研究会の目的

日本において、難聴者は潜在的には1千万人程度いると言われています。ところが、難聴である当事者が問題を自覚していなかったり、周囲に明らかにしていなかったりするために、難聴者の抱えるさまざまな問題が一般に理解されていないという現状があります。

本研究会では、聞こえや聞き取りに困難があるにもかかわらず、難聴に対する理解や配慮が十分ではないという現実から生じる心理学的問題について考え、難聴者に対する心理学的研究の方向を探っていきます。研究会では、障害児教育、知覚心理学、認知心理学、臨床心理学、発達心理学、社会心理学などさまざまな領域で難聴の研究をしている研究者が主なメンバーとなっています。