香川大学Moodle
教員向け利用ガイド
はじめに
香川大学Moodleはオンデマンド授業のためのツールです。
香川大学moodleでは1つ1つの科目を「コース」という単位で管理します。
本ページでは、授業準備、授業実施に必要な最低限の機能に絞ってコース作成の流れを示します。
サンプルコース
教職員に向けて、香川大学Moodleで実際にどんなことが体験(学生視点・教員視点)できるのかを知っていただくため、サンプルのコースを準備しました。以下にアクセスしていただき、「自己登録(学生)」の欄にて「私を登録する」を押してみてください。
https://kadai-moodle.kagawa-u.ac.jp/course/view.php?id=10034
利用マニュアル
香川大学moodleのトップページは
https://kadai-moodle.kagawa-u.ac.jp/
です。
トップページに香川大学moodleの各種機能を説明したマニュアルが用意されています。既に香川大学moodleを使い始められて、さらなる機能の充実を図りたい方はそちらもご参照ください。
1. 授業準備編
STEP1:香川大学Moodleにログインする
■https://kadai-moodle.kagawa-u.ac.jp/login/index.php は香川大学moodleのログインページです。本ページで、ユーザ名とパスワードを入力し、「ログイン」ボタンを押します。ユーザー名とパスワードは、本学着任時に紙面で配布されているもの(統合認証IDおよびパスワード)です。
正しいユーザー名とパスワードを入力すると、画面が切り替わり、香川大学Moodleのトップページに移動します。
STEP2:香川大学Moodleにコースを作る
2021年度からコースは教務システムで作成した時間割から連携し、各学部カテゴリー配下に作成されます。
初期値は非表示となっていますので、コース開始時に表示してください。
教務システムに登録のない科目やゼミなどは今までどおり、自由にコース作成いただけます。
授業で使用するコースは、教務システムから自動的に作成されます。
【注意】既に作成されているコースをご利⽤されず、別途、新規作成すると学生の履修登録によるコースへの自動登録が反映しません。
コースの検索は画面右のマイコースをご参照ください。
■ 香川大学Moodleのトップページには、実施年度および開設部局(全学共通あるいは各学部)が一覧で表示されています。当該科目の開設部局を選択します。なお、異なる実施年度のカテゴリを選択しないようにお気をつけください。
■ 例として、「2020年度」「全学共通」のカテゴリを選択しました。そのカテゴリに登録されているコースの一覧が表示されます。
■ 本ページをスクロールして最下部に移動します。「新しいコースを追加する」というボタンがありますので、これをクリックします。
■ 新規作成するコースの情報を入力するページに移動します。まず本ページで授業名や開講期間などの科目の大枠の情報を入力します。必須設定項目を以下に示します。なお、これら以外の設定項目の意味を知るためには冒頭に紹介したマニュアルをご参照ください。
「長いコース名」:授業の名前を入力します。
「コース省略名」:画面上部のパンくずリストに表示される名前です。ご自身で略称を決め、入力してください。
「コース可視性」:学生がコースにアクセスできるかどうかを設定します。「非表示」にすると学生はアクセスできなくなります。「表示」にすると学生はアクセスできるようになります。この「コース可視性」は後で変更することができます。コースの準備を調え終わるまでは、「非表示」を選択しておき、準備が終了後、「表示」に変更するようにするという使い方ができます。
「開講日」と「コース終了日」:学生がコースにアクセスできる期間を設定します。コースを永続的に公開したいときなどには、「コース終了日」の項目の右側にある「Yes」チェックボックスのチェックを外します。
■ 上記の入力が済んだら、ページ最下部の「保存して表示する」ボタンを押します。
■ コースが自動的に作成されます。線と線に挟まれた区間を「セクション」と呼びます。これが授業における単元に相当します。コースは複数のセクションから構成されます。このようなセクション一覧が表示されている画面を「コースのトップページ」と呼びます。
各セクションの題名(「トピック1」「トピック2」・・・)は編集可能です。また、各セクションに授業資料ファイルを追加して学生に共有したり、レポート提出場所を追加して学生からのレポートファイルを収集したりできます。以下のSTEP3で、順番に確認していきます。
STEP3:コースを編集する
■ コースのトップページで、画面右上に配置されている「歯車マーク」をクリックし、表示されるメニューの中から、「編集モードの開始」をクリックします。すると様々な要素を各セクションに追加したり、文言の修正をしたりできるようになります。この状態を「編集モード」と呼びます。
