大学院教育
柴田研究室では、下記1~3の意欲と能力を備えた大学院進学者を受け入れています。
「社会学」分野において、柴田の研究テーマに関連した社会的意義の深いテーマ(とくに乳児期から壮年期までの人々への支援やケアに関連するテーマ)で、実証的(経験的)な研究を行う意欲と能力。
先行研究での残された課題に取り組むために、「量的調査」(既存アンケート調査データの計量分析など)または「質的調査」(半構造化インタビューなど)を、柔軟かつ主体的に行う意欲と能力。(なお柴田の指導スキルは「アンケート調査データの計量分析」に特化していますので、進学後の研究計画として「既存アンケート調査データの計量分析」を行う研究を主に計画されることを推奨します。)
大学教員を志望する場合は、学会と査読誌で比較的頻繁に成果発表を行うことができる、高い意欲と能力。
上記1~3を前提として研究指導を行い、今後の社会に貢献する人材を育成したいと考えています。
(吉田・柴田研究室のページもご参照ください。)
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柴田研究室の「修士課程への進学」や「博士後期課程への編入学」を希望し、かつ、出願前の(柴田との)「メールでの進学相談」や「Zoom面談」を希望される方は、まずは、柴田のメールアドレス(「連絡先」に記載)宛てに、「研究計画書」(日本語で記述。ページ番号付与)のPDFファイルを添付して、メールを送信してください。
下記1~5の条件全てをおおよそ満たした研究計画書PDFを提出(送信)した方のみを対象として、「研究計画書の内容・水準」と「柴田の指導スキル(アンケート調査データの計量分析)との距離」と「現時点での柴田研究室の院生受け入れの余地」とを考慮に入れた上で、「受け入れの余地がありうる」と判断できる場合には、提出後1週間以内に、柴田からメールのご返信をお送りするとともに、必要に応じて「Zoom面談」の日程調整を行います(1週間以内に返信がない場合は「受け入れの余地がない」とご判断ください。研究時間確保のため、「メール受信確認」の返信や、「受け入れの余地がない」ことをお伝えする返信は、行っておりません)。
「社会学」分野での実証的研究の研究計画であること。(柴田の指導スキルは「アンケート調査データの計量分析」に特化していますので、「既存アンケート調査データの計量分析」を行う研究を主に計画されることを推奨します。既存アンケート調査データは、日本国内での調査データであればSSJDA〔や政府統計匿名データ利用サイト〕、国際調査データであればISSPやWVSで、検索や〔一定条件下での〕ダウンロード〔政府データは郵送受取のみ〕が可能です。なお、心理学などの「社会学以外の分野」の研究計画書は、柴田が指導できないため一切受けつけません。)
問いの「社会的意義」(その問いについて取り組んだり答えたりすることが、広く社会の人々にとってどのような意義をもつのか)が明記されていること。
「先行研究(近年の国際誌の英文文献も含まれるほうが望ましい)の整理」と「先行研究での残された課題」が明記されていること。
「先行研究での残された課題」に対処しうる新規性があることが、明記されていること。
実証的研究の実施可能性が十分に見込めることが、明記されていること。たとえば、分析可能な既存アンケート調査個票データ(上記1参照)が入手可能であることや、インタビュー対象者から内諾が得られていること、内容分析の対象資料が入手可能であること、必要な計量分析スキルやインタビューデータ分析スキルや内容分析スキルを習得していること(例:社会調査士資格の取得見込み)、など。
※ 留意事項:
修士課程入学試験の専門科目では、「人間・社会・思想講座」の「社会行動論」の「社会学」を選択してください。過去問についてはこちらをご参照ください。
修士課程入学試験にむけた勉強のためのお勧めの参考書一覧は、こちらです。ご参考になれば幸いです。
修士課程入学試験の面接では、研究計画についてもお話しいただきますので、研究計画書作成時の留意点としての上記1~5について、できるだけ説明できるようにご準備ください(資料の配布はできません。口頭のみでご説明ください)。
柴田研究室では現在、「研究生」を募集しておりません。
外国の大学を卒業した方へ:
本研究科では、
「外国(日本を除く全世界)の大学を卒業(見込みも含む)した方は、教員に問い合わせる前にまずは、出願期間の2か月前までに京都大学アドミッション支援オフィス(Admissions Assistance Office, AAO)において出願資格を照会してください」
という規定があります。
そのため、上記に該当し、柴田研究室(修士課程入学または博士後期課程編入学)を志望する方は、まずは必ず、アドミッション支援オフィス(AAO)への手続きをお願いいたします。
(AAOへの手続きの前に、柴田にメールを送信した場合には、基本的に柴田からは返信がありません。)
大学院での院生の研究テーマは、院生本人が個人研究として設定します。グループ研究や柴田との共同研究は、基本的に行いません。
修士課程では、柴田担当の「人間・社会行動論(M1前期)」(大学院講義)と「社会学基礎演習(M1後期・M2前期)」「社会行動論演習(M1後期)」(大学院ゼミ)を対面で受講してください。また、M1前期・M2前期の柴田研インフォーマル院ゼミに参加し、M2後期の「社会行動論演習」にインフォーマル参加してください(いずれもZoomによるオンライン参加可能)。各演習・ゼミでは、半期に少なくとも1回、研究発表をしていただきます(合計するとM1で最低3回、M2で最低3回)。
博士後期課程では、毎年、前期の柴田研インフォーマル院ゼミに参加し、後期の「社会行動論演習」にインフォーマル参加してください(いずれもZoomによるオンライン参加可能)。半期に少なくとも1回、研究発表をしていただきます(合計すると1年間あたり最低2回)。
院生への研究指導は、基本的には上記の演習・ゼミでの研究発表へのコメントとして行いますが、それ以外にも随時、院生本人の希望に応じて、メールやZoom面談等による個別指導を行います。