本学会について

日本共生生物学会設立の趣意

生物学において、「共生」や「寄生」による生物間相互作用の理解が極めて重要になってきています。ゲノムなどのオミクス情報が蓄積され、個々の生物の生命機能やその進化の理解が飛躍的に進んでいると同時に、それらが過去及び現在の共生や寄生の影響を大きく受けていることも明らかになってきました。生物学はもはや「植物」、「動物」、「微生物」といった括りでは理解しきれない部分も多く、今後は共生や寄生を介した相互作用も含めて生物を理解する必要があるといえます。

共生や寄生をテーマとした研究はこれまで、動物学、植物学、微生物学など特定の生物群などを対象とした個々の研究分野の中でマイノリティーとして続いてきました。しかし、共生や寄生の多くはこれらの分野を跨いだ現象であり、その理解の深化のためには分野を超えた情報共有の場が不可欠です。

また、共生や寄生の重要性が理解されるにつれて、共生や寄生を主要研究テーマとする若手研究者も増えています。彼らが情報を共有し、視野と人脈を広げ、将来にわたって活躍できる場を提供することは大きな意義があると考えます。

このような状況のもと、寄生と共生に関する生物学の全ての領域を対象とし、生物学全体を俯瞰して学術の進展に寄与するための生物学の新たな展開の場として、「日本共生生物学会」を設立します。

2017年11月

「日本共生生物学会」設立世話人一同

学会の役員(第1期:2017-2018)

会長 石田 健一郎(筑波大学)

庶務担当理事 小保方 潤一(京都府立大)・谷藤 吾郎(科学博物館)・松崎 素道(感染研)・守屋 繁春(理研)

会員担当理事 神川 龍馬(京都大)

会計担当理事 永宗 喜三郎(感染研)

広報担当理事 洲崎敏伸(神戸大)

会計監査委員 柏山 祐一郎(福井工大)・木原 久美子(熊本高専)