有・理相キャストガイドライン

本項では、ユーゴック語の相体系をリパライン語の相体系に翻訳するときの注意点について説明する。

進行相

進行相はその行為の進行中をさす。ユーゴック語では次のように-disをつけて表現する。

    • Kar naa zerjeidis.

進行相は行為の進行中を指す為に理語では殆ど同じ意味の持続相にキャストする事ができ、上の文は次のように訳す事が出来る、

    • Liaxu si kyli'e.

完了相

完了相は動作が完了した直後をさす。継続動詞に利用する。ユーゴック語では次のように-nnaを付ける、もしくは副詞naccheを利用する。

    • Am nacche itra.

    • Am itranna.

完了相は動作の完了を表すために理語では殆ど同じ意味の完了相にキャストする事ができる。

    • Liaxa mi krante.

継続相

継続相は動作の完了が継続されていることをさす。ユーゴック語では-hheを付けるまたは副詞bwekを利用する。

    • Am bwek muteho iarom.

    • Am mutehohhe iarom.

継続相は動作の完了継続を表すため理語では殆ど同じ意味の完了持続相にキャストする事ができる。

    • Liaxe mi nienul letoka'c.

終了相

終了相は継続の完了をさす。完結動詞に利用する。ユーゴック語では-ggaを付ける。

    • Am mutehogga iarom.

終了相は継続状態の完了を表す。継続状態の完了を表すため理語では殆ど同じ意味の結果相にキャストすることができる。

    • Liaxo mi nienul letoka'c.

思考相

思考相は、その行為が行われるかどうかも決まっていない、動作が行われる前の状態であるか話者の推測である。ユーゴック語では-mieを付けるまたは副詞imieを利用する。

    • Am imie muteho iarom.

    • Am mutehomie iarom.

思考相の状態ではその行為は行われていないために、理語では相を使うと不自然な翻訳になる。このために無相となる。 話者がその行為を起こすかが不定だが行為について考える意思があるときは無相では不自然な翻訳になる場合もあるのでlecuかniexix/vsfafghを使って意訳するかもしれない。(Rip.5.4.9に追記:どうやら、この相を未来時制に訳してもいいらしい。)

    • Mi nienul letoka'c.

    • Lecu mi nienul letoka'c.

    • Mi niexix nienulo letoka'c.

    • Wioll mi nienul letoka'c.

将然相

将然相はその行為がまだ行われておらず、いずれ起きるであろうという状態をさす。 ユーゴック語では-ganを付けるか副詞yosiを利用する。

    • Saara yosi saa.

    • Saara saagan.

将然相はいずれ起きると決定しているため開始相の前の状態である。このためにliaxi単独では表現できないためV-fontを使う。

    • Liaxi siestor dystykifont.

開始相

開始相は行為を始める状態を表す。ユーゴック語では-ccheまたは副詞accheを利用する。

    • Am jikicche.

    • Am acche jiki.

開始相は行為の始まりをさすので殆ど同じ意味の開始相を使う。

    • Liaxi mi knloan.