その他のQ&A
こちらでは口内炎、知覚過敏、顎関節症、抜歯、その他の疑問を掲載しています。
Q:仮の詰め物が取れた気がするのですが・・・?
当院で主に神経(根)の治療の際に使う
仮の詰め物(仮のふた)は、
よく歯に付くので滅多に
取れることはありません。
しかし、磨耗しやすく、
少しずつすり減ってくぼんでいきます。
その場所を舌でさわると、
「仮の詰め物が取れたんじゃないか。」
と感じてしまうことがあります。
もし取れてしまっていたら私も心配なので、
念のため患者さんに来ていただきますが、
取れてしまっていたことは滅多にありません。
しかし、長期間そのままだったり、
虫歯がひどすぎて、歯の壁が薄かったり、
なかったりすると、取れてしまうことはあります。
「磨耗しにくい仮の詰め物を使えばいいじゃないか。」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、仮の詰め物は、治療のたびに
取り除く必要があるので、
あまり取れにくいのも問題なのです。
取れにくいと、削ってはずさないと
いけなくなるのですが、
すると、健康な歯まで削ってしまう
ことにもなりかねないのです。
Q:顎関節症ではどのような治療をするの?
顎関節症はいろいろな要因が重なって起こる病気です。
しかし、顎関節症の80%以上は上下の歯を
長時間合わせている癖(TCH)が原因といわれています。
集中して仕事・作業しているときのかみしめ、
睡眠中の歯ぎしりにより、長時間顎の関節や筋肉に負担がかかると
起こります。
かみ合わせに強い力がかかっていなくても、
歯を合わせているだけであごの関節は緊張します。
以前は顎関節症の治療というと、かみ合わせを調整したり
マウスピースをはめたりしていました。
かみ合わせが原因の1つになることもありますが、ごく一部です。
かみ合わせの調整は顎関節症が改善する前には行いません。
マウスピースを装着して改善することもありますが、
マウスピースをかみしめてかえって顎関節症が悪化することも
あるので当院では行いません。
当院では自宅療法で治すように指導します。
日常生活の注意点、リハビリ法をまとめた冊子をお渡しします。
Q:風邪をひいているときは歯科治療はどうしたらいいの?
A:風邪をひいていらっしゃるときは基本的には
治療は受けないほうが良いです。
予約している場合はキャンセルしてください。
治ってからお越しください。痛みが強い、
大きく腫れたなど、緊急の場合はこの限りではありません。
Q:歯の知覚過敏:神経を抜かなきゃいけないほど知覚過敏が悪化してしまってると医師に言われました。
神経はできるなら抜きたくないですが、
治療方法としては神経を抜くことが妥当ですか?
また歯並びが悪いと知覚過敏を引き起こしやすいと
考えられますか?よろしくお願いいたします。
A:場合によっては妥当です。
知覚過敏があまりにひどいようですと、
残念ながら神経を取らないといけません。
痛みを我慢していても、
結局神経が死んでしまう可能性もあります。
神経が死んでしまうと、
中が腐り、最終的に根の治療が必要になります。
しかし、神経はなるべくなら取らないほうがよいです。
知覚過敏を和らげる歯磨剤がありますので、
それを試してみるのもよいかと思います。
「シュミテクト」という名前です。
もう1つ、歯にプラークがたまっていると、
しみやすくなります。
歯並びが悪いと、プラークもたまりやすいので、
知覚過敏を起こしやすくなります。
Q:治療を受けているときに目をつぶったほうがいいですか?
