機能性薄膜

可食超撥水

液体の濡れ性を制御することで、汚れない表面や効率的な液体輸送を実現し、資源の有効利用や廃棄の削減につながります。図は、食品由来材料で実現する超撥水表面です。膜は多層となっており、中間の油層が温度で液体―固体に変化することを用いて液体の濡れ性を変化させる表面を実現しています。超撥水以外にも、人間や野生動物が食べても安全なコーティングを実現することで、食品、医薬品、農業、建材（屋外でのコーティング）分野への活用をめざしています。

Fukada, K*.; Hayashi, K. Degradable Superhydrophobic Coatings Using the Solid–Liquid Transition of a Multilayer Structure near Body Temperature. ACS Food Sci. Technol. 2024, 4, 1, 36-39. (IF=2.3) Suppl. Journal Cover.