編集された映像を確認します。カットがつながった画を見て後のグレーディング作業でどのように補正作業をしたらよいかを考えておきます。また、撮影時に技術的な問題でNGになったテイク(例えばピントがボケている)が使われていたり、画のサイズが変わっていた(リサイズ)ときは編集部にどのような理由でそうしたのか説明を求めましょう。編集ラッシュ試写は何度か行われますが、最終的にオールラッシュ試写で全てのカットの順が決まります(ピクチャーロック)。
合成・CG 映像の色彩・輝度などが本編の調子と合っているか確認します。VFX は時間かかる作業なので、修正が出た場合のことも考慮して、撮影中より作業が完了した箇所については随時確認していきます。
作品全体の色や明るさを調整する作業。専用のソフトウェア・機材をカラリストが操作してくれます。広いダイナミックレンジのデータを扱えるようになったことで単にカットのばらつきを補正するだけでなく、ライティングのような光や影の質感を調整することも出来るようになりました。従来のカラーコレクションと区別したグレーディングという名称が使われるようになり、ソフトウェアで使われているものの一例としては、DaVinci Resolve (Blackmagic Design社)、Baselight (Filmlight社)、Autodesk Flame Premium (Autodesk社)などがあります。ポスプロでの作業を円滑に進めるためにも、クランクイン前に担当のカラリストと作品の画調に関する充分な打合せが必要です。
全ての作業工程が完了してスクリーンでの試写が行われます。画や音が問題なく再生されているかの最終チェックです。
*DCP
デジタルシネマパッケージ(Digital Cinema Package)が正式名称。
映像・音声・字幕のデータが入った上映用ファイルのことで、これを劇場にあるサーバーに取り込みプロジェクターで上映する。前述のDCIによって仕様が定められている。
初号試写をもって納品となりますが、その後も劇場公開に先駆けて完成披露試写・マスコミ試写などが行われます。劇場の映写状態を可能な限りチェックします(フレーム・ピントがあっているか、極端な色ズレがおきていないか等)。