A:目をつぶったほうがいいです。
歯を削るときは、水をかけているとはいえ、
歯や金属の粉塵が飛んでいます。
目に入ると痛いです。
万が一、消毒薬などの薬剤が目に入ったら大変です。
当院では治療中はタオルをお顔にかけて治療します。
ですので目に入ることはありませんが、
タオルがずれることもないわけではありません。
よって目をつぶっていただいたほうがベターです。
Q:レントゲン検査の被曝が心配
A:虫歯の診断でよく用いられるのがレントゲン検査です。
虫歯は表面上はなんともないように見えても、
歯の内側に広がっていることは、よくあることです。
そこで、虫歯の大きさなどを把握するために、
レントゲン検査を実施します。
歯周病は、細菌の毒素によって歯を支えている
骨が溶けてしまう病気です。
この病気の診断にもレントゲン検査は欠かせません。
従来の1回のレントゲン検査で浴びる放射線の量は
1年に自然に浴びる放射線の量の1/100です。
被曝を怖がってレントゲンをかたくなに
拒否するのも問題です。
ただ、当院では、患者さんに無駄な時間や料金などを
負担させたくありませんので、
必要最小限のレントゲン検査しか行わないように心がけています。
Q:口臭が気になります。
A:以下のことに気をつけてみてください。
舌のケア
舌クリーナー→ブラシが軟らかいものがおすすめ。
歯のケア
歯みがきは、10分くらい磨く。
デンタルフロス→ワックスあり(waxed)が切れにくくてよい。
歯間ブラシ(30歳以上の方)→サイズSSS。
日常の注意
タバコ吸わない。
ニオイ強いもの食べない。(ニンニク、カレー、etc)
寝不足、緊張、ストレスを避ける。→唾液分泌減り、口臭原因菌増えやすくなる。
蓄膿症で、起床時、口臭がすることがあります。
他の病気、胃など、消化器系の異常で口臭がすることもあります。
Q:よく口内炎になってしまいますが、早期治療方法はありませんか?
A:口内炎の原因の1つに
口の中の細菌の活動が挙げられます。
ですので、歯ブラシなどの口腔ケアを
きちんとやって、細菌を繁殖
させないことが大切です。
イソジンでうがいするのも効果があります。
当院で処方しているケナログ軟膏もよく効きます。
ドラッグストアでも販売していると思います。
私は歯みがきを10分以上やるようになってから、
口内炎ができにくくなりました。
フロス、歯間ブラシも併用してください。
普通の口内炎、いわゆるアフタ性口内炎は、
何もしなくても1週間~10日程度で治ります。
もし2週間経っても治る兆候がみられない場合は
歯科を受診してください。
Q:口内炎がなかなか治らないのですが、診てもらったほうがいいのでしょうか?
A:2週間以上治らない場合は、
他の病気を疑う必要があります。
早めにお越しください。
もし悪性の腫瘍でしたら、
手遅れになってしまいます。
大学病院を紹介いたします。
Q:親知らずを抜いたのですが、少量のお酒を飲んだらダメなんでしょうか?
A:アルコールはがまんしてください。
①アルコールの影響で血流がよくなり、血が止まりにくくなること。
②抗菌剤や痛み止めの薬にいい影響を与えない。(効きにくくなるor効きすぎてしまう)
Q:寝不足や疲れで奥歯が痛むことはありますか。
A:あります。
寝不足や疲れで、免疫力が低下し、
歯周病の炎症が一時的に大きくなれば
痛くなることがありえます。
もう1つは、ストレスで無意識に噛みしめたり、
睡眠時歯ぎしりしたりして、大きな力が歯茎にかかり、
痛くなることがあります。
Q:おやしらずは抜かないといけないのか?
A:いいえ、必ずしも抜く必要はありません。
抜いたほうがいい場合は、
①斜めに生えてきて、半分出たまま止まっている場合→汚れがたまりやすく虫歯になりやすい。
②虫歯がひどい場合。
③歯並びが悪くなるのを心配する場合。
④留学、外国へ長期出張など、海外生活が長くなることが予想される場合。
⑤妊娠・出産が近く予想される場合。
Q:抜歯前日に注意しなければならないことは何でしょうか?
A:寝不足、過労、深酒は禁物です。
Q:知覚過敏です。歯医者に行くまでの応急処置などあれば教えて下さい。
A:歯に汚れがたまっているとしみやすくなることがあります。
ぬるま湯で、やわらかめの歯ブラシを使い、
シュミテクトなどの知覚過敏用歯磨き剤で
丁寧に磨いてみてくだ さい。
Q:知覚過敏、放っておいても大丈夫?
A:はじめに、本当に知覚過敏の場合です。
知覚過敏でしたら、度合いによります。
軽ければ、徐々におさまるかもしれません。
かなり強ければ、歯髄炎といって、何もしなくてもズキズキと
歯が痛くなることがあります。
歯垢がついているとしみやすくなることがあるので、
歯ブラシで丁寧に汚れを落とすと治ることもあります。
次に、知覚過敏ではない場合です。
虫歯は、歯と歯の間から進むと、かなり大きくなるまで
自分では気づかないことがあります。
しみてきて、歯医者に行ったら、大きな虫歯だったということは
よくあります。
特に、熱いものがしみるとのことなので、虫歯の可能性があります。
早めに歯科を受診してください。