2024年を振り返ります。色々盛りだくさんでした。
・岩崎研が突如解散した件
驚くべきことに、私が博士課程に在籍していた岩崎研が3月末?に解散しました。よく色々な方から何か知らないか聞かれるのですが、何が起きたのかは、私は全く知りませんし全くわかりません。3月末くらいにメールが届かなくなって、?と思った直後にHPが閉鎖したりしました。今年は二本の共著論文を出版・投稿していますが、東京大学の指示に従ってやり取りをしており、原稿について岩崎さんと直接的なやり取りはしていません。何が起きたのか多分今後も公に明らかになることはないと思うので、私にできることは、岩崎研の学生さん(特に直接共同研究していた山内さん)が学位を取れるよう手助けすることくらいだなぁと思っています。もし何らかの被害者がいて、それが私の後輩知人だったら何とも言えない感情になるのですが・・。岩崎さん自体はまぁ今後どうされるのかはわかりませんが、能力が高いのでどうとでもなるのではと思っています。(笹井先生みたいになってしまったら・・とは思いましたが、当面そうはなっていないようなので)
・ちょっと病気になった話
6-9月くらいに完全にメンタルがダウンして不眠症になってしまい、心療内科(ゆうメンタルクリニック)に通っていました。不眠症って眠いのに寝れなくて頭だけは痛いんですね。最悪でした。CES-D試験で25点だったのでまぁまぁの抑うつ状態で、デエビゴを飲んでいました。オレキシン受容体拮抗薬!効く!柳沢先生に感謝!まぁ、バウムテストを受けたりカウンセリングを受けたり、色々貴重な経験でした。なお心療内科の待合室はいつ行っても大勢の人がいて、ちょっと日本の闇を感じた部分もありましたが、逆にメンタルで悩んでいる人は自分だけではないということもわかり少し気が楽になった部分もありました。この経験は将来の学生指導に役立つ部分が出てくると思っています。なおメンタルは来年からの仕事が決まった段階から回復していき、現在は完全に元通りです。完全に財務省と文科省のせいです。
・選挙ボランティア
(特に面識はないのですが)開成の後輩でAIエンジニアの安野たかひろさんの東京都知事選(7月)の選挙ボランティアをしてポスター150枚くらい貼り付けしました。もちろん安野さんが勝てるとは思っていなかったのですが、やはり都知事選に出馬するというその選択肢をとったこと自体が賞賛に値することで、そして安野さんが出たこと(そして多くの票を獲得したこと)そのものが選挙報道などにさまざまな影響を及ぼしたと思います。あと安野さんは色々オープンにしているのが非常に良い!選挙にかかった金額をオープンにされていたのはすごい勉強になりました。なおこの時選挙に興味をもって、畠山理仁さんの本を読んで(まずは選挙ドットコムの特番を見たのがきっかけですが)それにも大きな刺激を受けました。今の日本では選挙権を行使することは推奨されるわけですが、同じ参政権の一つである(そして誰もが持っている)被選挙権を行使することはほとんど話題に上らない、なんなら変わった人扱いをされてしまうわけで、これは非常に問題のある非対称性だということを気付かされました。現在では私自身の人生の選択肢として(国政かどうかはさておき)「被選挙権を行使する」(その前に選挙権を行使する以外にも政治にきちんと関わる)ことを大きく意識しています。
・長男誕生
10月25日に長男が産まれました!私と同じ辰年です!妻には大感謝です。40週を過ぎても産まれてくる気配がなかなかなくて、42週のタイミングで入院して陣痛促進剤を導入したのですがお産が進まず、帝王切開での誕生でした。3316gでの誕生で少し大きめですが、2週間長くいたのが理由と思われます。現在のところ大きなトラブルはなくすくすくと育っていて2ヶ月で大体2kgくらい増えた感じですね。生後3週間目あたりは夜に全く寝なくて、寝かしつけ時間が朝6時とかになっていたので大変でしたが、生後6週目くらいからは、夜に授乳のため1回起きますけど、割とすぐ寝るようになってきました。なおNIPT(非侵襲的出生前検査、トリソミーなどを判定できる)を受けるかどうかは結構悩んだのですが、仕事柄強く関心はあったものの、親としては仮にダウン症だったとして中絶はしないと思った(多分昔だったら中絶するよう妻を説得していた)ので、あるがままに任せようと思って結局検査はしませんでした。まぁ教育の機会は色々提供したいと思いますが「こうなってほしい」とかはあまりないので、人様に迷惑をかけない範囲で好きに生きてくれればいいなと思っています。
