私たちが追い求めているものは、部員それぞれで違います。
高いところに登り、その達成感を味わいたい人。
長い距離を歩き、その達成感を味わいたい人。
未知のフィールドを求め、秘境へと足を踏み入れる人。
その土地の歴史に触れ、あらたな見識を得たい人。
それぞれに目的があり、また、それぞれが目的を探しています。
そして、何を得たいのかを追い求めています。
私たちはフィールドを征服に行くのではなく、フィールドへお邪魔して遊ばせてもらうのです。
そのフィールドを一番感じられる方法で。
私たちの活動が多岐に渡るのはそのためです。
足だけでなく、スキーや自転車を用いて、その季節、その場所を、その手段で楽しみたい。
ワンゲルは、同じ時間を共有することを一つの目標にしています。
つまり、役割と機能によって作られた共同体ではなく、
有機的な繋がりを持つ共同体だと思うのです。
それぞれの追い求めるものは違っても、全体で何か一つの目標を掲げているような。
加えてワンゲルは、登頂することを最重要目的とはせず、全員が無事に帰ることを大切にしています。
ワンダーフォーゲルの活動において、成功とはただ一つを意味しません。
それぞれが得たものをそれぞれが感じていくのだと思います。
同じフィールドへ行っても、自然はいつも違う顔を見せます。
季節という大きな違いから、一時間という小さな違いまで。
そこは常に新しいフィールドであり続けます。
世界地図を見る人にとっては、日本は小さなフィールドでしょう。
しかし、私たちが感じられる日本というのは、限りなく広い。
実際に歩き、見て、感じる。そのプロセスを経た後では、
日本というフィールドの大きさと世界の本当の広さを知ることになるでしょう。
君も、私たちと旅に出ませんか?