舞台技術課の仕事は、大きくは舞台・照明・音響の分野があり、りゅーとぴあの各施設をご利用いただく公演、練習利用において、安全かつ円滑に公演や練習を行えるように、仕込み~本番~バラシまでを劇場サイドからサポートをするというのが、メインの仕事になります。
公演現場では様々な職種の方々とコミュニケーションをとりながら協働作業を行い、公演を安全に成功させるという一つの目的に向けて、それぞれの業務を行います。
施設(ホール)は各建物によって構造や設備が違うため、催し物に帯同するスタッフ(ツアースタッフ)は施設の設備をすぐには使いこなせません。そこで会場技術スタッフに使い方や要望を伝え、会場技術スタッフがホール設備の操作をしたり、適切なアドバイスをすることにより演出を実現します。これがツアースタッフと会場技術スタッフの違いで、りゅーとぴあの舞台技術課は「会場技術スタッフ」に当たります。
私たちの仕事の大事な要素として、会館の設備(舞台設備・機構、照明設備、音響設備、映像、etc.)を常に健全な状態に保つというのがあります。もちろん公演や練習利用の際に設備のトラブルや不具合などで、演出や進行に問題を起こさせないためです。いつでも安全に設備を使用できる様にしておくことが重要になります。
設備、備品の維持管理のほか、本番時の操作および操作指導に関することも利用者へのサポートとして大事な仕事になります。
従来の多目的ホールと違い、りゅーとぴあでは劇場、コンサートホール、能楽堂とそれぞれが専門ホールになっているため、対応する職員にも専門性が求められます。特に劇場は高度な技術力(演出)を必要とする演目にも対応できる設備となっているため、技術職員には専門の技術および知識が求められ、設備・備品の操作についての習熟が必要になります。
専門業者が入る場合は安全管理・操作説明等がメインになりますが、各ホールが専門的であり高度な演出を可能とするために高い技術を必要とするため、こちらから経験に基づいたアドバイス等を行い円滑に作業が進むようにします。
本番利用の催しについては、利用者との打ち合わせも重要な業務になります。演出に関してのご要望をお聞きし、その作業に関する人員の問題、機材・設備の問題、タイムスケジュールの問題、安全管理の問題など、できるだけ詳細に打ち合わせを行い、事前に課題を調整し、現場の仕込み作業や本番進行時に混乱が生じないようにします。
具体的には公演ごとの仕込み図等、各資料と、劇場の設備資料とを照らし合わせ、りゅーとぴあの施設の特徴などを踏まえてアドバイスを行い、事前に諸問題を調整すべく各セクションで打ち合わせを行います。
これら利用者に対してのサポート業務の他、りゅーとぴあでは自主制作事業の公演制作も行っているため、その際は各プランニングおよび仕込み図面作成、本番オペレート、ツアー公演などにもテクニカルスタッフとして従事することもあります。
舞台では、演出打ち合わせ~セットプラン作成・発注作業~稽古場管理~スケジュール作成
照明では、演出打ち合わせ~稽古見~照明プラン作成~機材手配・スタンバイ~色作り
音響では、演出打ち合わせ~音源作り~稽古立ち合い・音出し~音響プラン作成
など公演仕込みまでのプロセスは公演により様々ですが、主に上記の様な流れで準備作業を行います。また、本番用のキューシート(進行表)作成も、各セクションごとに事前に行います。
・バックステージツアーの企画運営に関すること。
・ホール利用時における事故(急病人、けが人、盗難、備品・施設の破損)の対応及び事故報告に関すること。
・利用者との打ち合わせおよび利用相談に関すること などなど
他にもいろいろと仕事はありますが、その一部の紹介でした。りゅーとぴあでは様々なジャンルの催しが行われます。それぞれ仕事の進め方からやる内容も違いますので、単調な仕事は向いてないと思う方には舞台技術課の仕事はお勧めです。また新しい機材や舞台の最新技術に触れる機会も比較的多い方だと思いますので、そういったことに興味がある方にも向いている仕事かと思います。
「公演が無事に終わる=利用者に満足し喜んでいただける」ように、公演活動をから裏から支え、励むお仕事です。
以上、舞台技術課のお仕事紹介でした。
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