・職場
早大高等研の4年目に入りました。前半はPCP論文の詰めの実験やリバイズ実験のためにTwinsに通っていましたが、後半からはメンタルが悪くなったり子供が生まれたりで家にいることがほとんどでした。Chocozapに通い始めましたが子供が産まれるとそれどころではなかった^^; まぁ少し余裕が出てきたら再開しないといけませんね(子供を抱っこしたり洗ったりしていると肩と腰が痛い・・) 昨年書いた通り今年アカポス取れなかったらアカデミアやめる気で公募を出していましたが、その甲斐あってか無事に来年度からのポストをゲットできました!詳細は3ヶ月後で。仕事も環境も責任も色々と変わるので、来年はとにかく仕事を恙無く終わらせること(そのための予算獲得なども含む)が大きな目標です。
・教育
引き続き、早大で「プログラム設計とアルゴリズム」と「Cプログラミング入門」の講義を担当しました。これは今年で最後です。(来年度からも似たような講義をやることになりそうですが・・) まぁ前者は4年目なので内容としては相当固まってきた感じがあります。非常勤講師としては、筑波大でバイオインフォマティクスの講義を3コマ、埼玉大学でバイオインフォマティクスの集中講義を1単位分(8コマ)担当しました。前者は資料があったので手間的にはそれほどでしたが、後者は一から全部作ったので割と大変でした。とはいえ今後流用できる機会がありそうなので、このタイミングで作っておくのはよかったと思っています。学生との共同研究的には、浜田研の学生さんと、D2を1人、M2を1人、M1を1人、B4を1人と共同研究しています。来年からは指導しなければいけない学生さんが一気に増えるのでその点は楽しみです。
・研究
論文としては責任著者論文が1本publishされました。数としては少ないですが、この論文は実験論文ですし研究の内容も良いのでその点は満足しています。あと7年くらいやっていた新規リピート検出発見ソフトウェア論文がpublishされるかなと思っていましたが、査読が遅れたりで間に合いませんでした。現在2本投稿中で、来年は共著で4本くらいは投稿できそうかなと思っています。主著は・・来年はやってる時間がなさそう・・。まぁでももういいのか?どうなんだろう。来年一年回してみて余力がありそうなら自分の研究にも取り組みたいけれども。来年からは学生さんのテーマとして色々幅広く研究を進めていこうと思います。あと今年はJSBiからOxford journals-JSBi prizeをいただきました。実はあまり受賞経験などはないのでかなり嬉しいです。推薦者と選考委員の方に感謝申し上げます。
・引用
Google Scholar調べによると、引用:3171, h-index:15, i10-index: 17でした。h-indexが去年と変わってない!まぁ最近の研究はあまり引用されていないのがありそうです。今年も一本しか論文acceptされてないですしね。MiFish primerの引用数は1000を超えました(私の実力ではない)。年ごとの引用数も単調増加なので、最終的にはどこまでも伸びるのでしょうか。あと私の筆頭/責任論文として、RIblastが引用数100を超えました(100超え二本目、今年の引用数は16で合計103)。内容としてはLncRRIsearch(Webサービス)とRIblast(アルゴリズム)の関係なので、両方100超えてても実質一テーマではありますが・・。他の筆頭/責任論文の今年の引用数(総引用)は全体的に伸び悩みですね。うーむ。今年出したPCP論文がブレイクしてくれると嬉しいのですが、どうなんだろうなぁ。
・私事
