2012年入社。新潟出身。異業種からの転職を経て、現在は劇場制作として経験を積んでいます。演劇公演の制作業務だけでなく、りゅーとぴあのジュニア劇団APRICOTの担当も兼任。自分自身も元APRICOTメンバーでもあります。
Q. ジュニア劇団「APRICOT(アプリコット)」の卒団生なんですね。
はい。高校2年生まで在席していました。卒団後もAPRICOT・OGとして、APRICOT 誕生10周年記念公演でりゅーとぴあ劇場のステージに立ったこともあります。今もゆるく役者としても活動を続けています。
Q. りゅーとぴあの職員になったきっかけは。
APRICOT担当だった方からお声がけいただいたのがきっかけです。当時は別のお仕事をしていたのですが、やめたくて仕方なかった(笑)。そんな時に「りゅーとぴあで働いてみない?」とお声がけいただいて、採用試験を受けました。それまでは、自分がりゅーとぴあで働くことを考えたこともなかったので、職員の道を教えてもらったのは大きかったですね。
Q. 今はどんなお仕事をしていますか。
APRICOTの制作と、いくつか招聘公演の担当をしています。公演企画の調整、会場・日程の選定、施設との調整、広報物(チラシ、SNSなど)の製作、舞台・演出・音響などの各技術スタッフとの連携、さらに公演当日の運営、助成金申請や予算管理、事務作業などと、業務を挙げるとたくさんあります。プロジェクトが中長期的なものが多いので、全体を俯瞰して制作進行に取り組む必要があります。
Q. なかなか大変そうです。
私も大変だと思います(笑)。でも、大変な仕事はおもしろくてやりがいもあります。企画に応じて一つひとつ確認をしながらやっていく必要があって、その確認も館内の各部署だったり、制作元だったりさまざま。まずは身近な職場の仲間とコミュニケーションをしっかりとることで、円滑な作業を心がけています。チームの仲間や関係者の協力があってこその仕事です。
Q. コミュニケーションが大事なんですね。
本当に。「人」が大事で、それは作品を作っている劇団にいる「人」、制作元の「人」、能楽師の「人」。本当に沢山の「人」のおかげで、りゅーとぴあで演劇や能楽の公演やワークショップ、アウトリーチを実施できているんだなと思います。いろんな人と関わるからこそ、どれも全部同じ仕事にはならないんです。その都度まったく新しい作品が生まれて、それを届けている実感がわきますし、この仕事の醍醐味でもあります。
Q. 必要なスキルはありますか?
特に資格や素質がないといけない、という訳ではありません。先輩職員と話していて、気付かされたのは、「1から10全部できなくてもいいから、1から10を考えることが大事」ということ。専門用語もあるので、ある程度知識があると役立ちますが、「自分が何をすればいいのか」「何ができるか」を考えることの方が大切だと思います。
あとは、市民の皆様に演劇や能楽の作品をご案内しても、そもそも興味を持ってもらえないと難しいですよね。一方で、演劇や能楽が大好きな方も一定数いる。興味があるなしにも関わらず、魅力を伝えられるかどうかも大事だと思います。
Q. 確かに、説明されると興味がわくかもしれません。
例えば私、パンが大好きなんですが、特に津川にあるパン屋の食パンがほんっっっとうにおいしくって!一口食べたら、飛ぶほどおいしいんですよ(笑)。水分量が多くてずっしりしていて、買ったその日に食べるときは、トースターで焼かずにそのまま。バターとかも付けなくていいんです。全体的にもちもちしているかと思ったら、耳はカリッと。
・・・と、こんな風に、自分が感動したことを伝えてみると「食べてみようかな」と思ってくれる人がいるかもしれない。だからまずは、自分が作品に触れてみること。制作担当者として、会館のことだけを語れるようにするのではなく、招聘する劇団、作品を観て自分の言葉で語ることで、「ナマモノ」である作品の魅力をまっすぐ誠実に伝えることができるんじゃないかなと思います。
Q. 最後にメッセージをお願いします!
仕事がしんどいなと思うことはあっても、りゅーとぴあに出勤したくないと思ったことはないです。働く仲間のおかげや協力もあってこそだなと、つくづく思います。新潟の田んぼが四季折々で変化していくように、変わっていくことを楽しみながらりゅーとぴあで文化をつないでいく。新潟でともに演劇や能楽を届ける仕事をしませんか。一緒に新しい新潟の風景をつくっていきましょう!
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