Q.私は昨年機械系の2級を受検して、実技試験は落ちましたが、学科試験には合格しました。学科試験合格の権利は、どの期間有効ですか?
A.有効期間は定められていないので、一度学科試験に合格すれば、以降は学科試験免除となります。ただし、特級については、有効期間は5年とされています。
Q.私は昨年機械系の1級を受検して、実技試験は落ちましたが、学科試験には合格しました。今年度電気系を受検したいのですが、機械系で合格した学科試験は免除になるのでしょうか?
A.この場合、学科試験の免除はされません。ただし、機械系保全作業の実技試験にも合格し、1級技能士となった後であれば、電気系保全作業の受検の際は、学科試験免除となります。
Q.私は昨年度電気系の2級を受検し合格しました。今年は2級の機械系を受検しようと思っていますが、受検は可能でしょうか。また、それは2級の資格取得という観点では意味がないのでしょうか?
A.受検は可能です。2級技能士であれば、2級機械系保全作業の学科は免除され、実技試験のみの受検となります。実技試験を合格しなければ、技能士にはなれませんので、機械系2級の資格を新たに取得することは、機械系保全作業の一定の技能を持っている証となります。
Q.学科試験の採点は加点法だと聞いています。受検の際に注意することはありますか?
A.減点法とは異なり、正解の数がそのまま点数になります。ということは、わからない問題があっても、とにかく答えを書くことです。それがヤマカンであったとしても、正解すれば得点となるからです。
Q.学科試験の構成は、どうなっていますか?
A.機械系・電気系・設備診断作業ともに共通である問題が○×式で25問、それぞれの職種で選択の問題が4択式で25問、合計50問出題されます。ちなみに、共通問題の試験範囲は「機械一般」「電気一般」「機械保全法一般」「材料一般」「安全衛生」の5科目です。
Q.受検資格について教えてください。
A.受検に際しては、原則として検定職種に関する実務経験が必要です。必要とされる実務経験年数は以下のとおりですが、職業訓練歴、学歴などによって短縮される場合があります。
・特級:1級合格後5年以上
・1級:実務経験7年以上
・2級:実務経験2年以上
・3級:実務経験6ヵ月以上
Q.3級の受検資格について教えてください。
A.3級の場合6ヵ月以上の実務経験とありますが、工業高校、農業高校、技術専門校、専修学校、各種学校などの在校生については、検定職種に関する学科に在籍している場合、1年生から受検できます。また、3級に合格すると、在学中でも2級の受検資格が与えられます(専修学校は、大学入学資格付与課程、大学編入資格付与課程、大学院入学資格付与課程、または厚生労働大臣が指定するものに限ります。また、各種学校は、厚生労働大臣が指定するものに限ります)。
Q.「一定の資格を有するものに対しては、実技試験または学科試験を免除する」場合があると聞きま
した。その点を教えてください。
A.日本プラントメンテナンス協会のホームページをご覧ください。
Q.試験の合否ラインは決まっているのですか?
A.100点満点として、学科65点以上、実技60点以上を合格としています。配点については、公開されていません。
Q.合格者に対しては?
A.技能検定の合格者には、厚生労働大臣名(特級・1級)または、都道府県知事名(2級・3級)の合格証書が交付され、技能士と称することができます。また、技能士章(バッチ)が交付されます。さらに、技能検定合格者には、他の国家試験の受検や資格取得に際しての特権が認められる場合があります。