アリの実験観察:関西クロヤマアリの帰巣法

2015、6月 修学院児童公園、関西クロヤマ、巣穴より1メートルほどの距離にある直径3〜5センチの灌木A,B上のアブラムシに通う。

観察結果

1)曇って太陽が見えなくなると巣から出て来る個体の大部分が巣口より10センチ以内に留まりすぐに巣内に引き返す。遠くに離れて行く個体は一割以下にとどまる。

曇って来ると、曇る以前にはほぼ一直線に巣穴に帰っていた帰巣途中のアリの半数近くが、進行方向がずれ直線的にではあるが巣入り口から5〜10センチ程度離れた方向に進んで行き、ほぼ巣までの到達距離と同じ位置で停止し、ほぼ直角に左右に移動をして巣穴入り口を見つけ出す。行き過ぎてしまう事は殆どない。その

理由として次の事が考えられる。

地面を歩いた歩数を覚えている,巣の出口から灌木の根元まで(樹上での歩数は入らない)

地面を歩くのに使ったエネルギーを記憶している。

地面を歩いた距離を覚えている。

曇ったために太陽コンパスが狂い帰巣方向にずれが生じる。

巣外に出かけるアリは具体的な目的をもっているか。

アブラムシのいる灌木は2本あり、巣穴入り口よりの距離はそれぞれ1メートルAと1.2メートルBほどである。それぞれの灌木と巣穴を結んだ直線は5度程の差が認められた。観察によれば巣口から姿を現した個体はA,Bどちらの灌木に向かうのか明確な方向性をしめした。巣内にいる時からどこに餌を採りに行くのかすでに決まっていたのだ。

巣外を歩いているアリはなぜ自分がそこにいるのか分かって行動している。

関西クロヤマの帰巣法

晴天の条件下で巣穴を中心に10センチメートルの範囲の表面の砂を丁寧に取り除く。灌木Aに行き来していたアリのうちおりて来たものは巣入り口に向かって直線的にすばやく走ってくるが、砂を除去した部分まで来ると止まりうろうろし始める。

巣穴にたどり着くアリの数は明らかに減少した。

色々公園であれやこれや,遊びながらやっていて明らかになった事はクロヤマアリは曇りは嫌いと言う事です。帰巣法としては太陽コンパス、足跡ケミカル、歩数計、使命へのこだわり、記憶などが重要であろうと思われる。

反省点;偏光板はカー用品ショップで入手可能らしいのにさぼったこと。