第19回エアロゾル学会若手フォーラム

若手研究者・技術者スキルアップセミナー

粒子のデータ解析・可視化に使われるソフトウェア講習会

     粒子に関連した研究や技術開発の現場においては,物理・化学現象に対する知識に加えて最適なツールを用いたデータ解析・可視化のスキルが求められます。今回は,現場で用いられるソフトウェアであるIgor ProおよびTecplot 360を取り上げ,その基本的な使い方の習得を通してスキルアップを図る講習会を企画しました。

 Igor Proは,広範囲にわたる科学的・工学的な解析やデータの可視化が必要となる分野で用いられており,エアロゾル分野でも質量分析計のデータ解析や,画像処理による粒子解析,三次元空間濃度分布図の作成などに多用されています。Tecplot 360は流体に関する幅広い分野で用いられているツールで,数値流体力学(CFD)の可視化や数値シミュレーションの可視化に活用されています。

学生や若手研究者・技術者にとって,データ解析・可視化のスキル向上の絶好の機会となります。また,中堅以上の方々にも,さらなるスキルアップや学び直しの機会としてぜひご参加いただきたいと考えています。フォーラムの後半では,エアロゾル研究に関するラボツアーや学生・若手研究者による研究紹介が行われます。粉体/エアロゾルに関連する幅広い研究者・技術者が知り合い,研究協力を含めた貴重な関係を築くきっかけとなれば幸いです。


【日 時】

2024年1月22日(月)10:00–18:00(受付9:30開始) 


【会 場】ハイブリッド開催

現地参加:広島大学東広島キャンパス工学部A4棟112号室(〒739-8511 広島県東広島市鏡山一丁目3番2号)

     URL:東広島キャンパス | 広島大学 (hiroshima-u.ac.jp) 

オンライン参加:Zoom(オンライン参加者には開催5日前までに参加用URLを通知)


【プログラム】(確定版 24.01.17更新)

10:00~10:05 挨拶・趣旨説明 

(進行)埼玉県環境科学国際センター 村田 浩太郎 氏

10:05~1205 「Igor Pro講習会

(講師)株式会社ヒューリンクス 平尾 慧 氏

12:05~13:10 昼休憩

13:10~1410 「Tecplot 360講習会

(講師)株式会社ヒューリンクス 林 信敬 氏

1410~1420 休憩

1420~1520 「Igor Pro実践編

(講師)慶應義塾大学 森 樹大 氏

14:20~15:30 集合写真撮影、休憩

15:30~1630  学生・若手研究者研究紹介

【口頭発表者・題目一覧】

No. 氏名(所属)  発表題目

1. 瀬口 宏介 氏 (大阪公立大学) エアロゾル中におけるリグニン熱分解生成物のエイジング効果の定量化

2. 日下 安里紗 氏 (大阪公立大学) 自然界の雪氷面における二酸化窒素からの亜硝酸の生成 

3.   山村 綺音 氏 (大阪公立大学) 雪氷中の光化学反応による窒素酸化物の放出

4. Tey Cheng Yi 氏 (広島大学) Impacts of Aerosol Nutrients on Ocean Biogeochemistry: A Case Study in the Subtropical Western North Pacific  (栄養物質を含むエアロゾルが海洋生物地球化学過程に与える影響: 亜熱帯西部北太平洋における例研究)

16:30~16:45 次回以降の若手会イベントについて、オンライン閉会挨拶

1700~18:00 エアロゾル研究設備の見学(ラボツアー) 

(場所)広島大学大学院 先進理工系科学研究科 界面系プロセス工学研究室、熱流体材料工学研究室

1845~  懇親会(希望者のみ)


【参加費】

無料(懇親会参加希望者は5000円)

※研究紹介する学生・若手研究者には交通費の一部を支給します。学生会員への支給を優先するため,予算の状況によってはご希望に沿えない可能性があることをご容赦ください。


【参加申込】右のURLからお申し込み下さい(https://forms.gle/rxF85Pd2tYicduje9

または以下の情報を若手会事務局(問い合わせ先)までお送りください。

    申込者情報(氏名,メールアドレス,電話番号,所属,(学年・研究室))

    参加形態(現地/オンライン)と懇親会の参加希望の有無

    (現地のみ)研究紹介を行う場合は発表タイトル

    (研究紹介を行い旅費の支給を希望する場合)旅程と交通費


【申込期限】2024年1月12日(金)

【問い合わせ先】日本エアロゾル学会若手会事務局(jaast.young@gmail.com)

本企画は「粉体工学情報センターによる助成金」を活用して行われています。会場設営およびラボツアーの実施に際し,広島大学大学院先進理工系科学研究科界面系プロセス工学研究室及び熱流体材料工学研究室の皆様のご協力を頂きました。関係者の方々に厚く御礼申し上げます。