【R6.6】5月の集合学習では、修学旅行の自主研修について話し合う予定でしたが、天候不良で集まることができませんでした。そこで、自主研修の訪問先をリモートで話し合いました。子どもたちは話合いに専念し、グループ担当の先生が画面を共有して記録を取りました。
【R6.5】
諸鈍小と西阿室小の5年生によるリモート学習の取組を紹介します。諸鈍小は6年生1人、5年生2人の複式学級です。西阿室小は5年生1人の単式学級です。西阿室小の担任が指導者となり、国語「きいてきいてきいてみよう」の授業を行いました。インタビューをし合って、聞くことの様々な側面について考えよう」という目標のもと、全5時間、単元を通して行いました。この時、諸鈍小の担任は、6年生の授業を行っています。つまり、「複式授業が単式で行えるということ」と「いつも一人で学んでいる児童が、友達と話し合いながら学べる」ということです。
授業は、スライドを黒板代わりにして進めました。また、この中に振り返りのページも作っておき、共同編集で毎時間直接入力させました。
単元の目標
単元計画
「Googleスライド」を黒板代わりに
振り返りもここに直接入力
授業では、「リモートの画面」「黒板代わりのスライド」「自分の考えを整理するJamBoard」など複数のアプリを使うため、画面の切替えや分割の操作にも慣れていきました。
第4時は、インタビューの記録の報告です。「画面共有ボタン」で、見せたいスライドを示しながら発表しました。その際、「画面録画機能」を使って録画し、報告の様子を確認するようにしました。そして、友達や自分の発表について感想を「コメント」で伝え合いました。
「JamBoard 」で質問等を予想
画面分割(meetと他アプリ)
「画面共有」で発表,友達や自分の発表にはコメント(感想)入力
最後の時間は、単元のめあてに対して3人で話し合いながら共同編集でまとめをした後、フォームを使って振り返りを行いました。5年の授業を行わない担任の評価が心配されましたが、「スライドへの書き込み」「毎時間の振り返り」「フォームのアンケート結果」などを参考に評価することができました。
リモート中はハウリングが起こるためヘッドセットが必要です。担任は6年生に集中して指導できました。ただし、テレビに映し出したりワイヤレスイヤホンを片方の耳につけたりして5年生の様子を把握し、必要に応じて補助を行いました。
【授業を行ってみての感想】
5年児童:「これからずっと一緒に勉強したい」「操作に慣れさえすればバッチリだ」
担任:「学習の中で、どのようにスライドやジャムボードなどを活用すればよいか、勉強になった。」
単元のまとめを3人で共同編集
ふり返りアンケート「Googleフォーム」
(左)ヘッドセットをして会話する5年生
(右)担任は6年生に集中して指導
【R6.6】
前回の諸鈍小と西阿室小の5年生の授業では、次の単元でもリモート学習を行いました。
教材「言葉の意味が分かること」でもリモート学習の時間を1時間設定し、事例に対する自分の考えを互いに発表し、話し合いました。このときは、今度は諸鈍小の先生が中心になって指導を行っています。
このような発表を、1校またはリモートでつないだ学校だけで共有するのはもったいないので、発表内容を他者参照するしくみを作っています。ドキュメントやスライド、スクリーンキャストの動画、ロイロのスクリーンなどを、右のようなスプレッドシートに児童自身がリンクを貼り付けます。このシートを他校と共有することで、いつでも他校の同学年の発表を見ることができ、お互いに参考にできます。また、コメント機能を使って感想も書きこむことができます。
ドキュメントやスライド、動画(スクリーンキャスト)、ロイロのスクリーンなど。
児童自身がリンクを貼り付ける。
他校とそのシートを共有する。
いつでも他校の同学年の発表を見ることができ、お互いに参考にできる。
感想(コメント)も書きこめる。
【R6.6】
西阿室小と伊子茂小が、社会科でリモート学習を行いました。5年生を西阿室小の先生が担当し、オンラインでの自由進度での調べ学習を行いました。このときの資料を参考にさせてもらい、諸鈍小の5年生と6年生は、初めの学習計画から全て児童が計画を立ててスライドにまとめていきました。5年生2人は共同で作業を行い、スライドに言葉や文章、イラストなどを工夫してまとめることができました。
【R6.6】
5校をつないで算数科のリモート学習を行いました。主となる指導者は、リモート学習経験者の西阿室小と諸鈍小の先生が行い、他の先生方は、各学校の授業支援に当たりました。5校で授業時間を合わせるのはとても難しく、場合によっては20分程度しかリモートで繋ぐことができません。リモートでつながっている時間以外を、各学校の担任で進めてもらいながら行いました。
5年:「図形の角」 6年:「ならべ方と組み合わせ方」
授業は、自由進度学習の形式で行いました。
5年生は「ヒントカードと教科書問題の答え合わせを兼ねた」スライドを使って授業を進めました。「みんなで話し合いながら進める」ことを期待しましたが、自分の課題をクリアすることに集中しすぎて無言で進めており、授業の進め方やヒントの与え方に課題が残りました。
一方、6年生は、活発に話し合う雰囲気で進められていましたが、次のような課題が残りました。
授業者が児童の学習の進度を把握することが難しい。
つまずいている児童が画面上ではわからないことが多い。
ミートで画面をつなぎながらさらにタブレットで自由進度を進めると、作業画面が小さかったり、その都度画面を切り替えたりしないといけない。
児童がある特定の児童に質問したり、対話したりすることが難しい。(〇〇さんに質問したくても、他の児童にも聞こえていて、思考を止めてしまう。)
授業者から、特定の児童だけに声かけすることが難しい。(実際に、授業者がつまずいている児童のために説明を始めると、集中して問題を解き進めていた児童の手が止まってしまった。)