国立極地研究所 地圏研究グループ
第四紀地形・地質学サブグループ
(古環境学・地形地質学・古地磁気学・数値モデリング)
国立極地研究所 地圏研究グループの中で,第四紀の古環境変動およびその変動要因に関連する事象を対象として研究を行っているグループです.
大学院生・ポスドク(学振など)大歓迎!
ミッション:過去の南極氷床変動の復元と,氷床変動・融解メカニズムの解明
現在,南極氷床の融解による海水準上昇が危惧されており,気候変動の対する南極氷床の応答をより深く理解することは喫緊の課題となっています.ところが,気候シミュレーション等のみでは,長期的に確度の高い将来予測は困難なのが現状です.
数十年を超える長期的な将来予測精度の向上には,地質学的記録(岩石・堆積物など)から長い時間スケールでの南極氷床変動を復元し,そのメカニズムを理解することが不可欠です.さらに,過去の履歴をどのように引き継いで現在の状況に至っているのかを正確に知る必要があります.
私達は,南極での現地調査で取得した試料・データから過去の南極氷床変動の痕跡を探り,高度な室内実験や数値モデルの解析から,過去300万年前まで遡る南極氷床変動史の復元と,その変動要因の解明を目的とし,研究を進めています.
新着情報
2024.4.01 新メンバー加入! M1の学生さん2名が総研大に入学しました.
2024.4.01 学術変革領域研究(A)「グローバル南極学:大変化する氷床と地球環境の連鎖をつなぐ」(パレオ班分担:菅沼,長期モデル班分担:奥野)が始まります!
2024.2.29 奥野が代表を務める科研費が採択されました.(基盤C, 学変公募)
2024.2.16 菅沼が代表を務める研究課題「海-陸シームレス地層掘削から探る南極氷床の大規模融解メカニズム」が「科研費基盤研究(S)」に採択されました.
2023.4.13 当研究室と北大低温研 関研究室との共同研究成果がNature Communiation誌より出版されました.(Iizuka et al., 2023)(プレスリリース)
2023.4.07 菅沼が文部科学大臣表彰「科学技術賞」研究部門 を受賞しました.
2022.11.29 9~5千年前の東南極氷床高度低下と,新たな氷床融解メカニズムに関する論文が公開されました.(Suganuma et al., 2022, Com. E&E)(プレスリリース)
過去のニュース
2022.10-2023.2 第64次南極地域観測隊として,リュツォ・ホルム湾での調査に行ってきました(菅沼・石輪・梶田)
2022.04.07 科研費が採択されました.(若手:代表 梶田、基盤B:代表 藤井、国際共同研究強化(A):代表 菅沼、二国間交流事業:相手国ニュージランド)
2022.02.10 菅沼が2021年度地球環境史学会貢献賞を受賞しました.
2021.08.05 菅沼が地球電磁気・地球惑星圏学会の田中舘賞を受賞しました.
2021.07.15 論文が公開されました.(Ishiwa et al., 2021, QSR)
2021.06.22 論文が公開されました.(Ishiwa et al., 2021, Geology)
2021.04.07 科研費が採択されました.(基盤B:代表 石輪,基盤C:代表 奥野,若手:代表 入江)
2021.03.31 我々のグループの川又基人君が学位を取得し,土木研究所に就職しました.また川又君はSOKENDAI賞も受賞しました.