TAKERU OSAWA / 大澤 岳瑠

Harmonious

[ Sneakers ]TPU, Lightweight clay
人の手だけで作っていた時代から機械による大量生産、デジタルによる効率化と様々な技術を取り入れてきたものづくりは、AIの登場により身近で手軽なものに変化しようとしています。人の手、デジタル、そしてAIを融合させた次世代型ビスポークをご覧ください。

対話形式AI画像生成システムで作りたい靴のイメージを生成しました。AIを活用することで、デザイン時間を大幅に短縮できました。 AIによる画像生成は既存のものの模倣品が生成される点、デザインという行為自体の面白みや楽しさといった価値を考慮し、最終デザインは人の手で行いました。

人の手によって計測した足型情報をもとにデジタルでラスト(靴型)を制作しました。人の手で計測することで3Dスキャンではわからない、触った感触や足の状態の情報も得ることができます。制作はデジタルで行うことで簡単に左右同じものを作ることができます。

初めに作成したイメージボードを元に、シューズをデジタルで制作していきます。3Dプリンタを使用することで複雑な形状のものが制作できるだけでなく、制作時間の短縮、コスト削減も見込めます。 ソールの出力は中国のwenext様にお願いしました。

本制作ではアッパー(甲材)をFFF方式の3Dプリンタを用いて平面で出力する為、立体的な形状をそのまま平面に展開できる立体剥離展開方式でパターンを取りました。平面で取ることができるラインを考えながらデザインラインを引きます。 展開したパターンをスキャンしてデータ化し、デジタルでデータ作成を行いました。



クレジット・謝辞 本制作は、靴制作を株式会社MAGARIMONO CEO 津曲文登様、AIによる画像生成システム構築をUniversity of Arkansas 埴生大晴様、他にも様々な方々にご協力いただきました。 この場を借りてお礼申し上げます。