■ 続いて、編集モードでできる編集作業について、オンデマンド授業、リアルタイム授業を実施する上で特に基本となる以下の5点を説明します。
(1) 単元名を修正する
(2) 各単元にリード文を追加する
(3) 学生に授業資料を共有する
(4) 課題を学生に出す(レポート提出を受け付ける)
(5) Kadype、Zoomの会議URLを共有する
(1) 単元名を修正する
■「編集モード」に変更になっていることを確認します。セクションタイトルの右側に配置されている「鉛筆」マークをクリックします。
■入力欄に単元名を入力します。変更をキャンセルする場合は「Escape」キー、確定させる場合は「Enter」キーを押します。
■変更を確定させると表記が変わります。
■他の単元名も同様に修正してみてください。
(2) 各単元にリード文を追加する
■ 各単元にリード文を追加します。セクションの右下の「活動またはリソースを追加する」をクリックします。
■ 小ウィンドウが開くので、「ラベル」を選び、「追加」を選びます。
■ リード文を入力します。学生に対する伝達事項として学習方法や注意事項を記載してください。入力が終了したら画面最下部の「保存してコースに戻る」をクリックします。
■ リード文が追加されます。このように「ラベル」は各セクションにおいて部分的に説明を加えたいときに有用です。
■ ラベルの内容を修正したい場合は、ラベル右側の「編集」をクリックし、表示されたメニューから「設定を編集する」をクリックします。そうすると上に表示している入力画面が再度開きます。修正の上改めて保存します。
また、ラベルが不要になった場合は、同じメニューの「削除」を選択してください。
(3) ファイルをページに追加する
香川大学Moodleでは学生にファイルを共有することができます。授業資料のPDFファイルや、レポートテンプレートのWordファイル、講義収録したビデオファイルなど、セクション上に追加することができます。ただし、香川大学Moodleの制約により「100MB以上のファイルはアップロードすることができません」。 100MBを超えるファイルについては、適宜、分割していただき、登録します。
■ ファイルを登録していきます。まずは「編集モード」に変更されていることを確認してください。
■ ファイルを追加したいセクションを決め、そのセクションにファイルをドラッグアンドドロップします。画面はPDFの講義資料をアップロードしている例です。
■ ファイルがセクションに追加されます。
■ ファイルの表示名を編集したい場合は、セクションタイトルの編集と同じように、鉛筆マークをクリックして編集します。
■ リアルタイム(オンライン)授業を併せて実施する場合など、授業開始までは学生にファイルを見せたくないときは、「非表示」ボタンを押すことによってファイルを学生に見えなくすることができます。
■ 「非表示」を選択するとファイル名の文字色がグレイに、「学生から秘匿」のマークが明示されます。
■ 誤ったファイルを追加した場合は、授業資料の右側にある「編集」ボタンからメニューを開き、「削除」ボタンを押せば削除できます。
(4) 課題を学生に課す(レポート提出を受け付ける)
■ 課題を追加したいセクションの「活動またはリソースを追加する」をクリックします。
■ 小ウィンドウが開きます。「課題」を選択します。「課題」は学生に課題を出し、レポート提出を受け付ける機能です。
■ 「課題名」「課題の説明」にそれぞれ入力し、「コースページに説明を表示する」にチェックを入れます。
■ 補足資料やレポートのテンプレートを学生に渡したい場合は、「添付ファイル」の欄にファイルをドラッグアンドドロップします。
■ レポートの提出期間や提出期限などを設定することができます。設定できたら最下部の「保存してコースに戻る」ボタンを押します。
「開始日時」・・・レポート提出の受付を開始する日時です。
「終了日時」・・・レポート提出期限です。これを過ぎて提出されたファイルには、「提出遅れのマーク」が付き、教員に明示されます。本項目右隣の「Yes」ボックスのチェックを外すと、提出期限の指定なしという意味になります。
「遮断日時」・・・学生からのレポート提出を遮断する日時です。本項目右隣の「Yes」ボックスのチェックを外すと、提出の遮断は行わないという設定になります。
■ 学生のレポート提出方法を決めることができます。「オンラインテキスト」「ファイル提出」のどちらかを選択できます。
「オンラインテキスト」・・・学生は画面上に表示される入力フォームに回答を記述します。
「ファイル提出」・・・学生はWord等のソフトウェアを利用してレポートを作成したファイルを提出します。
※「オンラインテキスト」「ファイル提出」のどちらかは必ずチェックをしてください。両方のチェックを外すと学生は課題提出ができません!
