令和7年度 代方針
「楽しむための厳しさの追求」
~安全登山実現に向けて~
体育会ワンダーフォーゲル部での楽しさとは何だろうか。それぞれにそれぞれの楽しみ方はある。しかし、学生登山において一貫している楽しさとは安全に登山して、安全に下山することと言える。そのためには普段の活動、それぞれのフィールドでの活動における統率が必要となるが、部員増大により、統率が取りづらくなっているのは事実である。今の部員数の水準を落とさないまま、安全登山を実現するためには厳しさが必要となる。そこで部員に対してはさらなるレベルアップを要求するため、厳しいと感じる場面も多いだろう。しかし、それが楽しむことに繋がることを認識してもらい、部全体の意識向上を目指す。そして、何よりも「部」での活動なのだから、全員で安全に登山をして下山したい。
この思いを実現するために
①主体性獲得 ②トレーニングの強化 ③上下関係の強化
この3つを代方針に定めた。
1、主体性獲得~他責思考から自律・自立~
ワンゲルの活動は全体での活動でありながらも個人の活動でもある。なぜなら、最終的に自分との闘いであるからである。そのためには部員全員が主体性を持ち、部への活動に参加することが必要である。そこで係活動のさらなる充実と役割の明確化を行う。それにより一人一人が自らの部への貢献を認識すれば、部への熱意の増大を期待する。また、係活動を通して、各係の分野への特化を図る。最終的には全部員が全分野にある程度精通する「頼れる部員」になってもらう 。互いが互いを信頼しあえる関係になれば、それが最終的には部の“一致団結”に繋がるだろう。
2、トレーニングの強化
体力の増強は安全登山に直結する要素である。体力があれば、行動・思考ともに余裕ができ、怪我・事故のリスクを軽減できることは間違いない。また、活動するフィールドの難易度を維持、さらには上げつつも安全登山を実施するためにはさらなる体力が必要である。そこで今年度はアクシデントが起こったとしても余裕で対処できる程度の体力の習得を目標とし、トレーニングの回数、質の向上、管理の体制の強化に努める。
・年最低120日以上のトレーニングを目標とする。
・次の合宿を見据えたトレーニングの具体的なスケジュール、内容を決める。
・上級生が下級生のトレーニングを厳しく管理する。
3、上下関係の強化
登山における安全の確保のためには上級生がリーダーシップを発揮し、的確な指示を出し、下級生はそれをしっかりと聞くことが必要不可欠である。ただし、上級生も下級生にとって言うことを聞くに値する人間になるための努力は惜しまない。そこで上級生は絶対的体力・技術、部への姿勢を習得する。下級生は上級生への日常生活でのあいさつ、言葉遣いといった礼儀、登山中のふるまいなど、体育会ワンダーフォーゲル部として基本的な面からワンゲルの活動に参加することを目標とする。
法政大学体育会ワンダーフォーゲル部