長男誕生を除けば、特に旅行にも行かず、ピアノも練習せず、将棋も真面目にやらずで適当でした。1点、学生と院生時代にお世話になっていた合唱指揮者の有村先生の演奏会があったので、1ステ(柳河風俗詩)だけ乗せていただきました。この曲自体は何度もやったことがありますが有村先生に日本語を振っていただいたことはないので非常によかったです。本当はエレミヤ哀歌も載れればと思いましたが時間がなかなか・・。ゲームとしてプレイしたのはドラクエビルダーズ(DQB)1/2、ユニコーンオーバーロード、リメイク版DQ3あたりです。DQBはいわゆるDQ版マインクラフトみたいなゲームです。マインクラフトのような、明確な目標のないサンドボックスゲームは興味が持てず手を出していなかったのですが、DQと組む合わさったことでストーリーと目標がはっきりして非常に面白かったです。1でも非常に面白かったのですが、2ではユーザビリティやストーリーなどが大きくパワーアップしていたので大変におすすめです。ユニコーンオーバーロードは部隊制の骨太リアルタイムシミュレーションRPGで、なかなか戦闘システムが複雑なゲームですが、戦闘開始前に結果が表示されるため細かいことが分からんくてもなんとかなるので初心者でも遊べます。ゲームバランスが非常に良いのでSRPGとしてはかなり完成度が高いと思いました。リメイク版DQ3はまだプレイ中(ゾーマは倒した)で、個人的には色々感慨深いのですがDQ3をやったことない人がこれを楽しめるのかはちょっと謎です。やはりDQ3はストーリー性が薄い(今回はオルテガの話とかを盛り込んできて少し厚みを増してきましたがそれでも薄い)ので、今なら他に良いRPGがあるような気もします。ストーリー性が低く自由に冒険している感覚がいいんだというのはわかりますが、リメイクでは初心者向けに行き先を見失わないようにか、上の世界にいる間はお使い成分が増えてしまっていますし。なお勇者・戦士・賢者(僧侶)・魔物使いで始めましたが、魔物使いのビーストモードと魔物呼びがチートクラスで、ある程度HPを上げたら勇者を回復役にして残り三人でビーストモード+魔物呼びをしていれば、しんりゅうを15ターン以内に倒せるので戦略も何もないなという気分になりました。まぁそんなこと言ってもDQ1/2も買うんですけどね!(明らかに今プレイして記憶が鮮明にあるゲームの方が文量が多い!)
2023年を振り返ります。
・職場
早大高等研の3年目に入り、准教授に昇任しました。ランクアップしましたが去年までと同様好きに研究をさせていただいています。昨年同様、前半はWet実験をしていましたが、論文執筆のためのデータが取れたので後半は家にいることが多く、運動不足です。よくないですね。任期的には5年目まで高等研のポストを延長できるのですが、自身の体調やメンタル面なども含めて色々考えた末、高等研に在籍するのは来年度までとし、来年テニュア職を見つけられなかったら(1-2年のロスタイムはあるかもしれませんが)職を変えようと思っています(共同研究している先生方には申し訳ないですが・・)。というわけで来年は今までより広い範囲で就活していきたいと思います。なお今年はいくつか公募に出して、2回面接に進みましたが両方落ちました。情報系に出すと面接で「うちの学生は生物学に興味がないのでどう指導するか。福永先生は生物系のポストについた方がいいのではないか」みたいな話になり、生物系に出すと面接で話があまり噛み合わない(生物系の人がイメージする、いわゆるデータ解析的なバイオインフォマティクスと、私の研究が違いすぎて、私の話下手もあるがあまり理解されていない)ので、なんだかねぇという気分にはなっています。愚痴になってしまった。
・教育
引き続き、早大で「プログラム設計とアルゴリズム」の講義を担当しています。今年は毎週小レポートを出して平常点を出す方式に切り替えました。やはり簡単な計算問題でも毎週解いてもらうと理解と定着が違うような気がします。本当は実装と組み合わせるのが良いというのは理解してるのですが、2単位分ではなかなか時間が取れず・・。一方アルゴリズムの正当性の証明みたいな話はあまり伝わっていないようで難しいところです(個人的な経験では証明は板書講義でないとわかりにくいし、授業時間内では腑に落ちない部分も多かったという体感があるので、スライド講義の限界な気も)。が、工学系の学科だしまぁ紹介にとどめる程度でいいのかなとは思っています。あと「Cプログラミング入門」も今年から担当しましたが、共通教材を使っているだけなので手間的には大したことなかったです。来年は非常勤講師で、他の大学でバイオインフォマティクスの講義を持つ予定で、少し準備が大変かもしれないですね。
