● コリン(ホスファチジルコリン・ホスファチジルイノシトール)
最も重要な神経伝達物質。中年期以降の脳の正常な老化を遅らせる効果がある。
この神経伝達物質は、アミノ酸とコリンが結びついて作られます。
コリンにより脳の記憶機能に必要なアセチルコリンが作られ、アセチルコリンはシナプス(伝達ポイント)などの神経細胞膜を相互作用させるので、脳細胞同士が会話情報を共有できる。
コリン
○神経伝達物質の中でも、もっとも重要
○研究者の間では、コリンサプリメントに、中年期以降の脳の正常な老化を遅らせる効果があるのではないかと考えられている
○脳の記憶機能に必要なアセチルコリンを作る
○アセチルコリンは、シナプス(脳細胞間の伝達ポイント)などの神経細胞膜を相互作用させる。脳細胞同士は、「話をして」情報を共有できる。
○年齢が高くなり、アセチルコリンの生成量の減少が起こる
○やる気 側坐核が海馬と前頭葉に信号を送る
○コリンは、アセチルコリンとレシチンとなる
○アセチルコリンは、脳の記憶形成を助ける
○アルツハイマーは、コリン不足
○水溶性で過剰症の心配は無い
○どれだけ効率よくコリンを体内で使用するかは、ビタミンB12と、 葉酸、 Lカルニチンなどの体内量によって左右される
○コリンは、ホスファチジルコリン ホスファチジルイノシトール
○ビタミン用作用物質
コリンの血中濃度が私たちの活動する時間帯に合わせて上下することから、私たちのバイオリズムとも密接な関係があるようです。つまり、目覚めている時だけでなく眠っている時にも、コリンは私たちに影響を与え、レム睡眠を調節する働きもあります。
コリンは肝臓で合成されるだけでなく、食物を通して口から摂取されることもありますが、食物に含まれるコリンはごく微量にすぎず、食物を通して私たちの体内に入るコリンのほとんど全ては、レシチン(ホスファチジルコリン)という形で摂取されます。
コリンを含む食品
レバー 鶏卵 大豆 ささげ 緑黄色野菜 小麦胚芽 きゃべつ ピーナッツ カリフラワー くるみ 乳製品
卵のレシチンには、特にパルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸などの脂肪酸が豊富
レシチンは、普通大豆から抽出されます。より正確に言えば、レシチンは大豆の油に多く含まれていて、経済的に作り出すことができます。大豆のままでは、僅かに1%ほどしか含まれていません。でも、大豆を加工するプロセスで(たとえば、大豆をフレーク状にし、火で煎って油を抽出したり、蒸気にかけたりしてレシチンを抽出する)、98%純粋なレシチンになっていくのです。レシチンにはリン脂質(フォスファチド)が豊富ですが、このリン脂質は神経伝達物質アセチルコリンの前駆物質であるコリンを多く含んでいます。