■ 課題の提出先がセクションに追加されます。
■ 課題の提出先をクリックすると、課題に対する学生の提出状況の確認画面が表示されます。「すべての提出を表示する」を選択すると、受講者の課題提出状況の一覧を確認することができます。「評点」を選択すると、一人ひとりの学生の提出物に評価を入力する画面に移動します。
■ 受講者の提出状況はこのように表示されます。「ステータス」の欄をみると未提出の学生がわかります。また、学生は提出物を何度も修正できます。「最終更新日時」には学生が最後にいつレポートを提出(更新)したのかが確認できます。
■ 2つ前の画面で「評点」をクリックすると、一人ひとりの学生に対して評価およびフィードバックコメントを送ることのできる画面になります。評点については、学生にフィードバックされますので、ご注意ください。評点やフィードバックを入力しなくてもシステムの機能上問題になることはございません。
■ ここまでで様々な要素がセクションに追加されました。「編集モード」の状態になっている間は、ラベルやファイルなどの要素の表示順序を前後入れ替えることが可能です。各要素の左側に十字矢印のアイコンがあります。このアイコンをドラッグして上下に移動させることができます。
■ 試しに順序を入れ替えてみてください。
(5) 予め設定した時間にお知らせの表示とメール送信をする方法(課題の〆切を連絡する)
(6) 遠隔会議サービス(Kadams、Zoom)のURLをコース上で共有する
■ 遠隔会議を組み合わせた授業を行いたい場合は、会議URLをコースに共有することができます。詳しくは本サイトのKadamsやZoomの説明をご覧ください。ここではKadypeの例を説明します。会議リンクと記載されているURLをコピーします。
■ コースの冒頭のセクションに、会議URLへのリンクを埋め込みます。「活動またはリソースを選択する」をクリックします。
■ 小ウィンドウが開くので、一覧の中から「URL」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
■ 以下の項目を設定します。
「名称」:学生に表示されるリンクの名称です。
「外部URL」:会議URLを貼り付けます。
「説明」:遠隔会議への参加のルールや利用ガイドへのリンクなどを張り付けて学生に遠隔会議への参加の仕方を教示してください。
■ セクションに、遠隔会議用のURLへのリンクが埋め込まれます。
(7) コースTOPの「概要欄」を編集する
■ コースの最上部のトピックに、授業名やその他の情報を書き込めます。
■ 「編集モード」にしたあと、
コース作成時に自動作成される
「アナウンスメント」のすぐ上にある「編集▽」をクリックします。
■「セクションを編集する」をクリックします。
■ 必要な個所を適宜入力し、
「変更を保存する」ボタンを
クリックします。
■ コースの冒頭部分に表示されます。
受講に関しての注意事項や連絡事項、講義スケジュール等自由に書き込めます。
(8) フォーラムを利用する(学生からの質問を受ける等)
■ コース作成時にすでにコース内に作成されている“アナウンスメント”は教員が一方的に発信するフォーラム ですので、学生も投稿する場合は、新規で「フォーラム」を追加してください。
■ フォーラムを追加したいトピック上で、 「活動またはリソースを選択する」をクリックします。
小ウィンドウが開くので、一覧の中から「フォーラム」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
■ 「フォーラム名」を必ず入力します
「説明」や「コースページに説明を表示する」は適宜入力・選択してください。
「フォーラムタイプ」を適宜選択し、「保存してコースに戻る」ボタンをクリックします。
■ 新しく「フォーラム」が追加されました。
※コース作成時に自動で作成される「アナウンスメント」(教師のみ書き込み可)は削除できません。
必要ない場合は、非表示にすることで対応願います。
(削除しても、画面更新するとまた復活してしまいます)
2. 授業実行編
STEP1:香川大学Moodleのコースに学生を招待する
(1) 学生からコースをどのように見えるかを確認する
■ 学生にコースを知らせる前に、学生の権限(香川大学Moodleでは、ロール(=役割) と呼びます)でコースがどのように見えるのかを確認してみます。画面右上の人型アイコンをクリックし、メニューの中から「ロールを切り替える」を選んでください。
■ 学生ロールでのコースの見た目を確認したい場合は、「学生」ボタンをクリックします。これで学生ロールに切り替わります。