学生との共同研究的には、浜田研の学生さんと、D1を1人、M1を1人、B4を1人と共同研究しています。去年M2を4人と共同研究しているのを見るとだいぶ暇になったなと思います。最近は深層学習系のテーマをやりたい学生さんが多く、配列アルゴリズムとかベイズモデルみたいな話をやりたがる学生さんが減ってきたのが原因ですね。
・研究
論文としては責任著者論文が1本、共著論文が1本publishされました。共著論文は6年前くらいからやっていた研究なので、形にできて本当に良かったと思っています。今年は園池先生との共同研究についての実験論文(筆頭著者)をまとめるのと、やはり6年くらい(学生さんと)やっていた新規リピート検出発見ソフトウェア論文(責任著者)をまとめるのに時間を費やしていました。どちらも年内にsubmitできるかなと思っていたのですが、少し年をこしてしまいました。年度内にはpreprintを公開できると思います。今年は他にも色々共同研究を増やしていました。昨年「来年は増やしたい!」と書いていたので目標は達成したことになりますが、少し増やしすぎたか、タスクが増えて何が何だかよくわからなくなってしまい、結果作業効率が落ちてしまい色んな方面をお待たせしてしまうことになってしまいました。マルチタスクが苦手なのを忘れていました。数理的な研究や勉強を進める余力もなかったので、来年は共同研究を抑え気味にして(バイオにそんなに役に立たなくてもいいので)もう少し数理よりの話に取り組みたいところです。
・引用
Google Scholar調べによると、引用:2586, h-index:15, i10-index: 16でした。MiFish primerとMitoAnnotatorのおかげで引用数は着々と増加しています。あと私の筆頭/責任論文として、LncRRIsearchが初めて引用数100を超えました(今年の引用数は30で合計101)。共著論文だけ引用数が多くて筆頭/責任論文が微妙なのは悲しいので、一つの感慨はありました。他の筆頭/責任論文の今年の引用数(総引用)は、RIblastが22(85)、CapRが5(79)あたりで後は伸び悩みですね。最近やってた比較ゲノム関係の論文の伸びが悪いのが悲しいですが、仕方ないですかね。RNA関係が順調に伸びているのと、今やってる研究はかなりインパクトは大きいと思うので、その辺はあまり気にしなくてよいところが幸いです。
・私事
結婚3年目に突入しました。そろそろ家族が増えるといいですねと思っています。私事旅行では北海道と京都に行きました。北海道は、函館→洞爺湖→札幌を2泊3日で回り、五稜郭とか函館山とか時計台を見ていましたが、なんか暑いという記憶が強すぎました。夏の避暑のために北海道に行ったはずなのですが・・。函館が想像以上にシャッター街でちょっとびっくりしました。京都も2泊3日でとりまベタなコースを(妻が行ったことないので)回りました(伏見稲荷→三十三間堂→清水寺、仁和寺→竜安寺→金閣寺→銀閣寺→哲学の道、天龍寺→竹林の道)。三十三間堂といえば私のお気に入りの仏像は婆藪仙人なのですが、以前行った時は前に並んでいて近くで見れたのに、仏像研究の進展の結果配置換えによって本尊の近くに行ってしまい遠目でしか見れなくなってしまいかなり残念でした。
