研究テーマ

1. LIFE Study(住民の健康改善に資するエビデンス創出を目指した多地域コホート研究)

    日本は超高齢社会を迎えているため,健康寿命の延伸と健康格差の解消が政策的な重要課題となっています.2020年4月から,各市町村では『高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施』が求められ,医療レセプトデータ・介護レセプトデータ・健診データ等を活用し,地域別の健康課題の可視化と適切な対応が求められています.LIFE Studyでは,このような取り組みを支援するために,自治体が保有する健康関連データおよび社会経済データを住民単位でリンケージした匿名化処理後データを用いて,地域住民の健康改善に資するエビデンスを創出した研究を行っています.2023年4月時点で28自治体との共同研究を行っています.

《使用データ》

《主要業績》

2. ACIP(Antimicrobial Consumption Improvement Project)

JANISデータとDPCデータを統合させた独自データベースやナショナルデータベースを用いて,(1)抗菌薬の不適正処方の可視化,(2)耐性菌発現のrisk factorの検証,(3)感染症発生による追加的医療費の推定,などに関する研究を行っています.

《使用データ》

《主要業績》

3. 医療経済評価

 2017年度から試行的に導入されている医療経済評価制度のために,医療経済評価において不可欠な疾病費用の算出方法に関する研究を行っています.糖尿病,C型肝炎,肝細胞癌,脳卒中,大動脈弁狭窄症,未破裂脳動脈瘤,睡眠時無呼吸症候群,骨折などの疾患を対象に,レセプトデータを用いた医療費推計の手法を開発しています.また医薬品とは異なり機能区分制度を採用している特定保険医療材料を対象とした医療経済評価のあり方についても研究しています.

 費用対効果評価制度における2017年度試行的対象品目13品目中6品目の「再分析」を担当しました.

《使用データ》

《主要業績》

4. 医療経営

医療経営に関する政府統計,DPC影響評価調査データ,地方公営企業年鑑などのデータなどを用いて,(1)経営戦略が医業利益率にもたらす効果の推計,(2)経営戦略を立案する手法の開発,などに関する研究を行っています.

《使用データ》

《主要業績》

5. ヘルスサービスの質

DPCデータおよびレセプトデータなどを用いて,(1)医療提供方法の違いによる医療費の違い,(2)医療提供方法の違いによるアウトカム違い,などに関する研究を行っています.

《使用データ》

《主要業績》