4. beacon 操作方法
ここでは通常版プログラム(beacon-ortho)の操作方法について説明します。
ジョグダイアル
ジョグダイヤルの操作は以下のようになります。左下の図のアルファベットは、割り当てられているの実際のキーを表します。
ジョグダイアルを押さなくても、キーボード操作で同じ効果を得ることができます。
右下の表の 「1.」「2.」はそれぞれボタンを一回、二回押した場合の効果を示しています。
※以前存在していたマイナー、メジャー、琉球音階等のスケール変更機能は、実装されていません。
Max/MSP
Max/MSP の画面からマウス操作やキーボード操作を行うことにより、beacon を操作することができます。
橙色のパネル
一番左の2つの「田の字」が組み合わさっているパネルは、この画面のテンポやピッチなどの設定全てを記憶するためのものです。
パネルには最大8つのデータを記憶することができます。パッチが起動する際に、左上のデータが読み出されます。詳しくは Max のヘルプをご覧ください。
真ん中の大きな正方形のチェックボックスは、演奏の ON/OFF を切り替えるスイッチです。チェックが入ると演奏が開始されます。
マウスでクリックすることによって操作することができます。またジョグダイアルで設定した場合でも自動でチェックが入ります。
右上の数字が入っているボックスは、テンポを入力するものです。
ここに入力された数値を X と置くと、約 (60000 / X) ms 毎に、光の弦が 6 度進むようになります。
たとえば、2000 tempo であれば、 30ms で 6 度光の弦が進むので、約1.8秒で一周する計算になります(30ms × 60 = 1800ms = 1.8s )。
右下の solo と書かれたボックスは、光の弦の数を設定するものです。solo が一本、duo が二本、trio が三本、quartet が四本を表します。
水色のパネル
pitch_d では、音の間隔を設定します。例えば上記の設定であれば 130mm 離れる毎に半音上がる設定になります。
この数値を大きくすれば、遠く離れても少ししか音の高さが変わりません。逆に小さくすれば、離れると大きく音の高さが変わるようになります。
d_max は beacon の重要な設定項目の一つであり、反応する距離を設定するものです。上記の設定であれば、半径 1400mm(=1.4メートル)内に物体があると音が鳴るように成ります。
遠いところに物体があった場合でも鳴るようにしたい場合は、この数値を 3000 mm 等と大きくします。逆に小さくすれば、反応する面積を縮小することができます。最大は 4000mm です。
黄緑色のパネル
このパネルでは主に生成する音の設定を行います。
octave shift では、生成する音をオクターブ分下げたり上げたりすることができます。
shift は、ピッチシフトであり、生成する音を半音下げたり上げたりすることができます。移調する際に用います。
drum はチェックボックスであり、チェックを入れることによって beacon はドラムマシンに変化します。
Midi Program は音色を設定します。設定できる音色については、http://ja.wikipedia.org/wiki/General_MIDI をご覧ください。
灰色のパネル
このパネルでは、重要な設定項目ではないものの、必要に応じて用いる設定項目が連なっています。
move step はソフトウェアを用いて音のタイミング(https://sites.google.com/site/beaconmanual/3normal#TOC-5)を調整できるようにしたものです。
この値を変更することによって、上のリンクのように投影部を物理的に回転させることなくタイミングを変更することができます。
ただし、今ではこの方法は用いられていません。
display では物体表示画面の表示/非表示を設定することができます。チェックボックスはデフォルトでは ON になっています。チェックを OFF にすることによって物体表示が行われなくなり、パソコンの処理が軽くなります。
処理が重い時にチェックを外します。