〇 アルミニウム
アルツハイマー(大脳皮質の神経細胞が破壊され、記憶が失われたり幻覚が見える)で死亡した患者の脳を調べてみると、比較的高い比率でアルミニウムが含まれていることが分かっています。
この金属が体内に発生するフリーラジカルと同様の働きをもち、危険なクロス リンキング(架橋反応剤)(橋かけ結合を生成する)であることが明らかになっています。つまり体内の傷ついた分子が水や酸素、栄養素と結びつくのを妨げる働きがあります。
アルミ缶を用いた飲料 ある種のスプレーの使用 食品用のアルミホイル アルミ鍋(特にトマト、果物など酸性の強い食物を調理する時)などの使用を控えるようにすべきです。
〇 カドミウム
私たちの生活環境に存在する毒物の一つで、学習能力を低下させ、さまざまな行動障害を引き起こす物質です。
〇 水銀
水銀による中毒症状には、変形性脳症、頭痛、倦怠感、苛立ち、情緒不安定、記憶障害、集中力の低下、睡眠障害などがみられます。
また、汚染物質を排水する工業地帯の沿岸付近でとれる魚のほか、歯科医の治療で虫歯に充填するアマルガム(合金)などにも水銀が含まれている危険性があります。
〇 鉛
鉛を過剰に吸収することで発病する鉛中毒症は昔からよく知られています。
現在では、かつてのように陶磁器の絵付けに使われていた鉛が、食事の時に口から入る危険性は減少していますが、その代わりにガソリンに含まれている鉛が自動車の排気ガスから毎日のように吐き出されています。鉛に関する障害には、記憶喪失、判断力の決如、憂鬱症などが一般に知られています。
英イーストアングリア大学の研究チームが、一部の抗コリン薬を大量摂取した患者に認知症が多いことを突き止めた。うつ病やパーキンソン病、ぼうこうの病気などに処方される抗コリン薬は、長期間のみ続けると認知症のリスクを高める可能性があるという。