舞踊企画課とは
私が所属している舞踊企画課は、主にりゅーとぴあの専属舞踊団「Noism Company Niigata」(以下Nosim)の運営と公演製作をしています。
舞踊企画課は他の課とは少し違い、私のような財団職員とNoism専属スタッフが一緒に働いていて、外部制作との交渉、広報、衣装、舞台テクニカル、海外招聘元・劇場との交渉、予算管理、舞踊家との契約や保険対応など、それぞれが専門的な知識や経験をもとに担当し、Noism運営をしています。その中で私は、「舞台制作」を担当しています。
りゅーとぴあに育てられた初心者ペーペー
私は最初、音楽企画課で3年間ジュニア邦楽合奏教室をはじめとする音楽の公演を担当していました。その後、部署異動で舞踊企画課の舞台担当に。Noism舞台担当としては今年で2年目になります。
仕事内容も180度変わり、舞台のことは全くの初心者でスタートしました。りゅーとぴあには専門的なホールが3つありますが、音楽企画課ではコンサートホールの使用がメインで、Nosimがメインで使う劇場については電気のスイッチがどこにあるのかも知らない状態でした。
さらに、舞台のことは微塵も知らず。届くメールにはトラス、スリング、イントレ、ラッシング……呪文のような単語が並び、「これは日本語ですか?」と思いながら検索をしまくり、メールを解読していました(笑)。こうして私は、尺貫法や舞台用語のあれこれ、テープの種類から用途など、奥がふか~い舞台の世界に足を踏み入れることとなります。
そんな全くの初心者が1年間Noism舞台制作担当として駆け抜けてこれたのは、りゅーとぴあで働くいろいろな部署の皆さんのおかげです。
私の舞台の先生は舞台技術課の方々です。さまざまな公演に研修として参加させてもらい、現場ベースで舞台のあれこれを直接教えていただきました。
他にも、舞台で使ったゴミの処理や施設利用について施設・利用課へ相談したり、現場の大道具については参考意見を演劇企画課に相談したり、舞台備品購入で困ったら庶務課へ相談したり、りゅーとぴあで働く全ての人に助けられながら過ごしています。
皆さんは嫌な顔ひとつせず、助けてくれます。そんな部署を超えて働く環境が整っているりゅーとぴあは素晴らしい場所だなぁと日々感じながら働いています。
異動後、最初の仕事は岩を割ること?!
舞台担当といっても仕事は様々です。異動して最初にした仕事は、岩を割り舞台美術を作ることでした。その次は100センチを超えるダンボールを発注し細工しました。これは舞踊家(ダンサー)たちが入って踊るためのものです。ダンボールだから中で踊ればもちろん壊れますよね。壊れたらまた細工、そしてまた壊れて細工と、延々とダンボールに向き合いました。6メートル正方形の紙を宙に吊るために、画用紙を繋げたりもしました。紙だから切れますよね。そうです、切れたらまた繋げ続けます。今は15,000個の造花を延々と細工中です(笑)
他にも舞台で使用する備品の管理、大道具・舞台美術の管理なども担当しています。
また、公演の本番中は舞踊家たちが踊りやすいように、床の管理に命をかけています。公演中の「休憩」は私にとっては「本番」で、休憩時間内に舞台転換が間に合うように命をかけます。Noism公演は休憩後、床の色が変わるのが十八番!ぜひ、次のNoism公演では床の色にも注目していただきたいですね。
やりがいは
公演後のお客様の顔を見るのがやりがいです!公演を見る前のお客様の顔(楽しみに来場されている顔)と公演後に帰宅するお客様の顔って違うんですよね。
これは音楽企画課にいた時もそうでした。きっと、どの部署にいても芸術を通して感動したり幸せになったりして、帰られるお客様の顔は感じることができると思っています。
公演時は裏方なので、直接お客様にお会いすることはできないのですが、舞台の裏には客席モニターがあって、ここでしっかりお客様の反応を感じています。
もう一つは、いろいろな人と関われるところです。Noismでは、舞台監督やツアー先の大道具スタッフ、ツアーを一緒に回る外部スタッフ、木材石材の施工業者や段ボール業者など本当にたくさんの人々と関わります。住んでいる場所も年齢も様々ですが、皆さんとひとつのNoism公演を一緒に創る時間は本当に楽しいです。
好奇心旺盛な私にとって、たくさんの人と関わり、色んな経験ができる職場は本当に自分に合っているなと思っています。そんな素敵なりゅーとぴあで、未来の仲間と一緒に働けることを楽しみにしています!
新潟市ジュニアオーケストラOG。好きな食べ物は、おにぎりときんぴら団子。趣味は旅行、釣り、スキー、登山、バイオリン。完全なアウトドア派です。
特技はどこでも寝れること。ベトナム空港のベンチでバックパックと自分をカラビナで繋ぎ、一夜を明かしたこともあります。
仕事が落ち着いている時は東京のオーケストラに参加し、バイオリン弾きとなります。
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