(一社)日本家政学会 家政学原論部会・生活経営学部会 中国・四国地区会
家庭生活アドバイザーの実践的活用を考える研究会
家庭生活アドバイザーの実践的活用を考える研究会とは?
本研究会では,子どもの生活のリアリティと,それを把握しながら授業をする家庭科教師に対し,「家庭生活アドバイザー」の立場から,どのような支援ができるかを追究しています。子どもと家庭科教師のWell-beingの実現をめざし,今後も活動を続けていきます。
「家庭生活アドバイザー」とは、生活の環境を整え、生活課題を抱えた人自らがそれを乗り越えていけるように生活力を高めるという家政学ならではの生活支援の方法を通して、個人・家族・コミュニティのウェルビーングの向上を目指して活動する専門家です。
現在の中学生・高校生の生活課題
近年,子どもの生活経験の減少とともに,学校外での体験活動が得られる機会の格差が指摘されています。生活経験の減少や生活技術の低下については,すでに2000年代から日本家庭科教育学会における発表等でも取り上げられており(河村ら2007),そこでは家庭科教師の直面する問題を乗り越えるものとして,①生活実態から考える授業,②指導方法の充実,の2点が提案され,子どもに寄り添う姿勢が重要であることが再確認されました。
しかし,子どもをめぐる生活課題は,コロナ禍をきっかけにより一層深刻になっていることが,生徒の様子からうかがえます。そこには,経済的な理由や家族関係のほか,保護者からの塾や習い事の強要など,様々な要因が考えられます。本研究会では,家庭科教師へのインタビューを通して,中学生および高校生の生活課題と家庭科教師の困り感を探りました。
中学生および高校生の生活課題と家庭科教師の困り感
中学校・高等学校に勤務する家庭科教師へのインタビュー調査から,中学生および高校生の生活課題と家庭科教師の困り感を,上記の項目に分類しました。この中で,教師不足の解消や家庭科の単位数を増やすことは,日本家庭科教育学会を中心にこれからも国に声を届けていくとして,まずは緑色で示した項目について,家庭生活アドバイザーの立場から,何らかの支援ができるのではないかと考えました。
調査結果に基づいて,生活課題や困り感を項目ごとに解説し,それらに対するアドバイスを提示していきます。また,生徒や保護者が自分で情報を確認できるよう、各種リソースに簡単にアクセスできるようにしていきます。本サイトでは,表の黄色部分の内容について,解説ページを設けていますので,ぜひご覧ください。
また,下図のような多職種協働のサポート体制の実現に取り組んでいきたいと考えています。