『微積分学のエッセンス』の情報
『微積分学のエッセンス』(原啓介著/岩波書店)の出版情報です。以下に最新の訂正情報(正誤表)もあります。
単行本(ソフトカバー)/A5/並製/174頁; ISBN 9784000058889; (本ページの最下段に書影)
2023 年 9 月 15 日、初版一刷発行
訂正情報の一覧(正誤表)は以下をご覧下さい。判明次第、随時追加しています。
本書には多くの間違い、勘違い、不適切な箇所があるはずです。発見された方はメイルにて hara.keisuke [at] gmail.com にお報せいただければ、このページで情報を共有させていただきます(ご芳名の併記を希望される方はその旨もご一緒にご連絡下さい)。著者の未熟さゆえ、正誤表/訂正や追加の情報も含めての本書です。より良い本にしていくため、是非ご協力をお願いいたします。
岩波書店様サイトの本書ページへのリンク (本書の詳しい目次を見ることができます)
訂正情報 (初版, 第一刷) 最終更新日:2023-12-28
p.52, ↑13L: ×「のとき f(a) → α.」 → ○「のとき f(x) → α.」
p.52, ↑12L: ×「もし f(a) → α」 → ○「もし f(x) → α」
p.63, ↑11L: ×「f(x_n) < f(γ)」 → ○「f(x_n) < γ」
p.80-81: 通常、広義積分の定義には発散値をとる場合も含めることが多い。なにかコメントすべきでは? ; (ここでは概念を簡単に説明するのにとどめていますので積分が収束する場合しか考えていませんが、確かにそうかも)
p.88, ↓7L: 左辺 df/dx は f'(x) ともとれるので df(g(x))/dx と書くべきでは? ; (しばしば見かける書き方で、ここでは誤解の余地はないと思いますが、確かにちょっと変ですよね。再考の余地あり)
p.98, ↓10L: ×「連続関数 f」 → ○「関数 f」; (原始関数の定義に導関数の連続性は不用。連続性コミにすると話が簡単になるかと思ったのだが、却って混乱の元だった)
p.98, ↑4L: ×「より,対応」 → ○「より,連続関数 f に対して」; (f の連続性を強調しておくべき)
p.98, ↑2L: ×「この右辺の積分が存在するなら」をトル; (f の連続性より積分は存在する)
p.99, ↓1L: ×「F とすれば」 → ○「改めて F と書けば」
p.99, ↓9-10L: ×「上式 (6.1) が意味を持つには……(略)……であればよい.このように」 → ○「なお,ここでの F のように,」; (段落冒頭の一文は、可積分性だけで連続性がいらないかのような誤解を与える)
以下は、基本定理の仮定(被積分関数の連続性)の間違い
p.99, ↑3-4L: ×「積分可能ならば)」 → ○「連続ならば)」
p.102, ↓2L: ×「積分可能ならば,」 → ○「連続ならば,」
p.102, ↑7L: ×「積分可能ならば,」 → ○「連続ならば,」
p.102, ↑5L: ×「φ を f の導関数とすれば」 → ○「φ が f の連続な導関数ならば」
p.103, ↓12L: ×「積分可能ならば(例えば連続ならばよい),」 → ○「連続ならば,」
p.105, ↓3L: ×「閉区間 [a, b] 上で微分可能で,f’, g’ が同区間で積分可能,」 → ○「閉区間 [a, b] 上で連続微分可能で,」
p.144, ↓4-5L: ×「t で積分すれば」 → ○「積分すれば」; さらに数式の積分変数を t から s に変更; (積分変数と積分範囲の上側の変数が同じ t になっている。これは慣用で間違いではないが、本書の他の部分ともあわせて異なる変数名を用いる方が誤解も少なくて良いだろう)