デザインによる課題解決と未来展望

 2021年度に開催した 連続講演会「ユニバーサル・コミュニケーション・デザイン」では、多文化・多言語社会において、どのようにすれば「わかりやすいコミュ二ケーション」ができるのかを考えてきました。

 その中で、① 情報をデザインするという観点、② わかりにくさを軽減するという考え方への発想の転換、そして、③ ユーザー側の状況の分析、などが重要だということを学びましたが、 一方で、多様な要因が複雑に絡む現場に対応するには、包括的に問題を捉えること、当事者ですら意識していない真の問題を概念化することが必要であることもわかってきました。

 そこで、今年度は、デザイン思考、ユーザー体験（UX）などをキーワードに、コミュニケーション上の課題を「デザインの力」でいかに解決できるかを考えていきたいと思います。

 ICU内部の学生・教職員だけでなく、学外の方にもご参加いただけますので、関心を同じくする多くの方々と共にこの問題を考え、議論できましたら幸いです。

2022年4月18日 企画者   相場いぶき・藤井彰子・小澤伊久美・辻田麻里