キヤーム アッ・ライル

キヤーム アッ・ライル (キヤーム ッ・ライル) とは?

キヤーム は 「立つこと」、キヤーム アッ・ライル は 「夜立つこと」 の意味である。イスラーム用語では両方とも 「イシャー後から夜明けの間に行う任意の夜の礼拝」 のことである。 キヤーム アッ・ライルには別の通称もあり、それはサラートッ ライル (夜の礼拝)、 タハッジュド (夜起きているという意味の語、ハジャダに由来する)、 ウィトル (この奇数はキヤームの最後の 1 または 3 ラクアを指して使われることもある) 、タラーウィーフ (休まること) である。

タハッジュドはキヤームやタラーウィーフとは異なる夜の礼拝であると広く誤解されているが、この誤解をはっきりさせ、異なる名前で呼ばれているナフルの夜の礼拝は1つだけであることを明らかにすることは重要である。タラーウィーフという語がラマダーン中の夜の礼拝のことを指すのにより一般的に用いられているにせよ、タハッジュドと異なるものではない。したがって、夜の早い時間にタラーウィーフを礼拝し、遅い時刻にタハッジュドを礼拝する習慣は止めるべきである。


キヤーム アッ・ライルのすばらしさ

多数のアハーディースとクルアーンの節がキヤーム アッ・ライルのすばらしさと定期的にそれを行う者のメリットに言及している。
ウンム アル・ムゥミニーンのアーイシャ (radhi allahu anha) は預言者 (sallallahu alaihi wa-sallam)がこう言われたと伝えている、 「アッラーにもっとも愛される行いは、たとえ少しでも、もっとも安定した行いである。」 [サヒーフ アル・ブハーリー、サヒーフ ムスリム]
また、彼女は別の伝承でも言った、「キヤームを礼拝するのを決して止めてはいけません。預言者(sallallahu alaihi wa-sallam)は決してそれを礼拝するのを止めませんでした。病気の時や弱っていた時は座って祈っていました。」[サヒーフ アル・ブハーリー、サヒーフ ムスリム] 
預言者 (sallallahu alaihi wa-sallam) は言われた、「キヤーム アッ・ライルを礼拝するべきである。 それはあなた方より前にいた正しい人々の行っていたことであるから。またそれはあなたを主により近づけ、悪い行為を贖い、罪を防ぎ、病気を体から追い出してくれる
から。」   [アッ・ティルミズィ、ムスナド アフマド]

ムアズ イブン ジャバル (radhi allahu anhu) は、預言者 (sallallahu alaihi wa-sallam) が彼にこう言われたと伝えている、  「よいことへの入り口を教えようか。 (それは)、(イ) 断食は地獄から遮ってくれるもの、 (ロ) アッ・サダカは、水が火を消すように罪を消してくれる、 (ハ) 夜の最後の三分の一にサラート (礼拝) に立つことはアッラーのしもべとしてくれる(?)」 そして預言者 (sallallahu alaihi wa-sallam) はこの節を唱えられた、かれらの体が臥床を離れると、畏れと希望とを抱いて主に祈り、われが授けたものを施しにさし出す。」① [アブ ダーウード、アッ・ティルミズィ]

アブ フライラ (radhi allahu anhu) は、アッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) がこう言われたと伝えている、「規定の礼拝 (すなわち義務の礼拝) に続いてもっともよいのは、夜の深まったときの礼拝である。」 [サヒーフ ムスリム]

アブ フライラ (radhi allahu anhu) はアッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) がこう言われたと伝えている、 「夜起きて礼拝し、妻を
礼拝のために起こす男、妻が拒んだら水を顔にそっとふりかける男にアッラーがご慈悲を賜るように。 夜起きて礼拝し、夫を礼拝のために起こす女、夫が拒んだら水を顔にそっとふりかける女にアッラーがご慈悲を賜るように。」  [(ハサン) アブ ダーウード]

アブドッラ イブン バシル (radhi allahu anhu) はアッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) がこう言われたと伝えている、 「キヤームを礼拝して10節読む者は、怠慢な者の仲間として記録されないであろう。 キヤームを礼拝して100節読む者は、熱心な者の仲間として記録されるであろう。  キヤームを礼拝して1000節読む者は、多数の善行を持つ者の仲間として記録されるであろう。」 [(ハサン) アブ ダーウード]

キヤーム アッ・ライルを礼拝するために役立つ 7 の秘訣

1: イフラース (忠誠) - アッラーの援助と祝福への鍵

アッラーのお助けは、私たちの持つあらゆる事柄において、目的を達成、成功を得るために必要であるが、アッラーは誠実な心を持つ者だけをお助けになられる。アッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) は言われた、 「あなたがアッラーに忠実であれば、アッラーはあなたが望むものをあなたに届けてくださる。」 [アン・ナサーイ、アル・ハキーム、サヒーフ アル・ジャミー]  それゆえ、キヤーム アッ・ライルを礼拝しようとする気持ちを心から抱き、アッラーのご満悦だけを求めて賞賛や名声という欲望は避けるべきである。アッラーは仰せられている、 かれらの命じられたことは,只アッラーに仕え,かれに信心の誠を尽し,純正に服従,帰依して,…” [(98): 5]
イマーム イブン アル・カイイムは述べた、「 ・・・・・・・・・・・・・」

2: キヤーム アッ・ライルの徳を知ること

礼拝を行うことによる徳と報奨を知ると、礼拝をしたいという意欲と願望がわく。キヤーム アッ・ライルを日常的に礼拝することについての数多くの徳については先に述べたが、ここでは特に、キヤーム アッ・ライルをラマダーンという偉大なる月に礼拝することのすばらしさについて述べる。アブ フライラ (radhi allahu anhu) は伝えている、「アッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) は、絶対的な命令とはしないまでも、人々にラマダーン中にキヤームを行うことを奨励しました。 彼 (sallallahu alaihi wa-sallam) はよくこう言っておられました、『信仰心から、 (アッラーからの報奨を) 期待して ラマダーン中 (キヤームに) 立つ者は、過去のすべての罪を赦されるだろう。』 [サヒーフ ムスリム] 」

3: 日中に昼寝をすること

ズフルの礼拝の前か後に昼寝をすると、ストレスが解消され、夜起きて主の御前に立つことができる。アッラーの使徒  (sallallahu alaihi wa-sallam) は言われた、「昼寝をしなさい。シャヤーティーン (シェイターンの複数) は昼寝をしないから。」 [アッ・タバラニによる、アッ・サヒーハ (2647)]