小児外科の病気

取り扱っている主な疾患

◆ 鼠径ヘルニア・陰嚢水腫・停留精巣などの鼠径部疾患

◆ 急性虫垂炎など急性腹症

◆ 肥厚性幽門狭窄症・腸回転異常症など新生児嘔吐疾患

◆ 先天性胆道拡張症・胆道閉鎖症など黄疸疾患

◆ 精巣捻転症・精巣上体炎など急性陰嚢症

◆ 臍ヘルニア・尿膜管遺残などの臍疾患

◆ 重症心身障がい児・者の誤嚥に関わる疾患

◆ 鎖肛・ヒルシュスプルング病

◆ 先天性嚢胞性肺疾患・自然気胸など胸部疾患

◆ 良性・悪性腫瘍

◆ 漏斗胸

◆ いちご状血管腫・リンパ管腫など脈管奇形

特殊検査・処置・入院・手術のご案内

鼠径ヘルニア・陰嚢水腫・停留精巣・臍ヘルニア手術

所要日数 2~3日

上記疾患の手術は、1泊2日か2泊3日で行っています。術後の回復も早い手術のため、

日常生活は退院翌日から制限なく過ごせます。

腹腔鏡下虫垂切除手術

所要日数 5~7日

緊急で行われる手術です。通常の虫垂炎であれば、1週間以内に退院ができますが、腹膜炎に至った場合は、

10~14日入院が必要となります。

胸腔鏡補助下漏斗胸手術(Nussナス手術)

所要日数 10~14日

低侵襲で、傷の小さい漏斗胸の手術です。痛みの感じ方は、年齢の影響や漏斗胸の程度に個人差があるため、

入院期間に差が出ます。

麻酔科と協力して、疼痛をコントロールしています。

腹腔鏡下噴門形成術・胃瘻増設

所要日数 7日~10日

主に重症心身障がい児・者に行う手術です。患児・者と介護者のQOLを上げる手術です。

気管切開・喉頭気管分離手術

所要日数 7~14日

主に重症心身障がい児・者に行う手術です。患児・者と介護者のQOLを上げる手術です。

気管形成術

所要日数 21~28日

気管狭窄症に対する手術を行っています。難易度の高い手術ですが、当院では積極的に行っています。

術後2週間の長期間人工呼吸器管理が必要なため、入院期間も約1ヶ月となります。

先天性胆道拡張症手術

所要日数 14日

膵・胆管合流異常が原因の疾患で、膵・胆管の分流手術が行われます。近年、腹腔鏡手術が保険診療として認められました。

難易度が高い手術なので、静岡県立こども病院の先生方とともに導入を始めています。

先天性胆道閉鎖症手術

所要日数 14~28日

半数は肝移植が必要になる予後が悪い疾患です。まずは肝門部空腸吻合が行われ、一旦は退院できます。

減黄の程度に個人差があります。

腹腔鏡下鎖肛根治術

所要日数 21日

新生児期に人工肛門が造設され、生後3~6ヶ月に腹腔鏡を使った根治手術を行います。

術後14日頃から手術部のブジ―(拡張)を行うため、入院期間が約3~4週間となります。

腹腔鏡下ヒルシュスプルング病根治術

所要日数 21日

ヒルシュスプルング病は新生児期に発見され、生後3~6ヶ月に腹腔鏡を使った根治術を行います。

術後14日頃から手術部のブジ―(拡張)を行うため、入院期間が約3週間となります。

いちご状血管腫

所要日数 7日

当科のプロプラノロール内服に加えて、皮膚科のレーザー治療の導入を行っています。

内服治療の副作用のモニタリング(バイタルサイン、血糖値、心電図、心臓超音波)が入院の主な目的です。