■学生ロールでコースがどのように見えるかを体験できます。「非表示」に設定したファイルなどは、学生ロールでは見えなくなっていることをご確認ください。
■ 元の教員の権限(教員ロールと呼びます。)の見た目に戻したい場合は、右上の人型アイコンを選び、メニューの中から「通常ロールに戻る」を選んでください。
(2) 学生が自分でコースに登録できるように設定する
■ 左上のハンバーガーアイコン(横線が3つ並んでいるボタンのこと)をクリックします。
■ 画面の左端にメニュー画面(ペインとも呼ぶ)が表示されます。メニューの中から「参加者」をクリックします。
■ すると、本コースにアクセス可能な参加者の一覧を見ることができます。受講者が少ない場合は、この画面の「ユーザを登録する」ボタンを押し、登録画面で教員が一人ひとりの学生を追加する方法が可能です。受講者数が多い場合には、各受講者に自分でこのコースに登録させるという方法がおすすめです。以下、その方法を示します。
■ まず、画面右上の「歯車マーク」をクリックします。
■ 開いたメニューの中から「登録方法」をクリックします。
■ 「自己登録(学生)」の右側にある「目玉マーク」をクリックします。目玉マークは初期値では無効になっていますので、有効に切り替えることになります。
■ 「自己登録(学生)」の文字色が灰色から黒に切り替わります。これで学生が(または教員も)自分でこのコースに登録できる状態になります。(ただし、この時点でコース可視性は「非表示」のままですので、学生にはまだコースの存在が知られていません。)
■ このままコースを表示してしまうと、誰かれがこのコースに登録できてしまいます。これを特定の学生に制限する方法を次に述べます。まず、自己登録(学生)の右のほうに位置する「歯車マーク」をクリックします。
■ 開いた画面の中で「登録キー」という項目を探します。「鉛筆マーク」をクリックします。
■ 入力欄が表示されますので、こちらのコースにアクセスするためのキーワード(登録キー)を入力します。登録キーは、通常のパスワードと同じように、なるべく乱雑な文字列にする方が安全です。
※ 登録キーの入力では、Google Chrome等のWebブラウザによる自動入力機能にお気をつけください。他の入力欄にカーソルを合わせると、自動入力機能により登録キーの内容が書き換わることがあります。入力欄の右側にある「目玉マーク」は登録キーのマスキング(パスワードを********などのように不可視にすること)を有効にするかどうかを切り替えるためのものです。勝手に書き換わっていないかを判断するため、目玉マークをクリックし、マスキングをオフにしておきます。
■ 入力が終わったら「変更を保存する」をクリックします。
(3) 学生がコースにアクセスできるようにする
■ コースのトップページを開きます。右上の「歯車アイコン」をクリックし、開いたメニューの中から「設定を編集する」ボタンをクリックします。
■ 「コース可視性」の項目の値を「非表示」から「表示」に変更します。
■ 学生からコースが見えるようになっているかを確認します。香川大学moodleのロゴをクリックします。
■ 香川大学moodleのトップページに移動するので、コースを登録したカテゴリを選びコース一覧を表示します。コース名がグレイからオレンジ色に変化していれば、学生にもコースが見えている状態です。
ただし、登録キーを設定している場合は、このリンクをクリックすると登録キーを入力する画面に移動します。学生は、登録キーを入力することでコースのトップページを見ることができます。
STEP2:コースのURLを学生に通知する
■ コースには固有のURLが付与されています。コースのトップ画面のURLを学生に共有して、学生にコースへアクセスさせます。
■ 香川大学の教務システム( https://www2.st.kagawa-u.ac.jp/Portal/ )を使うと当該科目の履修者に対してメッセージを送ることができます。この機能を使ってコースのトップ画面のURLを学生に知らせることができます。コースに登録キーが設定されている場合は、登録キーもあわせて連絡します。
【注意】
教務システムは20分間ページ遷移をしないと自動的にログアウトする機能が備わっています。その際に入力フォームに入力していた内容は全て消えてしまいます(恐怖)。したがって授業に関する学生への説明文など長文を入力する時は注意が必要になります。学生へのメッセージはいったんメモ帳やWordなどのソフトに打ち込んでから、その内容をコピペして送るようにすると労力が無駄になるリスクを回避できます。