ピアノはアラベスクが弾けるようになったら、基礎練に飽きて完全に弾かなくなってしまいました(汗) そんなに難しい曲でもいいのでレパートリーを増やした方がいいかもなぁとは思っています。あと将棋は二段になったので免状をゲットしました。三段になるのはかなり時間をかける必要があるかなと思うので、まぁ将棋もそろそろこんなもんかなという気もしています。ついでに今年やったゲームは、オクトパストラベラー2、ポケモンバイオレット、ピクミン1&2、ゴーストトリックあたりでした。オクトパストラベラー2は、1の欠点としてよく指摘されていた主人公たちの絡みのなさ、ストーリーの関係の薄さが修正されて、かなり密度の濃いストーリーとなっており、満足度が高かったです。鬱い話しが多いので少し人を選ぶところがありますが・・。ポケモンバイオレットは完全なオープンフィールドになりましたが、これはポケモンとかなり相性が良く、またストーリーがかなり良くできているので一人で遊ぶゲームとしてみた場合ポケモン史上1位か2位に面白いゲームなのではと思いました(対戦は知りません)。ポケモンのストーリーは基本イマイチなことが多いのですが、BW以来の出来栄えですね。ピクミン1&2は未プレイでSwitch版発売を気にプレイしたのですが、やらずに死ななくて良かったと思うくらい良く出来ていました。ピクミン1はリアルタイムシミュレーション、ピクミン2はパズル的と全く違うゲーム性が実現されていることも面白いと思いました。個人的にはピクミン1の方が好きで12日クリアもしたのですが、それを知人に言ったら「マゾだな」とか言われてしまいました。なんでやねん。ゴーストトリックは逆転裁判のプロデューサの巧舟氏が作っているので以前からちょっと興味はあったのですが、switchで出ていることを知って買いました。音楽・テクストが完全に逆転裁判風味で好みに合い、またパズル性の部分は完成度が高く、そしてシナリオのミステリー部分の解決が、驚きの結末へと非常に綺麗に回収されていくので、これも非常に満足しました。今年やったゲームは全部満足ですね。良かった良かった。
2022年を振り返ります。
・職場
早大高等研の講師として2年目に入りました。相変わらずdutyがなく放し飼い(?)されているので、好きに研究をさせていただいています。後述しますが9月からWet実験を始めていて、そのために週3日ほどTwinsの園池研に通っています(まぁ、3日のうち2日は細胞の植継しかしないので午前行ってすぐ帰るか自分の居室に行くのですが)。あとは一昨年・去年に引き続き自宅でリモートワークです。なお次のポストはコツコツ探していて、今年はテニュア准教授ポストに3つアプライしましたが全部書類落ちでした。まぁ全部分野がややずれていたので仕方のないところです。東京近辺という縛りがあるので見つからなかったら仕方ないかなという気分ではいます。
・教育
引き続き、早大で「プログラム設計とアルゴリズム」の講義を担当しています。今年からZoomではなくオフラインになったせいか、あるいは去年の試験問題が難しかったせいか、または去年の講義が下手でわかりにくかったせいか(授業アンケートは一応平均点以上でしたが)わかりませんが受講者が半分に減りました。教科書としては今年も「問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造」を使っていますが、オリジナルの部分も増えてきたので、そろそろ自分なりにもっとアレンジしても良いかもしれません。高校の情報の授業でも基本的なアルゴリズムを扱い始めているようですし、その辺の接続も考えてみた方がよいかもしれません。来年度はこれに加えて「Cプログラミング入門」も担当する予定です。
教育といえば、浜田研の学生さんとはM2を4人、B4を1人と共同研究しています(うち3人は私の研究テーマ発案)。M2の皆さんが一生懸命研究をやってくれたおかげで、来年は浜田研学生さんとの共著論文を3本は投稿できそうです。しかし今年のM2の卒業で一緒に共同研究する学生がかなり減ってしまうので、来年は暇になりそうです。
・研究
