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第7回

日本医療情報学会「医用知能情報学研究会」

人工知能学会「医用人工知能研究会」(SIG-AIMED)

合同研究会

(通称: JAMI & JSAI AIM 合同研究会)

2019年3月7日(木)13:00~ 8日(金)13:00予定 1泊2日

参加費:10,000円程度(宿泊されるお部屋で費用が変動します.領収書は宿泊施設より発行されます.)

※宿泊可能な方だけのご参加に限定させていただきます.定員50名,

交流会やワークショップも予定されております.

会場:マホロバマインズ三浦アクセス情報

所在地: 〒238-0101 神奈川県三浦市 南下浦町上宮田3231

電話: 046-889-8900

■ 特集テーマ:「ヘルスケアにおける人工知能技術の応用」および「一般」

Healthcare ITという分野がアメリカを中心に確立されつつあり,センサーネットワーク・IoTの研究者が盛んに議論を始め,Springerより2017年にHealthcare ITに関するJournal(Journal of Healthcare Informatics Research: JHIR)が発刊され,IEEE EMBS, CSがそれぞれHealthcare ITに関する国際会議を開催するといった動きがみられます.本研究会はこれらの世界的動向をおさえながら日本のHealthcare ITのあり方を人工知能の立場から議論することを目的に,2015年に設立されました.

第7回目となる今回は,昨年度3月の第5回研究会と同様に,コミュニティ作りに重点を置き,羽田空港や品川駅からもほど近い三浦半島の温泉施設で1泊2日の研究会を開催いたします.お忙しいなか,ふるってご発表・ご参加いただければ幸いです.幹事一同,お待ちしております.

発表申し込み:〆切 2019年 2月12日(火)

  • 発表時間は,20分 (発表 15分、質疑応答 5分) 程度を想定しています。

    • 発表応募資格は 「発表者または共著者のいずれか1人は両学会のいずれかの会員であること」とさせていただきます

    • 発表申し込みの時点では「原稿(抄録)のアップロードは不要」です.

    • 発表申し込みの後,下記の抄録原稿締切りまでにアップロードをお願いします.

    • 参加費は3名以上1室で1万円程度を予定しています.

    • 参加費には宿泊費,夕食・朝食(ともにビュッフェ),会議費用が含まれています.

    • ツイン(スイートルームのためそれぞれが個室利用),シングル(2ベッドルーム以上のスイートルームを一人で利用)の場合には最大10,000円ほど追加料金がかかります.

抄録稿締め切り2019年 2月28日 (木)

    • 抄録は人工知能学会 AI書庫(アイショコ)に掲載いたします(2019/3/6掲載予定).

    • 本研究会の抄録はオープンアクセスにて公開しておりますので,ユーザ登録をせずに,閲覧・ダウンロードが可能です(研究会資料の冊子は作成しておりません).

    • フォーマットについては、抄録投稿ガイドラインのページをご覧下さい.

    • 原稿提出は,上記の発表申し込みシステムから送付された「研究会発表申込受付メール内のURL」から「申込内容編集フォーム」にアクセスし「原稿アップロード」を行ってください(2019年2月1日より登録可能).

    • なお、原稿のWeb上での公開について特別な配慮が必要な場合(知財権のある場合など)は、発表申し込み時にその旨をお知らせください.

■ 問い合わせ先:jami-jsai-aim [at] googlegroups.com ※ [at] を@に置き換えてください。

■ プログラム

■ 3月7日木曜日

13:00-13:05 挨拶・趣旨説明

13:05-13:25 SIG-AIMED-007-01 使用歯科器具判別器を用いた処置の言語化とその分類」

◯岡真太郎,野崎一徳,林 美加子(大阪大学大学院歯学研究科)

13:25-13:45 SIG-AIMED-007-02 加齢黄斑変性の眼底写真からの滲出性病変有無判定におけるGoogLeNet転移学習の試み」

◯杉山治(京都大学医学部附属病院), 細田,祥勝(京都大学大学院医学研究科),三宅正裕(京都大学大学院医学研究科),大槻涼(立命館大学大学院),平木秀輔(京都大学医学部附属病院),山本豪志郎(京都大学医学部附属病院),田村寛(京都大学国際高等教育院),辻川明孝(京都大学大学院医学研究科),黒田知宏(京都大学医学部附属病院)

13:45-14:05 SIG-AIMED-007-03 カメラで撮影された医療健康機器から数値を理解するDigital Symbol Understanding System(DSUS)開発の試み」

◯大槻涼(立命館大学大学院), 杉山治(京都大学医学部附属病院), 矢野修治(立命館大学), 松村耕平(立命館大学), 多田昌裕(近畿大学), 野間春生(立命館大学), 黒田知宏(京都大学医学部附属病院)

14:05-14:25 SIG-AIMED-007-04 Phenotypingと標識再捕獲法を用いた間質性肺炎発症率のベイズ推定」

◯野原康伸(九州大学病院),伊豆倉理江子(九州大学病院),野尻千夏 ((株)ケア・フォー.),山下貴範(九州大学病院),中島直樹(九州大学病院)

