パネルディスカッション2
「アジアの日系企業で働くグローバル人材に日本語は必要か」
パネルディスカッション2では、シンガポールにおける日系企業のビジネスパーソンと日本語を学んで日系企業で活躍しているアジア人に、①どのようなビジネス場面で日本語が必要か/使っているか、②今後、グローバル人材に日本語は必要か、必要なら、就職準備段階でどのようなビジネス日本語学習が必要か、という2つの質問を基に、職場における現状と課題について議論する。
【パネリスト】
アルビン・タン Alvin Tan
シンガポール コーセー
2010年シンガポール国立大学卒業。社会学と日本研究を専攻し、在学中、交換留学プログラムで九州大学に留学。2012年シンガポール国立大学の修士号を取得し、2013年コーセーシンガポールに就職。営業とマーケティングを担当。
趣味は読書と香水。
板倉 大樹 Hiroki Itakura
株式会社ワークスアプリケーションズ グローバルビジネスサポートグループ ヴァイスプレジデント
1998年大手電機精密機器メーカーに入社。セールス部門にて、法人営業に従事。セールスとしての5年間はトップセールスを維持し、社長賞等を受賞。その後自動車メーカーを経て、2004年に現在も勤務している (株)ワークスアプリケーションズに入社。ワークスアプリケーションズ社では日本国内大手企業へのRPのセールスで成果をあげた後に、現在はグローバルビジネスサポートグループのVP職に従事。ASEAN・中国におけるセールス・マーケティング部門の責任者としてグローバルでのERP拡販を行っている。
リチャード・チュア Richard Chua
Managing Director & Group CEO Yamato Asia Pte Ltd.
日本の文部省とシンガポール政府の国費奨学生として東京工業大学を卒業した後、NECやSingapore Technologies Industrial株式会社、Standard Chartered Bank、EDB (シンガポール経済開発庁) など様々な業界、地域での経験を積む。1999年に郵船ロジスティクス (株) に入社し、CIO、GMを経て2005年に日本郵船ロジスティクスグループとして海外初の非日本人MDに就任。物流業界でのキャリアを積み、2013年1月より現職。
松ヶ崎 穂波 Honami Matsugasaki
株式会社三井住友銀行 アジア・大洋州統括部 副部長
大学卒業後、住友銀行 (当時) に入行。丸ノ内支店に配属されたのち、1996年~1999年、ニューヨーク支店にて不動産ファイナンス、資産流動化ファイナンスに従事。1999年~2009年、国際法人営業部にて、グローバル企業をお客さまとするリレーションシップ・マネージャーを10年以上にわたり経験。2009年、人事部に異動。採用のヘッドを務める。2010年には「大学生が選んだ新卒採用力ランキング」で三井住友銀行が初の総合1位となる。2011年、グローバル人材戦略グループ長となり、各種グローバル人材育成施策を推進。2013年4月よりシンガポールへ赴任、現職。
森田 英一 Eiichi Morita
beyond global グループ (シンガポール、日本) President & CEO
(株) シェイク 創業者、フェロー
(株) ジョブウェブ 社外取締役
大学院卒業後、アクセンチュアで人・組織に関するコンサルティングに従事。2000年にシェイク社設立、代表取締役社長に就任。企業研修、人・組織関係のコンサルティングなどに従事。その後、日系企業の人・組織のグローバル化支援を行うbeyond globalグループを立ち上げる。同社「海外修羅場プログラム」が「HRアワード2013」の教育・研修部門で最優秀賞受賞。「ガイアの夜明け」等テレビ出演多数。著作に『3年目社員が辞める会社 辞めない会社』(東洋経済新報社) 等がある。日系企業で働く外国人向けに『Winning together at Japanese companies』(著者:河谷隆司) の編集を担当し、出版も行う。
リュウ・リー Ryuu Lee
HANWA SINGAPORE (PTE) LTD
マレーシア出身。中学時代アニメから日本語・日本文化について興味を持つ。高校卒業後日本の大学への入学を考えたが、9ヶ月の語学学習と、日本での大学受験の必要があると聞き、諦めてシンガポールナンヤン工科大学 (NTU) に入学。2006年8月からNTUで2年半ほど日本語を学習、2009年5月関西国際センターにて6週間の日本語研修に参加、2010年の1月から4ヶ月九州工業大学で卒業研究をした。2010年1月日本語能力試験1級合格。同年7月パナソニックシンガポールに日本営業担当として入社。2013年9月退職。同年10月阪和シンガポールに新設チームバイオマス担当として入社、現在に至る。
【モデレーター】
奥田 純子 Junko Okuda
コミュニカ学院 学院長
1970年代後半よりビジネスパーソン、外交官、日本研究者、留学生、日本人社員等への日本語教育に従事。1988年コミュニカ学院設立、学院長就任、現在に至る。経済産業省委託アジア人財資金構想 (大阪大学、近畿地区大阪ブロック) においてビジネス日本語教育統括。中小企業庁海外人材確保・定着支援事業において教職員対象の研修講師等。主な編著に『読む力 中級』(2011)、『読む力 中上級』(2013)、「連載:グローバル時代のビジネス日本語」(2012-2013)、『留学生のためのビジネス日本語HANDBOOK』(2015)、「就職支援としての日本語教育」(2015年12月) 他。