論文としては筆頭原著論文が3本、非筆頭総説が1本publishされました(「出版した論文についての雑感」ページ参照)。投稿中の論文としては、MiMBのinvited reviewが2本(両方筆頭)、非筆頭総説が1本、非筆頭原著論文が2本です。MIMBはここ2年くらい塩漬けにされていたのですが、ようやく年明けて直ぐに出るようです(とはいえ最初は10月くらいに出る、みたいな話だったのであまり当てにはならない・・。MIMB、原稿を送付した後に企画中止になったりしたこともあるのでかなり信用できなくなっています。まぁ、今度Editorを引き受けてしまったのですが) ところで昨年、「今年は共同研究を増やすのが目標だ」と書いたのですが、それはそこそこ達成できました。まず、早大教育学部の園池先生との共同研究で、シアノバクテリアの機能未知遺伝子の研究を始めました。これは私が遺伝子の機能を予測して園池先生の方で検証実験をしてもらうということで始めたのですが、実際に候補遺伝子を絞ったあと、私が自分で実験をしたくなったので実験をさせていただくことになりました(実験を一から指導してくださっている園池研の小川先生には大変感謝しております)。面白い表現型が取れてきていると思うので、早く報告出来るタイミングを楽しみにしています。もう一つは、理研の柚木先生に御声かけいただき、バイオDXのプロジェクトにマウスの行動動画解析班として参加させていただくことになりました。動画解析をやるのは久々で、この4年くらいやっていなかったのでまずキャッチアップから始め直したところですが、こちらも頑張りたいと思います。これはポスドクを公募予定です。 来年はもっと共同研究を増やしたいと思います!あと来年については、系統プロファイル法の研究も5年くらいやってきたので、そろそろ別の方向性に行こうかなぁと思っています(何をやるかは今の仕事をまとめたら考えます・・)
・引用
Google Scholar調べによると、引用:2056, h-index:14, i10-index: 15でした。引用数が2000の大台を越えましたが、MiFish primerとMitoAnnotator様様のおかげです。私の筆頭論文の今年の引用数(総引用)で言えば、LncRRIsearchが37(70)、RIblastが16(63)、CapRが12(72)、GroupTrackerが5(37)、Mirageが4(4)、IPMが1(1)ですね。LncRRIsearchが爆増してRIblastを抜いていますね。やはり、アルゴリズム作りましたとかより、Webサーバとかで手軽に使えるようにするのが強いんですねぇ・・。
・その他の仕事
コロナ社のバイオインフォマティクスシリーズの第1巻「バイオインフォマティクスのための生命科学入門」を発刊しました!皆様お買い上げいただいているようで誠にありがとうございます。是非忌憚なきご意見をいただければ幸いです!あと来年は年明け早々に博論の副査を依頼されました。人生初のPh.D. offenseです(こんな言い方があるのかは知らない)。
・私事
四月末にリーガロイヤルホテル東京で結婚式を挙げました!コロナ禍ということでそれほど多くの方を呼べなかったことは心残りですが、ご来場いただいた皆様に祝福しただき大変感謝しています。というわけで結婚生活は2年目に突入しました。生活も大分落ち着いてきた感じで、最近はHappinsのfukufuku nyankoシリーズグッズが家に溢れています。運動を最近全然していないのがまずい(1回もボルダリングに行っていない)です。リングフィットアドベンチャーは年初に買って結構やっていたのですが、途中でやるのを忘れてから一気に途絶えてしまいました(運動あるある)。私事旅行では金沢と河口湖(とディズニーシー)に行きました。金沢では21世紀美術館・兼六園・金沢城・ひがし茶屋街あたりを見て、河口湖では富士急ハイランド・富士山パノラマロープウェイに行った感じです(ベタです)。21世紀美術館は一度行ってみたかったので行けて満足しました(まぁなんだか良くわかりませんでしたが)。金沢ではせっかくなのでフグの卵巣の糠漬けを食べてみましたが、塩分が強過ぎましたね・・。富士急ハイランドは高飛車とドドドンパが点検中で、2つも点検中なのはないだろと思ったんですが、まぁそれでもFUJIYAMAとええじゃないかに乗ったら満足しました。ええじゃないかってあんなに怖かったっけ。来年は第五のコースターができるらしいですが、私が乗るのは多分10年後くらいです。
