2015年 日本心理学会第79回大会 公募シンポジウム 「難聴・難聴者への理解を深めるためには(2):難聴者への偏見を中心に」

投稿日: 2016/03/23 8:49:57

2015年の日本心理学会第79回大会において、下記の公募シンポジウムを開催しました。

[企画代表者、司会者] 勝谷 紀子(青山学院大学)

[話題提供者] 勝谷紀子、栗田季佳(三重大学)、名畑康之(北海道大学)

[指定討論者] 鳥越隆士(兵庫教育大学)、石井国雄(清泉女学院大学)

[要旨]

難聴者は、健聴者とは異なる聞こえの様相を示すことから、聴覚情報の取得や情報処理が難しい。そのため、日常生活で様々な困難やストレスを経験している。しかし、聴覚に障害があることは外から見えにくいため、こうした困難やストレスは他者からは理解されにくい。時には難聴者の言動がネガティブに認知される場合もある。本シンポジウムでは、難聴者への誤解や偏見があるという現状をふまえ難聴者へのネガティブな認知について考える。難聴者へのネガティブな認知にどのような特徴があるか、どのような要因が難聴者へのネガティブな認知につながるか、ネガティブな認知を修正するにはどうしたらよいかを考える。本シンポジウムでは、臨床社会心理学、認知心理学、社会心理学の立場から難聴者への偏見に関する話題提供をおこなう。それらに対して聴覚障害の研究・実践、偏見の研究に携わっておられる指定討論者の方々、フロアの参加者もまじえて議論をしたい。