学力向上

「なぜ勉強が必要なのか?」「こんなことはありませんか」「数学と英語の具体的な勉強法」「3度の復習がカギ!」

「勉強とは、できないことを、理解し、『できる化』していくこと!」

理解(わかる) → 定着(できる)

「なぜ、勉強が必要なのか?」


1 問題を解決する能力の向上のためです。

私たちは、人生を歩んでいく中で、様々な問題を抱え、その都度問題に対応しなければなりません。その際に、具体的な手順や、最も正しい正解が分からない場合が多いので、自分で考えて、持っている知識を活用して自分で対応していくことになります。大人になって、学校で覚えたことは、そのままでは使わないけれど、別の知識や経験が組み合わさることで、 大人になってから起こる問題にも、対応することができるようになっていきます。“考える力”と“知識”は問題を解決するカギとなります。そして、“考える力”と“知識”は勉強によってしか手に入りません。


2 集中力と忍耐力を身につけるためです。

 勉強することは楽なことではありません。勉強には精神的な「負荷」が伴います。だからこそ、自ずと集中力と忍耐力が身につきます。スポーツでも芸術でも、自らの能力を伸ばすには、ある程度の「負荷」は絶対に必要です。自分の目標を達成するためには「負荷」に耐えるための集中力と忍耐力が不可欠です。将来、大人になって仕事をするにも集中力と忍耐力が最も重要になります。集中力と忍耐力があれば人生は充実したものとなります。学生時代に勉強という「負荷」に耐えることで、集中力と忍耐力を身につけることができます。

こんなことはありませんか? 

「その1」「その2」

〔その1〕
「授業」でわかっていたはずなのに・・・テストではできなかった・・・

〔その2〕
「勉強しなければいけないという気持ちはあるけれど・・・」試験前になると、一から勉強することになるので、何から勉強すればよいのかわからないし・・・

「その1」「その2」の対処法

 理由をお話しします。勉強には2つの段階があります。「理解」「定着」です。ポイントは、「理解」が先で、「定着」があるということです。

① 学校の授業を受けることで学習内容を「理解」すること。
② 理解した内容を、復習や問題演習を通して「定着」させること。

 学校の授業というのは、いわば学力の土台。授業内容を「理解」することが、成績を上げる大前提となるのです。そして、問題なのは、苦手な教科が『数学』や『英語』だという人です。

 なぜなら、『数学』と『英語』は「積み上げ教科」だからです。どの教科も積み上げの教科ではありますが、特に『数学』と『英語』は、それまでに学んできた内容を踏まえた授業が展開されます。一度つまずくと、わからない単元が連鎖的に増えていく仕組みになっています。そのため、『数学』と『英語』の授業がわからない場合は、早めの対処が必要になります。

 それでは、『数学』と『英語』の遅れを取り戻す具体的な勉強法は!

 ポイントは、2つ!!

ポイント1…
「授業がわからなくなった時点の、少し前から復習を始める」こと。「ここまではわかっている」というところから復習していくのです。たとえば、「中2になってから英語がわからなくなった」のなら、その少し前の中1の1月頃に学んだ単元から復習を始めればよいのです。「中学校に入ってから数学がわからなくなった」のなら、小学算数から復習を始めてください。分数の計算や小数の割り算、割合や比、図形、速さの文章題など、小学算数には中学数学の土台となる単元がたっぷり含まれています。


ポイント2…
 どこから復習をするかが決まったら、わかりやすい参考書を使って「理解」を深めつつ、使いやすい問題集で理解を「定着」させていきます。問題集は、学力ではなく「自信度」で選んでください。

①自信がない人…9割ほど正答できる問題集を選ぶ
②自信があるともないともいえない人…7割ほど正答できる問題集を選ぶ
③自信がある人…5割しか正答できない問題集を選ぶ

 以上、ポイント1及び2を踏まえて、取りこぼしてきた単元を一つ一つ克服し、一気に復習していきます。これで、必ず、苦手意識を克服できるはずです。

こんなことはありませんか? 「その3」

〔その3〕
「授業のときにはわかっていたつもりなのに」・・・すぐに忘れてしまう

 すぐに忘れてしまう原因は… 記憶を定着させるメソッドを実践していないからです。たとえば、スポーツでも同じですが、「技術」を学んだ後、「自分のもの」にするために、「繰り返し練習」をしなければいけません。

 それでは、記憶を定着させるにはどうすればよいか、とっておきのメソッドを伝授しましょう!

3度の復習がカギ!

なぜ、3度なのか?

人間の脳の特徴、3度以上繰り返したことは短期記憶の「海馬」ではなく、長期記憶の「側頭葉」に記憶されるからです。

長期記憶となれば、忘れにくくなるのです。

1 その日に学校であった5教科の授業を自宅で、1教科につき最低5分ずつ教科書とノートを見て復習して、思い出す。1教科につきたった5分間でよいのです。

2 学校で、授業が始まる前2分間、席に着いて、前時の復習をして、学習内容を思い出す。→2分間復習するだけで、記憶がよみがえり、つながりが明確になって、新しい学習内容がスムーズに理解できるようになります。

3 週末、1週間学んだ範囲を問題集でやることが大切です。内容を暗記する「入力」だけではなく、覚えた内容を問題集などで確かめる「出力」が重要です。

 「入力」と「出力」では、脳は圧倒的に「出力」を重要視します。だから、教科書を何度も見直すよりも、問題集を繰り返し解くような復習法のほうがより効果的といえます。

「理解」→「定着」=成績アップ!