ピアノは途中サボったりしつつボチボチ復調してきて、ドビュッシーのアラベスクを弾けるくらいになりました。昔は右と左の拍子が違う曲はメチャクチャ苦手だったので、むしろある意味今の方が上手くなっている部分もありそうです。ソナタアルバム1を半分くらいと、ツェルニー40-9あたりを今やっています。年初ではバッハのインベンションもやっていましたが、6曲くらい弾いたところでなんとなく満足してしまいました。なお結婚式では余興としてトルコ行進曲とA whole new worldを弾いたのですが、前者は途中で左手が飛び、後者は最後の決めのところでタッチミスするなどしました。悲しい。
ついでに今年やったゲームは、トライアングルストラテジー、ロックマンXアニバーサリーコレクション1、ペルソナ5Rの3本でした(ポケモンはどこに行った・・?)。少なくなったなぁ・・。トライアングルストラテジーは全Endを見てハードもクリアしました。戦闘バランスの調整(特にキャラの個性が高いのに無駄キャラがほぼいない所)が非常に素晴らしく、また話のモチーフが資源争いや人種差別なのでFEに比べるとリアル(オウガっぽい)なのも好みでした。ただストーリーのDetailの部分は結構雑(グスタドルフがロラン王子の死体の偽装に気づかないとか)で、特にロラン王子はメインキャラなのに戦闘面でも弱く行動原理もかなり理解しがたいのがマイナスでした。ステージ名を多分全部音楽の曲から取ってるのは何か意味があったんですかね。ロックマンXアニバーサリーコレクション1は、X2だけ昔やったので郷愁に駆られて買いました(安かったし) 基本的に全部面白かったですが、思い出補正なしでも2が一番面白い(ボス戦のバランスが取れているし)ように感じます。5-8はイマイチらしいのでコレクション2はスルーしています。ペルソナ5はなるほど各地で絶賛されるだけあって、これは素晴らしい作り込みでした。ペルソナをやったのは初めてで、今まではなんか重そうだなと思って敬遠していた(鬱ゲーが嫌いなわけではないんですが)のですが、これは最後に破滅しないタイプのピカレスク小説がモチーフなので楽しくプレイできました。ちょっと気になったのは難易度ノーマルだと戦闘が結構単調なのと、あと竜司が鬱陶しいくらいです。来年はFE新作とゼルダ新作とオクトパストラベラー2とポケモン新作とニーアをやりたいんですがそんな時間はあるのか?
2021年を振り返ります。
・職場
3月まで東大CSの助教として勤務していましたが、4月から早大高等研の講師(任期付き)に着任しました。助教の任期は教授の定年退官までと言われていて、あと一年だったので大分ほっとしました。早大高等研は恐ろしいほどdutyがなく、研究者にとって楽園のような場所ですが、ここで業績が出ないようでは何だということになるので、頑張っています。(京大白眉と違ってあまり知られていないのですが、机一つで研究ができる方はおすすめですよ!) 早大に戻ってきたということで、浜田研の皆様(特にBI手法開発に興味のある学生の方々)とも連携を深めています。もっとも任期は3年(要件を満たせば5年まで伸ばせる)で永住は出来ないので、ちゃんと次は探しています。5年経ったら37歳なので、様々な選択肢を考えなければいけない時期ですね・・。
・講義
早大で「プログラム設計とアルゴリズム」の講義を担当することになりました。東大助教時代は実験を担当していたり、部分的に講義をすることはありましたが、一科目持つのは初めてでした。まぁ、基礎的な科目で内容もそれなりにわかっているので、比較的講義しやすい科目ではあります。教科書としては、高校同級生の大槻君が描いた「問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造」を使ってみました。絵が豊富でわかりやすくよく書けている教科書なので説明しやすいです。擬似コードではなくC++のコードが書いてあってGitHubに上がっているというのもこの本の良いところですが、講義でそこを生かすのは私の力不足で難しかったです。 そのほかいろいろな説明についても、少し私が反省する点が多かったので、来年に生かしていきたいところです。
・研究
