卒業研究演習(卒論ゼミ)

授業のアウトラインと特色:

 4年生を対象に、各自が卒論のテーマに基づいて研究を進め、完成までに複数回の報告をするというのが主な内容です。

 前期にテーマの焦点化と先行研究の整理を行った上で論文の構想について口頭発表を行い、夏休み前までに論文の概要を提出します。後期には、夏休み中に行った調査研究結果を整理・分析した中間報告と、完成に向けての最終報告を行いつつ、各自卒業論文を完成させます。これまでに指導した学生の卒論タイトルは、本ホームページの「卒論テーマ一覧」をご覧ください。

 本ゼミは留学経験者が少なくないこともあり、学生の卒論テーマは非常にバラエティに富んでいます。本演習では、各自の論文をブラッシュアップさせていくための個別指導と、ゼミでの報告と質疑を上手く組み合わせながら、卒論の完成に向けて、きめ細かい徹底した指導を行っています。


ゼミ卒業生の進路

 私自身さまざまな人生経路を歩んできた経験やジェンダー・センシティブな姿勢を持っていることも踏まえ、目先の就職だけでなく、10年後、20年後といった女性のキャリア形成を長期的な視点からトータルに考え、国内外どこでも「自分」を持って主体的に生きていけるような、グローバルに活躍できる学生を育てていきたいと考えています。そのため、意欲のある学生には、それにプラスになるようなさまざまな機会を与えることに努めてきました。コンタクトを絶やさず近況を報告してくれる卒業生もおり、転職相談や人生相談にも応じています。

 私が指導した卒業生の進路は、たしかに企業等への就職(金融・保険、航空関連など)が多くを占めますが、公務員や公的団体、中高教員、さらには海外で日本語教師として活躍する卒業生や、卒業後に青年海外協力隊を経て大学院博士課程まで進学し、研究者の道を目指して着実に業績を上げつつある卒業生なども誕生しています。