労災保険

労災保険とは、正式名称を労働者災害補償保険といい、労働者が業務上での事故や通勤中の事故による怪我や病気では障害を負ってしまったり、万が一亡くなった時等に、労働者やその遺族の保障をしてくれる保険のことです。

例えば、翌日の仕事の用意や仕事の片付け等をしているときに起こした災害による怪我や、出張中に事故に遭って怪我をした場合、伝染病にかかって入院した場合等、業務によって怪我した場合や、病気になった場合に労働災害(労災)と認定されます。

また、最近では過労によるうつ病や自殺等も労災として認められる判例が多くなってきています。

その他、労災として認められる例として、通勤途中での事故による怪我や、帰宅途中での怪我等、通勤と怪我に因果関係があった場合があります。

ただし、通勤途中でも通常と異なるルートで怪我をした場合は労災と認定されない場合があるので、注意が必要です。

労災保険は、労災によってかかった病気や怪我が治るまで保険金が支給されます。

また、労災と認定されると、主要都市にある労災病院や公私立の労災保険指定病院等で、無料で治療を受けることができます。

もちろん、労災保険の指定病院以外で治療を受けても、届出を提出することによって保険金を支給されます。

労災保険は労働者を保護するための保険です。

労災を起こすと手続きが煩雑だったり、会社の上司から怒られるため、隠蔽することを考える方がいらっしゃいますが、業務による災害は正しく報告しましょう。

労災を隠蔽し、後から隠蔽が判明すると、会社にもペナルティが課されます。

労災を正しく報告することで、類似の労災を未然に防ぐことができます。

自分のためではなく、皆のために正しく報告しましょう。

労災は起こさないことが重要ですが、労災を起こした場合は、正しく処理し、労働者の安全を守りましょう!