論文としては筆頭が1本、非筆頭が3本(うち1本はreview)publishされました(コラムの別ページ参照)。投稿中の論文としては、MiMBのinvited reviewが3本(2本筆頭、1本非筆頭)、筆頭原著論文が1本です。共同研究で現在執筆中のものが2つあるので、まぁボチボチでしょうか(というと怒られそう)。どちらかというと、数にはそんなにこだわらなくて良いので、もう少し質を上げていった方が良い(機械学習として見ても面白いとか、実験系の人に予測結果を実験で検証してもらってその結果も載せるとか)のかなと感じています。そういう意味では、共同研究を増やす(ちゃんとする)というのは来年の目標ですね。
・引用
Google Scholar調べによると、引用:1571, h-index:11, i10-index: 12でした。引用数は年々上がっていますが、大体MitoAnnotatorとMiFishという激強共著論文によるものなので、私自身の実力かと言われると?です。私の筆頭論文の引用数(今年の引用)で言えば、CapRが65(8)、RIblastが49(14)、LncRRIsearchが37(25)、GroupTrackerが31(6)ですね。CapRとRIblastは堅実に引用されていて嬉しいですね(ただもう少し引用数が増える論文を書かないといけないのかなぁ)。GroupTrackerは今更引用する必要性はほぼないような気もしますが・・。今年出した論文で言えば、MirageとUmibatoは引用されてほしいところです。
・その他の仕事
今年四月からJSBiの理事に着任しました。また、JSBi年会の実行副委員長をして、主に企画周りを担当していました。今年はかなりダイバーシティ推進の観点を推しまして、その観点を踏まえ積極的に企画を行いました。私の周りでは好評な意見が多かったです(が、内心鬱陶しく思っている人もいたんだろうなぁとは思います、やむなし)。オンライン学会ということで事務方の方を担当している委員の方(特に曽さん)は、過労で倒れるのではないかというくらいの仕事量でしたが、私はまぁそこまでではなかったです・・。JSBi年会は二年連続オンラインになってしまいましたが、来年は現地開催できると良いですね。
あと、コロナ社のバイオインフォマティクスシリーズの第1巻「バイオインフォマティクスのための生命科学入門」という本を岩切さんと二人で書いていました。内容は基本的なことしか書いていませんが、如何せん分野が広いので、細かい部分まで間違ったことを書いていないか確かめるのはかなり大変でした。それでも査読時には、査読者の方から様々な誤りを指摘されてしまい、教科書の執筆はそう気軽に引き受けられるものではないということを痛感しました。来年には発刊予定です !
・私事
結婚しました!いやー、二回目の婚約破棄をされた時はどうしようかと思いましたが、慣れていたせいか(?)それほど引きずらずに一ヶ月後には婚活を再開できていたメンタリティには我ながらビビりました。というわけで現在は二人で(今の所)平穏に暮らしています。結婚を機に生活は色々変わりました。まず、ボルダリングジムに通うことが難しくなったので、運動不足になっているのはどうしようと考えています。ウォーキングは真面目にやらないといけないかもしれない。あと、料理を真面目に作るようになりました(私がリモートワークのことが多いので、私が作ることの方が多いです)。基本的にレシピは私も妻もデリッシュキッチン頼りです。いい時代ですね。ついでに家に電子鍵盤があるので、ピアノを再開しました。4歳から初めて14歳でピアノをやめてしまった(悲愴を弾けたくらいでやめた記憶)のですが、まぁ20年振りくらいに初めてもそこそこは手が動くなとは思っています。とはいえガタガタなので、ハノン・ソナチネアルバム・ツェルニー30番くらいから復習しています。ブルグミュラーから復習だったら流石に再開しなかったかもしれない。来年くらいには元のレベルに戻れるといいですね。合唱をやっていたせいか、音楽的な部分は子供の時よりも良いようなきがしないでもないです(気のせいかもしれない)。合唱はやはりこの時期、まだなかなか再開するのは難しいですねぇ・・。私が大学時代入っていたサークルの合唱団も、新入生が入らず苦労しているようで、心配です。来年はちゃんと演奏会が開けるとよいのですが・・。