2009年9月19日-22日函館の北大水産学部および函館国際ホテルにて開催された(大会長:綿貫豊、実行委員長:風間健太郎)。大会シンポジウムとして「バイオロギングによる鳥類研究」(オーガナイザー:高橋晃周・依田憲)が、科研費Aにより開催された。このシンポジウムは近年頻繁に利用されるようになったバイオロギング技術を使った鳥類研究の紹介を行うことを目的とした。この技術は、小型のデータロガーを動物に装着することにより、「動物自身に」行動や周囲の環境などを測定・記録させる技術で、野外での直接観察ができない海鳥類を中心に、この技術を使った鳥類研究が近年飛躍的に進みつつある。本シンポジウムでは、この技術を使った鳥類の行動・生理・生態の様々な研究トピックについて紹介し、新しい鳥類研究の可能性について議論された。この成果は、日本鳥学会誌の特集として公表された(2010日本鳥学会誌 59)
依田憲「バイオロギングによる鳥類研究:概説」
高橋晃周「ペンギンの採餌生態学」
綿貫豊「海鳥類の運動生態学」
新妻靖章「ウミガラスの生理生態学」
依田憲・山本誉士「オオミズナギドリの移動生態学」
コメンテーター:植田睦之(バードリサーチ)
高木昌興(大阪市大)