難聴者の心理学的問題を考える会

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研究会の活動難聴・難聴者に関する関連文献ウェブサイトへのリンクをご紹介しています。

【お知らせ】

公募シンポジウム[SS-029] 「難聴・聞き取り困難への支援 ーアフターコロナをみすえて―」

話題提供者:勝谷紀子・高宮明子・中津真美

指定討論者:佐野智子・小渕千絵

  • 研究会の研究集会の一環として、2019年の日本心理学会第83回大会にて公募シンポジウムを以下の通り行いました。

日時 2019年9月122日 13:20 15:20

A棟2階 第15会場

AC241 公募シンポジウム58 「難聴者・聴覚障害者への合理的配慮を考える」

https://www.micenavi.jp/jpa2019/search/detail_program/id:100

企画代表者,司会者 勝谷 紀子 北陸学院大学

話題提供者 冷水 啓子 桃山学院大学

話題提供者 佐野 智子 城西国際大学

話題提供者 森田 恵子# 大東文化大学

話題提供者 谷口 学# 木かげ

話題提供者 麻野 美和# きこいろ 片耳難聴サポート

指定討論者 冷水 來生 京都教育大学

指定討論者 古賀 恵里子 大阪経済大学

故山口利勝先生講演録集のご案内

本研究会の前代表を務めた故山口利勝先生の講演録集が出されることになりました。

研究会ではご希望の方に頒布いたします。お名前、ご連絡先、希望冊数を明記の上、

研究会世話人の勝谷(katsuya _ noriko @ nifty.com:空白を詰めてアットマークを半角に)までメールでご連絡下さい。

平成28年3月11日

各位

プロジェクト「やまぐち」代表 山口美信

「山口利勝・講演録集」について(お知らせ)

山口利勝は、高校生の頃から耳が悪くなってゆき、40代に入ってからはほとんど聞こえなくなった中途失聴者でした。

耳の障がいが何故こんなにも理解されにくく社会で生きにくいのか。その答えを示してくれる専門的な研究は、当時ほとんどなかったのです。その理由を解明し、理解を広めるため、当事者である自分自身の手で研究したいと、30代後半に脱サラして学問の道へ踏み出しました。

そして、数少ない当事者研究者として多くの方々や団体から招かれ、各地で講演を行いました。しかし、突然発症した病気のため平成26年7月にその生涯を閉じました。

その講演のスタイルは、「難聴者にも漏れなく伝えたい」と、発言する内容を全部スクリーンに投影した上で読み上げるものでした。だから、多くの講演原稿がパソコンにそのまま残りました。

その原稿ほかを山口の古くからの友人が編纂してくださり、ここに講演録集を刊行する運びとなりました。

講演録と併せて付録として、比較的一般向けの論文も一、二含めています。山口の主な研究テーマだった「中途失聴・難聴者のアイデンティティ」に関する研究論文です。

難聴者とは何者か、自分は何者なのかを山口は終始問い続けてきました。そして中途失聴・難聴者の支援にはどういうありかたがよいのか、支援する人の視点からの研究にも目を向けて行ったのです。

*講演録は予約者のみへ実費で配布します。1冊当たり1,000円程度にもっていくよう努めています。

遅くとも6月には印刷に入る予定です。

山口の講演を聞かれた方、聞き逃した方、要約筆記の現場にある方、中途失聴・難聴者の心理への理解を深めたい方に、ぜひ読んで頂きたいと思います。

【お問い合わせ・予約申し込み先】

E-mail:yamakikaku50@gmail.com(アットマークを半角に変えてください)

FAX:082-289-5229

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講演録一覧

(1)広島市要約筆記奉仕員養成講座

日時:2004年7月24日

場所:広島市南区地域福祉センター

演題:聴覚障害者の福祉

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(2)平成16年度香川県中途失聴・難聴者協会「難聴者の集い」

日時:2004年10月31日

場所:坂出市民ふれあい会館

演題:中途失聴・難聴者の心理

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(3)第6回損保ジャパン記念財団賞(著書部門)受賞記念講演

日時:2005年7月9日

場所:東洋大学6号館

演題:中途失聴者と難聴者の世界

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(4)千葉県中途失聴者・難聴者協会設立20周年

/NPO法人化1周年記念大会

日時:2005年11月23日

場所:さわやかちば県民プラザ(柏市柏の葉4-3-1)

演題:中途失聴者・難聴者の積極的社会参加

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(5)山形県中途失聴・難聴者協会設立20周年記念

日時:2008年9月27日

場所:山形県ホテルサンルート山形

演題:中途失聴・難聴者の積極的社会参加

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(6)中国教育オーディオロジー研究協議会 第6回夏季講習会

日時:2009年8月21日(金)13:30~15:30

場所:山口県立山口南総合支援学校

演題:聴覚障害児とアイデンティティ―私の体験と研究から思うこと―

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(7)2012年度萩市人権教育指導者養成講座

日時:平成24年8月29日14:00~16:00

場所:萩市民館小ホール(萩市大字江向495番地4)

演題:人権意識を高めるための多様な視点を考える

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(8)滋賀県中途失聴難協者協会30周年記念「難聴者の明日を考える集い」

日時:2012年11月11日13時50分~15時

場所:野州文化ホール(滋賀県野州市)

演題:「難聴と私の人生」

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(9)聞こえの架け橋づくり

日時:2014年3月23日

場所:下関市川中公民館

演題:中途失聴・難聴者の心理

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付録 ~論文等~

(1)「茂木俊彦の障害=個性論-『障害は個性か』に焦点をあてて-」

(「日本福祉図書文献学会研究紀要」第4号 2005年8月)

(2)「中途失聴者と難聴者に対する援助行動と関連する要因の研究」

(一般社団法人日本社会福祉学会「社会福祉学」vol.48-1)

(3)「第13章 中途失聴・難聴者の臨床心理」

(要約筆記指導にかかる研究事業事業委員会

『要約筆記者養成テキスト』、全難聴、2008/後に同、2009)

(4)山口美信「夫の情報保障を通して」

行事:第6回聞こえのバリアフリーシンポジウム

「多様な情報保障を総覧する」(パネリスト)

主催:東京大学先端技術研究所福島智研究室

日時:2015年2月1日

場所:東京大学先端科学技術研究センター南棟3号館1階ENEOSホール

演題:夫・山口利勝の情報保障を通して考えたこと、感じたこと