コースのねらい
イメージング技術の進歩がめざましい昨今、従来では観察が難しい生体内の微細構造や分子動態の観察、微小環境測定など様々なことが可能になりました。しかし、これらのイメージング技術を研究に適用する場合、そもそも顕微鏡についてきちんと理解していないと思わぬ落とし穴に落ちてしまうことになりかねません。本トレーニングコースではただ顕微鏡を使えるようになるのではなく、なぜ顕微鏡を通して微細な構造を観察できるのか、その原理について座学の他に顕微鏡光学系を組み立てる実習を通して学習していくことを目標としています。
スケジュール
開催日程:2022年(令和4年)3月2日(水) 9時開始~ 3月4日(金) 17時
オンサイト開催場所
自然科学研究機構 基礎生物学研究所 明大寺キャンパス 第1セミナー室(〒444-8585 岡崎市明大寺町字西郷中38番地)
サテライト会場: 北海道大学ニコンイメージングセンター
募集案内
受講対象
イメージングをこれから始める方
顕微鏡を使うだけではなく、原理を学びたい方
イメージングに関わる施設業務に従事されている方
簡単な顕微鏡を自作してみたい方
応募方法
以下から必要事項をご入力の上、送信して下さい。
申し込み締め切り
2022年1月31日(月)17時必着
※締切りました
募集人数
オンサイト10名
オンライン若干名
(オンライン受講生は、講義の聴講は必須、実習は任意参加とします。)
本コースの到達目標
光の波としての性質を理解する。
光学顕微鏡の構成部品の機能を特に以下の項目について理解し、正しく使うことができるようになる。
顕微鏡の分解能
クリティカル照明とケーラー照明
デジタル画像の特性
顕微鏡で使う検出器(各種カメラ、光電子増倍管)の特性
蛍光・蛍光イメージングの基礎を理解する。
蛍光
蛍光色素・タンパク質
蛍光顕微鏡の光学系
以下の発展的顕微鏡について、それぞれの特性や原理、用途を理解する。
共焦点レーザー顕微鏡
二光子顕微鏡
超解像顕微鏡
ライトシート顕微鏡
顕微鏡を利用した時空間的な遺伝子発現法
サンプル調製の重要性を理解する。
開催概要
主催
先端バイオイメージング支援プラットフォームABiS
共催
ソーラボジャパン、基礎生物学研究所、生理学研究所、生命創成探究センター(ExCELLS)、学術変革領域研究「散乱透視学」、北海道大学ニコンイメージングセンター
お問い合わせ
OPT2022事務局(基礎生物学研究所・光学解析室)
opt_office[at]nibb.ac.jp ※[at]を@に置き換えてください。
講師/世話人
大友康平<順天堂大学/生理学研究所/生命創成探究センター>
勝木健雄<ソーラボジャパン株式会社>
亀井保博<基礎生物学研究所>
坂本丞<基礎生物学研究所>
佐藤文則<ソーラボジャパン株式会社>
谷口篤史<基礎生物学研究所>
堤元佐<生命創成探究センター/生理学研究所>
野中茂紀<生命創成探究センター/基礎生物学研究所>
青山智絵<基礎生物学研究所>
甲本真也<沖縄科学技術大学院大学(OIST)>
小林健太郎<北海道大学>
斎田美佐子<基礎生物学研究所>
林愛<生理学研究所/ABiS>
依藤絵里<名古屋大学>
渡我部ゆき<生理学研究所>
<協力>
三上 秀治<北海道大学>
餘家博<基礎生物学研究所>
立松圭<基礎生物学研究所>
中村貴宣<基礎生物学研究所>
スーパーバイザー
上野直人(基礎生物学研究所)
根本知己(生命創成探究センター/生理学研究所)
開催形態
オンサイト(実地)とオンラインのハイブリッド開催
コロナウイルス蔓延による研究所の活動制限により、全てオンライン開催に変更になりました。(2022/2/16)
オンラインツール:ZOOM および Slack
詳細は受講生へ直接ご案内いたします。
これに関連して、後日実地で実習部分のみの追加開催を行います。
詳細は追加開催案内をご覧ください。