14:25-14:45 SIG-AIMED-007-05 キャンセル

14:45-15:00 休憩

15:00-15:50 SIG-AIMED-007-06 招待講演 (1) 東京大学工学部 教授 大澤幸生氏

演題:Planet Opacity ~ 不透明性の時代に信念の漂流と共存するために ~

概要:これまで注意してこなかった情報まで、大小玉石の豊富なデータとなって蓄積されるようになりました。さて、これらのデータのおかげで、人々は日々必要な情報を得て安心し、心身おだやかに暮らせるようになったでしょうか?現時点では、「AI診断で、すぐに正しい結果が分かるようになった」と喜ぶ人よりも、「どの情報を見ればいいのか」「何が正しいのか」と、かえって不透明感に迷う人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。正しいと信じることが確定せず、意思決定に遅れが生じかねない「信念の漂流」から健康な日常生活を守る方法について、この講演では変化点説明のオリジナル技術とデータ連携の基盤技術「データジャケット」を基盤として考えます。

15:50-17:00 SIG-AIMED-007-07 ワークショップ 講演 聖マリアンナ医科大学 教授 小林泰之氏

演題:医療において人工知能は何を可能とするか?

概要:ICT技術は指数関数的に進化するとされる。将来はこのような世界がやってくるのだろうと思っていた新技術が我々の日常で、我々の想像をはるかに超えるスピードで現実化しつつある。一方、日本の医療は高齢化率の著増と医療費の増大の中で大きな転換期を迎えようとしている。日本の医療を救うためには人工知能を中心としたICTを積極的に活用して、医療の効率化と医療レベルの向上を同時に可能とするしかない。Curtis Langlotz先生が「AIが放射線科医の代わりになるかという質問に対する私の答えは『ノー』だ。しかし、AIを使用する放射線科医がAIを使用しない放射線科医に取って代わるだろう」と述べている。これは放射線科医ばかりの話ではなく、「AIを活用する(**)が、AIを活用しない(**)に取って変わるであろう」の(**)の部分には、臨床医、診療放射線技師、看護師、薬剤師、介護士、事務職員、研究者、企業人、企業などの団体、行政、国も含まれる。「将来にAIが診断・治療方針の決定を行う時代が来ることは間違いなく、医学は飛躍的に進歩するとともに、医師が時間的・精神的余裕を獲得することにより医師の原点“人を癒す”に立ち返ることができる」と言われる。Obermeyerらは、「他の領域と同様に医療の世界でもAIの取り組みにより勝者と敗者が出現するであろう。しかし、AIが医療を変革することによる最大の勝者は患者さんであろう」と述べている。非常に重要な指摘であり、間違いなくこのような未来が来なければならない。

(17:00-19:30 チェックイン,温泉,海辺散策などの自由時間)

19:30-21:00 イブニングセッション(夕食付き)

イブニングセッション後,希望者のみで懇親会を致します.お楽しみに.

■ 3月8日金曜日 (朝食後チェックアウトを済ませて会議室に集合)

9:50-10:10 SIG-AIMED-007-08 系列パターンマイニングを利用した看護師の業務手順とインシデントとの関係性分析」

◯西開地晃司(青山学院大学大学院),大原剛三(青山学院大学),杉山康彦(株式会社シーイー・フォックス),白水麻子(熊本県立大学),豊田哲也(青山学院大学)

◯生土博之(島根大学医学部附属病院看護部),木村知広(島根大学医学部医療サービス課),津本周作(島根大学医学部医療情報学)

◯恒川充(京都工芸繊維大学),岡夏樹(京都工芸繊維大学),荒木雅弘(京都工芸繊維大学),新谷元司(SGホールディングスグループ健康保険組合),吉川昌孝(日本システム技術株式会社)

◯山内翔大,岡本和也,平木秀輔,杉山治,山本豪志朗,佐々木博史,南部雅幸,黒田,知宏(京都大学)

11:10-12:00 SIG-AIMED-007-12 招待講演 (2) 日本マイクロソフト株式会社 技術総括室 千葉慎二氏

(ご略歴: ハドソン中央研究所でゲームのベースシステム開発に関わった後Microsoftに転職.組み込みWindows OS開発を経験し、Xbox初期メンバーとしてSDK開発などを行う.近年は技術統括室においてKinect, HoloLensといった技術を主に医療分野で活かす研究やユーザーに啓蒙する活動を行っている。東京女子医科大学大学院博士後期課程修了。

演題:Healthcare ITをエンパワーするテクノロジー

概要:マイクロソフトはIntelligent CloudそしてIntelligent Edgeを通じてデジタルトランスフォーメーションを促進しています.Intelligent Cloudには誰でもすぐに使える多くのAIサービスがあり,Intelligent Edgeには優れたセンサーデバイスがあります.本講演ではそれらのテクノロジーを用いた様々な事例についてLiveデモを交えて紹介するとともに未来の可能性について触れてまいります.

12:00-12:05 閉会の挨拶