様々なキャリアを持つ人材が豊富なりゅーとぴあ。中でも、日常生活でまず出会うことのない「舞台技術者」という珍しい職種があります。ここでは、ある舞台技術スタッフのストーリーを通して、お仕事の魅力を深堀りしていきます。
Q. 簡単なプロフィールを教えてください
神奈川県横浜市出身、関東の大学を出て、東京の舞台照明設備メーカーに技術職として就職しました。りゅーとぴあへの転職がきっかけで新潟に移住してきました。現在は舞台技術課で主に舞台照明の担当をしています。
Q. 「舞台技術」との出会いは?
高校時代にバンドを組んでいたことで、音響に興味を持っていました。大学時代に公演の「音響・照明」を担当する、変わった部活があり、そこに入ったのがきっかけです。歴史がある部活で、舞台会社に就職された先輩も多くいいたので、照明のアルバイトにも行ったりしていました。ちなみに大学の専攻は経済学、舞台技術とは全く関係ありません。
Q. 舞台照明メーカーではどんなことを?
各地のホール、文化施設などの舞台照明設備のメンテナンス、アフターサービスを担当していました。その間、約470ヵ所のホールに行き、りゅーとぴあもその中の一つでした。ホールにいる舞台技術者の方々がお客様で、財団職員という働き方があることもこの期間に知り、興味を持ちました。
Q. 様々なホールの中で、りゅーとぴあはどんな印象でした?
設備的な面から見ていましたが、全国でもトップクラスですごいな、と。劇場、コンサートホール、能楽堂とホール形状も専門的。しかも多くの大規模なホールは、国や県が設置しているのですが、りゅーとぴあは市が設置しています。メンテンスで訪れても、計画的に維持管理をされていて、新潟市は文化政策に積極的な都市なんだな、という印象でした。あと、近くを流れる信濃川沿いで、鳥の「キジ」に遭遇し、大きさに驚いた思い出があります。
Q. りゅーとぴあに入ったきっかけは?
当時、キャリアアップの観点から、転職活動をしていました。今までの経験を活かしつつ、新しい事にチャレンジしたいと思っていたので、各地の財団が募集するホール職員の採用をチェックしていました。なかなか条件に合う採用がなかったのですが、知人からりゅーとぴあで舞台技術者の募集が出ていることを教えてもらいました。募集期間が短期間だったのですが、事前にアンテナを張り準備していたのでチャンスを掴むことができました。
Q. 舞台技術の仕事に就いてみてどうでした?
舞台用語はある程度知っていたつもりでしたが、全然ダメで、初体験のことだらけでした。ただ、りゅーとぴあは3つの専門ホールがあり稼働率も高いので、多種多様な公演を一気に経験する事ができたのが、自身のスキルアップに繋がったと感じています。また、プロの方から一般の方まで幅広い属性の方を技術的な面からサポートするので、意外と接客業なんだな、と感じました。
Q. りゅーとぴあでのキャリアは?
舞台技術課には舞台(舞台機構)、音響、照明の3つ担当があるのですが、最初は舞台(舞台機構)担当でした。大規模改修工事を終えた後に照明担当に変わり、現在に至ります。前職での経験をダイレクトに活かすことができる環境にあると思っています。ただ、照明プラン、デザインといった所は未経験。美術の絵を描くのと似ている所があるので、アイデアやセンスを鋭意勉強中です。最近では映像を使った演出も多くなっており、機材の選定、管理なども行っています。
Q. 舞台技術はどんな人が向いている?
舞台の何かしらに興味があれば、どんな人でも大丈夫だと思っています。専門的な知識が必要と思われがちですが、未経験の方が成長して活躍している姿を何度も見ますし、私自身もりゅーとぴあに入ってから学んだことがほとんどだからです。基本的なことですが、チームで動き、一つのミスが事故に繋がる可能性もあるので、コミュニケーション能力は大事です。
仕事をする上で必須の資格はありませんが、音響ですと「舞台機構調整技能士(国家資格)」、照明ですと「照明技術者技能認定(日本照明家協会)」などがあります。
Q. 舞台技術の仕事をするには?
一般的には舞台関係の専門学校に入り、舞台会社に就職される方が多いと思います。大学にも舞台芸術の学科がある所もあります。その他、演劇関係からだったり、吹奏楽関係からであったり、舞台に携わったことがある方が多い印象です。いずれにせよ舞台の世界に入りこんでしまえば、様々な業種の方と接するので、興味の対象も変わってくると思います。
Q. 最後にりゅーとぴあを目指す方へ
民間企業にいた頃は、売上やノルマを気にしながら仕事をしていました。ですが、りゅーとぴあは文化芸術に特化した行政サービス。りゅーとぴあに関わる方の「ためになること」をひたすら考えればいいのです。誰かを楽しませる事や、人のために尽くすことに喜びを感じる方なんかは最適だと思います。
Q. ちなみに、仕事以外のことでの楽しみは?
趣味のバイクで走り回っています。渋滞がなく、15分位走ると大自然が広がっているので、関東にいた頃よりも出かける頻度が上がりましたね。最近ハマっているのは、ダム巡り。おすすめは新発田市の東赤谷連続洞門(←検索してみて)を通り加治川ダムに行くルート。ノスタルジック感がハンパないです。と同時に、色々な動物と遭遇したりと、アドベンチャー感が満載です。あと、新潟に来てからスキーを始めました。近隣県も含め、スキー場がたくさんあるので選び放題なのがいいですね。職場にもスキー、スノボ経験者が多いので一緒に楽しんでいます。
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