OPT受講者の声 (vol. 6) 2025.1.27記
岐阜大学大学院 自然科学技術研究科・修士課程院生 (受講時点)
黒川真起子
(オンデマンド座学+実習2024.12.9-10 基礎生物学研究所にて受講) 受講者の声に戻る
基礎から学ぶ顕微鏡光学系実習 OPT2024に参加した感想
私は微生物の形態観察で顕微鏡を用いています。学部4年次から顕微鏡には触れており、十分とは言えない自己学習と何度か使う中で掴んだ感覚を頼りに顕微鏡観察を行ってきました。しかし、研究を進める過程で観察条件の検討を何度も行うことがあり、顕微鏡に関する理解が足りていないことを実感しました。また、今のままの理解では後輩に正しく教えることもできないと顕微鏡を使うたびに感じていました。今後の研究でも顕微鏡を用いる予定があり、正しく顕微鏡の原理を理解し、知識を身につけた上で研究に活かすこと、後輩に教えることを目標に本コースの参加を希望しました。
私が参加したコースはオンデマンド講義と会場での実習に分かれていました。オンデマンド講義では顕微鏡に関する基礎知識や原理から実際の顕微鏡での応用など、幅広く学ぶことができました。特に、普段使っている顕微鏡の各部品がどのような役割をしているかを理解することができ、観察条件の検討やトラブル対応の際に役立つと感じたことが多々ありました。オンデマンド講義では講義動画を何度も見直すことができたため、自分の理解度や時間に合わせた受講ができ、とても助かりました。会場での実習では顕微鏡の組み立てやレンズの位置調整、光源の調整を行い、実際に触れてみることでさらに理解が深まりました。実習は2人ペアで行い、それぞれのグループにアシスタントの方がいたので質問もしやすく、実習に積極的に取り組むことができました。自己学習ではインプットに偏りがちでしたが、本コースにはインプットとアウトプットの両方が含まれており、短期間で効率よく学習することができました。また、実習中の休憩時間や懇親会を通して様々な方と交流ができ、とても有意義な時間となりました。
本コースに沿って書かれた「正しい結果を得るためのイメージング&画像解析」の本を事前に勉強のために読みましたが、本質にたどり着けていないような感覚で、自分の中に落としきれいないと感じていました。本コース終了後に改めて読んでみるとすんなりと頭の中に入ってきました。基礎から教えて頂き、実習まで行うとこんなにも理解のスピードが異なることを体感しました。復習と学習を重ね、今後の研究で応用できるようにしたいです。今回学んだことは研究室の後輩に伝えていきたいと思います。
サポートしていただいた先生方、スタッフの方にこの場をお借りして感謝申し上げます。
写真1 実習の様子[左が黒川さん](写真は主催者の資料)蛍光顕微鏡光路の追加
世話人(亀井)追記:感想文をありがとうございました。教えることでさらに自分の理解が進みますので、是非とも後輩(ボスも?)を教育して下さい。